
こういう心理テスト、誰しも一度はやったことあるんじゃないでしょうか。
【A.】犯罪行為だろうがやりたいことをやりたい放題やる
【B.】どうにかして生き残る方法を探す
【C.】いつも通り過ごす
回答例としては概ね、こんな感じですよね。筆者は何だかんだCを選んでしまうような気がします。
これからご紹介するパズルアクションアドベンチャー『Chasing the End』(チェーシング・ザ・エンド)の世界はまさにこういった危機に瀕しており、半年後に小惑星が地球に墜落することが決定しています。
地球上の生命体すべてに等しく叩きつけられた余命宣告は、どのように世界を変えてしまったのか。主人公の少女・ラヨンの視点で、混乱に満ちた世界を体験してみましょう。
終わるときくらい自分で選びたい少女たち
ラヨンは浪人生として勉強に励む中、世界の“余命宣告”を叩きつけられました。
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生きるため、何となしに生活を続けていたラヨン。小惑星の衝突が半年後に迫ったある日、危険に満ちた外の世界へ飛び出します。
その理由は、ある意味でとてもシンプルなものでした。
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どうせ死ぬことは決まっているんだから。毎日怯えて暮らすのに疲れた。せめて終わる時間と場所くらい、自分で選んで決めたい。
惑星規模の災害を前にして、こんな風に考えてしまう気持ちもわかります。実際に、この世界では小惑星衝突の予定日を前にして、自ら命を絶ってしまう人々が多くいたとか。
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しかしながら、ラヨンはすんでのところで最悪の事態につながる道に踏み出すことをやめました。この選択が、彼女の残りの人生を大きく変えていくことに。
ラヨンは、とある男性から「宇宙に逃れて生き延びる方法」につながる“ドロシー”という鍵のようなものを託されます。
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そんな虫のいい話があるだろうかと疑いつつも、「生きる希望を捨てるな」という男性の言葉に従い、ラヨンは宇宙避難プロジェクトなる謎の真実を追っていくのです。
ラヨンをこんなところで死なせるわけにはいかない! の思いで解くパズル
ピクセルアートで描かれた本作の世界は、全体的に彩度が低め。世界滅亡を待つ、暗く重苦しい空気が画面越しに伝わってくるようです。
とくに謎解きが必要な部分はモノトーン的な印象を受けます。謎解きに必要な物は光っていたり、目立つカラーリングだったりするので、ヒントがなくても直感的にやるべきことがわかるデザインになっています。UIをなるべく省いて没入感を高くする工夫が感じられますね。
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がれきの山、高圧電流の流れた水たまり、落下死しそうな高低差といった障害に阻まれながらも、横スクロール形式で進むラヨン。
高さが足りないところを踏み台で補ったり、電流の流れる水たまりを回避するため足の踏み場を作ったり……浪人生とは思えない、アスリートなみの身体能力を発揮して危険を乗り越えていきます。
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パズルの特徴としては、“死に覚えゲー”的な要素が挙げられます。
ギミックに時間制限があったり、一度落としてしまった物は元に戻せない、といった要素があるので、初見で解くのが難しい場合も。ラヨンには申し訳ないですが、何度もくり返すことで正解を見つけていきましょう。
せっかく生き延びる方法を探す気になってくれたラヨンを、自分の手で死なせたくない! と強い気持ちでパズルに挑戦しましたが、結果的に何回かゲームオーバーになってしまいました。すまない、ラヨン……。
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終わりかけた世界での希望はやたら輝いて見える
こういう極限状態のときに、パニックになり暴徒と化すのも「人間だなぁ」と感じますし、最期だと思うとやたら親切心がわいてきて人に優しくできるのも「人間だなぁ」と感じます。『Chasing the End』はそのどちらの“人間”も見ることができて、人間という生き物の美しい部分も醜い部分もきちんと描かれていると思います。
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本作は序章と1~7章で構成されており、体験版では1章“水深”までプレイすることが可能です。
地球は本当に滅亡するのか、ラヨンはいったいどうなるのか、気になる方はぜひPC(Steam)にて無料ダウンロードできる体験版を遊んでみてください。
『Chasing the End』
- 発売日:2024年内予定
- 対応プラットフォーム:PC
- ジャンル:パズルアドベンチャー
- 価格:未定
- 対応言語:日本語、英語、韓国語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)
- 開発:JINO Games
- 販売:NEOWIZ