
それに先駆けて某日、フロム・ソフトウェアがメディア向けの試遊会を実施。この試遊会では、DLCで追加される新エリア“影の地”の一部を自由に遊ぶことができた。そこで今回は、約3時間のプレイ時間で感じたことや、多くの“褪せ人”たちが注目している新武器の手触りなどを中心にお伝えしよう。
なお、試遊会でプレイしたデータは開発中のバージョンなので、記事内に出てくる名称も含めて、製品版とは異なる可能性がある。



ミケラの十字を見つけ、その足跡を辿る物語
「本編とは大きな違いのある体験が待っているか」と言うとそうではないのだが、『ELDEN RING』のすべてをやり尽くしたという人も、新鮮な気持ちで冒険できることは間違いない。


さて、プレイヤーは影の地でミケラの足跡を追いながら、散りばめられた物語や登場人物との会話を経て、ストーリーを進めていくことになる。各所で出会う登場人物たちがミケラについて語ってくれたり、冒険のヒントを出してくれることもあったが、足で集めた物語の断片を、自分の中で構築していく語り口は健在のようだ。
また、フィールドの一部には黄金に輝く光の柱のような“ミケラの十字”(ルーンだろうか?)がそびえ立っており、そこではミケラの残したメモのようなテキストが確認できた。また、この十字の近くにはだいたい“祝福”が置かれており、“祝福の導き”の代わりとなる道標の意味も持っているようだ。
とはいえ、試遊できた範囲内では筆者は十字を3ヵ所しか発見できなかった。とある人物が、十字の場所が記された地図(マップ画面ではなく、おおまかな場所がわかる情報アイテム)をくれたのだが、こちらが示していたのも3つの場所だけ。ただ、十字は冒険の中心地点と、その先に待ち受けているふたつのダンジョンの入り口付近にあったので、冒険の主要目標への導きとなる印象を受けた。

今回の試遊可能エリアでは、いわゆるレガシーダンジョンと呼ばれる大型ダンジョンの“塔の街、ベラルート”と、中規模のダンジョン“エンシスの城砦”がメインとなっていた。もちろん道中には小規模なダンジョンやボスエリアなどが存在し、それらも自由に体験可能。
マップ画面でフィールドを見ると、試遊可能エリアはそこまで広くない印象を受けたが、これはごく一部のようで、全体像はつかめなかった。しかし、各ダンジョンはかなり構造が入り組んでいる模様。“塔の街、ベラルート”も“エンシスの城砦”も地下が存在するようだ。横の広さだけでなく、立体的な高低差を大きく感じたので、探索のおもしろさは本編と変わらないだろう。

探索すれば、やはり初見で驚かされる位置に敵がいたり、強敵との出会いなどが待っていた。そして何より、新武器や未知のアイテムの発見という、『ELDEN RING』ならではの喜びもあった。
DLCエリアを遊ぶ基本的な条件は、ゲーム後半(モーグを倒せるくらい)まで進めていること。そのため、戦闘の骨太さは十分。用意されたレベル150のキャラクターでは、装備性能やステータス振りにもよるとは思うが、強敵相手なら2発でたいてい倒されてしまうくらいの力の差があった。

影の地専用の強化要素“影樹の加護”に注目
それは、各所に落ちている“影樹の破片”を入手し、祝福で消費することで“影樹の加護”を得られるというものだ。ちなみに、“影樹”の読みかたは“えいじゅ”とのこと。
“攻め力”とは異なり、入手方法はおもに探索のようで、プレイした範囲では、だいたい先述したミケラの十字のそばに落ちていた。また、本編の各強化システムのように、教会のような場所も関連していると思われる。最初の強化は“影樹の破片”の消費が1個だったが、つぎからは必要数が2個に。おそらく、段階を経て必要な数が増えていくのだろう。
“影樹の加護”をアップさせると、攻撃力とカット率(いわゆる防御力)が「影の地のみ」で上昇する。体感での感想になってしまうが、その効果量は1段階ごとに「強くなったな」とほんのり感じるほど。カット率の効果は比較的わかりやすく、2発でやられた強敵の攻撃に対して、2段階アップすれば3発まで耐えられた。ただ、強化を重ねることで大きくプレイフィールは変わるだろう。
もうひとつ、“霊灰の加護”という強化システムの存在も確認できた。これは、各地に落ちている“霊灰”を祝福で消費することで、召喚した霊体と霊馬の攻撃力やカット率を高めるものだ。ただし、今回の試遊では霊灰に頼ることがなかったため、効果は実感できなかった。なお、“霊灰”は“影樹の破片”よりも、比較的見つけやすい場所に置いてある印象を受けた。


アクセントの効いた新武器種たち

流紋武器
“流紋斧”の通常攻撃は、ほかにある“バトルアクス”くらいの中型斧の同じだが、強攻撃で斧を敵へ投げつける。ボタン長押しで溜めることができたほか、ジャンプからも投擲が可能。斧はロックオンした敵に向かうので、遠~中距離からの飛び道具として活用できそう。弓などと違い、弾数を気にしなくていいのが大きな強みだろう。
“流紋槍”は、イメージ通りの槍投げ武器。ダッシュ強攻撃からも槍投げが可能だったため、武器種ごとに投擲アクションがやや異なるようだ。

“流紋大槌”は、巨大なハンマーをブン投げるというもの。ただ投げるのではなく、陸上競技のハンマー投げのように、ハンマーをグルグルと回転させてから投げる(ボタン長押しで回転時間が延長)。回転中にも攻撃判定があった。威力も高めで、シチュエーションによっては一方的に攻撃できることも。
“流紋短剣”は、好きな人にはたまらなそうな武器。すべての攻撃が投げナイフとなり、連続でビュンビュンと短剣を飛ばすようなプレイが可能なのだ。高速で遠距離攻撃ができるのだが、遠すぎると敵にヒットしてもダメージが入らなかった。これは特性なのか、敵のカット率の影響なのかはわからなかった。
中~近距離で使用しないとダメージを与えられなかったため、遠距離からチクチク当てるというよりは、敵とやや離れた距離から華麗に攻め立てるような武器となっているのだろう。本編にも一部、両手持ちすると自動的に二刀流になる武器があったが、“流紋短剣”もそれに該当する。
逆手剣
大刀
刺突盾

格闘
全体的に動きはスピーディーだが威力はそこまで高くないという感じで、イメージ通りの格闘戦を楽しめる。戦技“落葉旋風脚”は回転蹴りで上昇しながら、終わり際に地面目掛けて蹴り下ろす攻撃で、こちらも“仙峯脚”を彷彿とさせるものだった。

獣爪
戦技“赤熊の狩り”は、大きく爪を振りかぶり衝撃波のようなものを発生させる攻撃。さらに、追加入力による追撃もくり出せた。獣のような攻撃性が特徴だが、熊以外の獣にもなりきれるのだろうか?
調香瓶

褪せ人たちよ、6月21日に備えろ

フロム・ソフトウェアが手掛けてきたDLCとしては過去最大級のボリュームという、『SHADOW OF THE ERDTREE』。すでに周回プレイまで楽しんでいる人も多いだろうが、このDLCをきっかけに遊ぶ人やひさびさに“狭間の地”に降り立つという人は、来たる2024年6月21日までに操作方法などを確認して備えておくべき。
そして、“影の地”という新たな世界で、さらなる冒険をくり広げていこう。
また、『SHADOW OF THE ERDTREE』の配信に併せて、『ELDEN RING』本編の膨大なアイテム・会話・イラストをテーマ別に抜粋・要約して掲載した、事前ムック『The Overture of SHADOW OF THE ERDTREE ELDEN RING fan book』が6月17日に発売される。かつて狭間の地であったことやゲーム体験を振り返るほか、もちろんDLCの関連情報も収録。DLCのパッケージアートをあしらった、B2ファブリックポスターが付録に付いてくる。

【発売日】6月17日(月)
【定価】2750円[税込]
【付録】B2ファブリックポスター



さらに、ebtenで本ムックを購入すると、購入特典としてイラストカードが1枚付いてくるので、気になる方はチェックを。
※イラストカードのサイズ:A6サイズ(約105mm×148mm)
※イラストカードの画像はイメージです。
※なくなり次第終了となります。ぜひゲーム本編の体験や設定を思い出し、影の地での新たな冒険を全力で楽しむために役立ててほしい。





















