
セガより2024年6月27日にプレイステーション4のパッケージ版が発売される『S.T.A.L.K.E.R.: Legends of the Zone Trilogy』(ストーカー:レジェンズ・オブ・ザ・ゾーン・トリロジー)には、シリーズ3作品がまとめて収録されている。
シリーズ初となる日本語対応タイトルで、『S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chornobyl』、『S.T.A.L.K.E.R.: Clear Sky』、『S.T.A.L.K.E.R.: Call of Prypiat』をまとめて遊ぶことが可能だ。
そんな本作を今回初めてプレイすることになったのだが……実際に触れてみると、噂に聞いていた以上に尖ったシステムに驚かされた。突発的なハプニングやNPCの挙動、初見殺しトラップの数々。攻略情報を一切見ずにプレイすると笑えるシーンや、恐怖でパニックになったりと、すっかりその魅力に惹き込まれ、ゾーンから抜け出せなくなった。
本記事では『S.T.A.L.K.E.R.』シリーズに初めて触れた筆者が、初見で泣き、笑い、驚いたエピソードをいくつか紹介していこう。いま遊んでも十分に楽しめるゲームなので、本記事を読んで興味を持った人もぜひプレイしてみてほしい。
なお、ダウンロード版『S.T.A.L.K.E.R.: Legends of the Zone Trilogy』はプレイステーション4、Xbox One向けに3月7日に発売。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a4efdd2f969559e8b1c92e99f32ded48e.jpg?x=767)
【その1】外で出会う人は誰も信用できない
第1作目となる『S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chornobyl』から始めて、意気揚々と外の世界に飛び出した筆者が最初に目にしたのは、3つの人影だった。「あれがゾーンで活動するストーカーか」と挨拶がてら近づいた瞬間、アサルトライフルを乱射されるまで、『S.T.A.L.K.E.R.』というゲームを舐めていたのかもしれない。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/aa017e0caf9119cc47e6729799c0161ba.jpg?x=767)
ちなみにこの状況、ゲーム開始地点から徒歩2分くらいの場所で発生している。最初に遭遇する敵との装備格差がありすぎて、RPGなら負けイベントかと疑うレベルだ。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a11f5315d0fdebb3df4e4554339df02f2.jpg?x=767)
倒れたNPCからは装備品を回収できるため、一発撃って即逃げる⇒コソコソ隠れつつ死体漁りという姑息なテクニックで、序盤から装備が充実。工夫次第で序盤から強い装備が手に入るというシステムが好きで、しばらく軍人狩りを続けていた。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a9c3c0da200c92b4703ae40246d591184.jpg?x=767)
【その2】容赦なく消えていく味方NPC
自由度の高いゲームでは、味方NPCは倒すことができなかったり、そもそも攻撃が効かない設定になっていることがある。しかし、『S.T.A.L.K.E.R.』にはそんな優しい設定はないようだ。
最序盤にNPCと共闘してバンディット(敵対NPC)を殲滅する任務を受けるのだが、ここで味方NPCが全滅した瞬間に命の軽さを実感してしまった。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/ac05049e7cad7c646280ae12cfc7b6682.jpg?x=767)
その後も味方がつぎつぎと倒され、気がつけば数分前まで命だったものが辺り一面に転がっていた。敵も味方も等しく、銃で撃ち抜かれれば命が終わるきびしい世界……。
最近は味方NPCが死なない設定の優しいオープンワールドばかりに触れていたこともあり、シビアな設定に最初は困惑していた。クエスト終了後に生きて会話できるほうが珍しいかも、というくらいの勢いでみんな死んでいく。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a664ae8c982121da3fca221a419faff92.jpg?x=767)
【その3】NPCが自律的に動くA-LIFEの起こす珍事
本作を語る上で欠かせない要素として、“A-LIFE”というシステムが搭載されている。これはプレイヤーがその場にいなくても自律的にNPCが行動するシステムで、偶然遭遇したミュータントと戦ったり、敵対派閥と争いが発生するのだ。
やりたい放題というわけではなく、ある程度活動範囲自体は定められているものの、それでも珍事が発生するのがこのシステムのおもしろいところ。火を囲んで談笑していた味方が、つぎの瞬間には頭を撃ち抜かれていたりと、映画みたいなワンシーンが発生することもある。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a6bc212592ea2714988d0487e207dad58.jpg?x=767)
目標地点に向かっている最中、突然任務達成の扱いになり楽をできてしまうのだ。ちなみに何食わぬ顔で報告すると、ちゃんと報酬を受け取れる。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a10679153688a7652fe1cc7d9f9040ddd.jpg?x=767)
この何が起こるかわからない世界観が最高に楽しいのだが、重要NPCは死なないというセオリーが通用しないので、初見では「また死んでる!」、「また勝手に任務達成になった」と驚き続けていた。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a3955b0cbeeb7b17e165186d46f3b3cce.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/ac2f584782065b2b275beb3af5d1ead19.jpg?x=767)
【その4】屋根裏に隠れていたら拠点が壊滅状態
いつも通り武器補充のために軍人をおびき寄せ、味方NPCに任せきりにして屋根裏部屋に隠れていたのだが、気がついたら味方NPCが全滅する事態に。モブたちはともかく、重要NPCも含めて全滅していて、あっという間に唯一の生存者になっていた。
拠点近くでの小競り合いじゃなくて、完全に壊滅するまで追い込まれるのはさすがに予想外だ。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/aa6c1ce46e858a82bb8769311cc6b49d9.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a626fc204c1e9e80f61cb36459a57e178.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a9369d2a461c354a60109861ec1a7b961.jpg?x=767)
【その5】銃の精度が悪すぎて強制的に限界沼エイムバトル
ハンドガンはレティクル(どこに弾が射出するかのガイド)もないため、ヘッドショットを狙うのもひと苦労だ。キレイにエイムを合わせても、銃が勝手に弾を反らすので最終的に諦めて胴体ばかり狙っていた。慣れてくると当てるための工夫も活きてくるため、不自由さを楽しむ設計といった感じだ。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a3278b8a0f52de0ff1c0d6cc1581ee50d.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a0ca561943b97fefeff232c8e567fac4c.jpg?x=767)
とくにアサルトライフルは反動も大きく、狙っているはずなのにお互いぜんぜん弾が当たらない、沼エイムバトルに突入することがある。マガジン一本使い切ってもお互いノーダメージだったときは、NPC相手なのに妙な気まずさを感じてしまった。
さすがに性能のいい銃が入手できれば当てるのは楽になるが、弱い銃ばかりの序盤は数撃てば当たる戦法でいくしかないほどにブレまくる。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a8875211eb032e0152b558229b52a9b2b.jpg?x=767)
バトロワなどのFPS感覚で敵に接近すると、思わぬタイミングで事故るので遮蔽物のありがたみを実感させてくれた。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/aeda66bc3c7fe4bf609a286d796a7c9c9.jpg?x=767)
【その6】ゾーン特有の現象に翻弄される
初見時は何が何だかわからず、廃屋を探索していたらいきなり火柱に囲まれたり、急に吸い寄せられてゲームオーバーになったりと、踏んだり蹴ったりな苦い思い出が満載だ。歩くだけで雷に打たれる場所では、何度やり直したかわからない。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a294c41e69aaa785e49873d68afe80638.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a42db07e8810af281a95ef09db65615f6.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a3293f84ccf8b421dc8a047b6f658d0d8.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a20b5bc025ce3c0d694f5641a5c359752.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a81db42fb7c55ca1c8155369c6bd13033.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/ad489ce6a7e48a6893cf34df48cd51ba6.jpg?x=767)
【その7】安全確認の方法がアナログすぎ
ちなみに“ボルト”というハイテク機器とかではなく、ふつうにネジの一種、よく見るあのボルトだ。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a69ab783ce379bd6b4c4da6fb1ee1e54d.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/ac02bf02917d028e7abefb10df7fd931b.jpg?x=767)
【その8】序盤からトラウマを植え付けてくるミュータントたち
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/ab8417d0e8c01bcc256b36dcb32466a41.jpg?x=767)
最初は透明になるところをじっくり見せてくれたり、NPCがそれとなくヒントを出してくれたりしそうなものだが、そんな手心はない。初手から容赦なく襲い掛かってくる。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/aa5c891beefca31594a1a82dc50b2930c.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a0f46175cd9821e83cd9b134b39db8beb.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a09ef241c8b17df1a790e7489244e3f57.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a3cb42236513035295b757406d2900906.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a660fb139637920bfcb4b2b932fde1e59.jpg?x=767)
【その9】何回やっても何回やってもフォックスが助けられない
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/afa4909ecd4a393be228da6c0dec8866a.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a400904898aa3189717d1ca46eac8dbf0.jpg?x=767)
しかもドラマチックに、犬のクリーチャーを枕にして死んでいる。“A-LIFE”システムで自律的に動いているあいだに、壮絶な戦いがあったのだろう。彼の健闘に涙を流しつつ、所持品はすべていただいておいた。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a927927dc31433bf416b04199c06c96c1.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a35996c518611ac5633e825a632908ade.jpg?x=767)
【その10】放射線汚染にはウォッカ
なぜウォッカが放射線に効くのかはさまざまな時代背景があるのだが、ゾーンではその噂がしっかりと反映されているのだ。ゾーン各地には放射線量の高いエリアがあり、近づくとHPがガリガリ削れていくが、専用の薬か、ウォッカを飲めばたちまち治ってしまう。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a822799c0e749ec12b80c432ed3635d72.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a9dba79fd34f255747e925fe53d75e65c.jpg?x=767)
【結論】難しいけどハマると抜け出せなくなる最高のシリーズ
1作目が発売されたのは2007年だが、いま遊んでも強烈な印象を与えてくれる、ユニークなゲームだ。ホラーゲームやFPS、オープンワールドが好きな人にはとくにオススメしたい。
銃の精度の低さや反動の大きさなど、難しい部分はあるが、難易度調整やリコイルコントロール、エイムアシストの強度も自由に調整できるため、クリアー自体はさほど難しくないはずだ。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8152/a8d79ede70656e834466897144d349685.jpg?x=767)
S.T.A.L.K.E.R.: Legends of the Zone Trilogy(ストーカー:レジェンズ・オブ・ザ・ゾーン・トリロジー)
- 対応機種:プレイステーション4、Xbox One
- 発売元:パッケージ版はセガ、ダウンロード版はGSC Game World
- 発売日:パッケージ版は2024年6月27日発売、ダウンロード版は2024年3月7日発売
- 価格:各6578円[税込]
- ジャンル:FPS
- 対象年齢:CERO 18歳以上のみ対象
- 備考:Xbox One版はダウンロード専売