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『ASURAJANG』試遊レビュー。最大33人で戦うバトロワ系アクションは敵をぶっ飛ばしたら勝ち。茂みに隠れてやり過ごすよりアグレッシブに殴れ殴れ

byカイゼルちくわ

『ASURAJANG』試遊レビュー。最大33人で戦うバトロワ系アクションは敵をぶっ飛ばしたら勝ち。茂みに隠れてやり過ごすよりアグレッシブに殴れ殴れ
 2024年5月23日(木)、開発会社D-ZARDと日本運営担当G・O・Pによる新作オンラインアクションゲーム『ASURAJANG(仮称)』のメディア向け試遊会が実施された。

 本作は33人のプレイヤーが生き残りをかけて戦うバトルロイヤル形式のアクションゲーム。俯瞰視点で展開し、バトルフィールドは時間とともに縮小していく。いかに装備品やアイテムを集めてキャラを強化し優位に立つかが重要になっていた。

 こういった対人ゲームには、やや難しい印象や“怖い”といった抵抗感を覚える人もいるかと思う。本作を遊んでみたところ、キャラクターのポップさや俯瞰視点による視界の広さなど、さまざまな要素のおかげでそういった不安があまり感じられず、カジュアルに楽しめる印象だ。
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 テストプレイでは、3人でチームを組んで挑む“バトルロイヤル・トリオ”と、ひとりで戦う“バトルロイヤル・ソロ”のふたつのモードを体験できた。その模様とプレイフィールをお伝えしていく。

 なお、今回のテストプレイで使用されたバージョンは開発中のもの。実際の製品版とは異なる点が出てくる可能性があることはご了承いただきたい。

攻撃の基本は連打でOK、ヘルプ解説も分かりやすい

 まずはバトルロイヤル・トリオでの試合からスタート。今回のバージョンでは10名のキャラクターが選択できた。

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 マッチング前には“体験”モードで、各キャラの操作感を確認。最初に感じたのは、操作が非常に簡単にまとまっているという点だ。

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基本となる“攻撃”は、連打するだけで3段目まで出るコンボになる。とくに3段目は範囲が広くて強力。ここまでセットでたたき込むのが基本になりそう。

 一般攻撃のほか、後ずさりながら攻撃するなどテクニカルに使えそうな“特殊技”、キャラごとの“固有技”、時間経過で使用可能になる“究極技”と、基本的な攻撃手段はこれくらい。あとは“ジャンプ”と、短いダッシュ“回避”を駆使して移動する。

 ジャンプ中に攻撃や特殊技を出すと、急降下攻撃などのさらに強力な攻撃に変化。また、ギリギリで攻撃を回避することでカウンター攻撃もくり出せるとのこと。とはいえこの辺を意識しなくても、攻撃の連打だけでもふつうに戦える。

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ジャンプ攻撃も含め、攻撃コンボの途中や空中にいる間でも、かなり自由に方向転換が効いた。

 操作しやすさを確かめたかったこともあり、筆者はトリオ戦では見た目からして変わり種の“ハヌマン”を選択。

 いざ試合が始まると、まずはフィールドのどこに出現するかを選択する。トリオ戦だからといってまとまって行動する必要はなく、バラバラの位置からスタート可能だった。

 なお、今回のテストプレイでは人数が足りない分はCPUキャラが入り、33人のバトルロイヤルを成立させている。

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 フィールドに降下するまでには、やや時間の猶予がある。着地地点を事前に確認できるわけだが、あからさまに宝箱と思われるオブジェクトがあったので、その目の前に降りてアイテムを回収。

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 初見プレイの身としては、アイテムを拾うたびに詳細な説明が出るのがありがたい。敵プレイヤーと遭遇するのはまだ先のようなので、チームメイトとともに点々と落ちている宝箱を開けて回っていく。

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ほかのプレイヤーがレアなアイテムを獲得すると、このように通知が来る。

 その途中、孤立していた敵チームのキャラを発見。味方がふたりがかりで攻撃して崖の下へと叩き落としてくれた。地形外に落下すれば一撃でダウンとなるようなので、これは勝ったなと思っていたのだが……。

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 宙を蹴って復帰してきた。

 落下しかけてもジャンプを連打するだけで復帰可能だったのだ。むしろ復帰ジャンプで対岸の崖に渡ったりすれば逃げるのも簡単だ。操作ミスで一発脱落なんて事故もそうそう起きないだろう。

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ジャンプ攻撃の暴発で崖下に落ちかけてもふつうに助かる。いやもう本当に助かった。

 まだ不慣れということで、孤立していたプレイヤーを倒すのに時間をかけすぎたのはちょっとまずかった。時間とともに“安全区域”が縮小していくからだ。

 安全区域の外は、地形が崩れて落下待ったなしの危険区域。慌てて移動する間に敵チームと遭遇するも、何とかやり過ごすことができた。ジャンプや方向転換をあたふたとくり返す動きから、お互いめちゃくちゃ焦っているのが伝わってくる。

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哀れ敵チームは地形がなくなった空間に取り残されて落下。

 その後は時間経過で出現する“特別補給品”や、フィールド中央のいかにもな台座に置かれて手に入れるのに時間がかかる装備品“封印されたアストラ”などを巡り、敵チームとの遭遇戦が続く。

 “激戦地”と銘打たれている地域がいくつかあったが、こうしたアイテムが多く手に入るので競争が激しくなるということだろう。

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広域マップを開きながらでも移動や攻撃を行える。

 そうしてゲームが終盤に差し掛かると、敵チームのプレイヤーもやたら強くなっている。しかし3人で協力して叩けば強い相手でも問題なし。仲間ってすばらしい。

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 だが、優勢に気が大きくなったのがよくなかった。戦闘に集中していたら、いつの間にか安全区域の縮小が目の前まで進んでいたのだ。

 筆者はチームメイトもろとも固有技で大きく吹き飛ばされ、安全区域外に出てしまう。こうなるともはや助からず、無念の脱落。ひとりだけ難を逃れていたチームメイトもトドメを刺され、敗北となった。

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 ここで勝てば優勝だったようで、なかなかに悔しい。プライベートなら問答無用のボタン連打で、つぎの試合に臨んでいるところだ。

ソロは漁夫の利狙いよりも、果敢に攻めた方がいい?

 続いてソロモードでの試合に移行。キャラクターも変更し、さきほど優勝していたキャラ“パイラ”を選択してみた。

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用意されたゲームパッドに不調があったので、キーボード&マウスでの操作に切り替えてみた。このキャラ、攻撃コンボの3段目の射程がやたらと長い。
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試合開始前の待機所で操作を確認していたところ、無敵になりつつビームを撃ってるキャラを見かけた。そのキャラ使いたかったわ。

 トリオ戦と同じく、スタート地点を決定していざ試合開始。またたく間に残り人数が18人になり、怖い怖いと思っていたところ……。

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おや?

 説明を見るに、どうやら光る茂みに入ると姿を完全に隠せるらしい。しめしめ、これはいいことを知れた。落ち着いてマップも確認できるし、遭遇戦をほぼ避けられるじゃないか。

 こうして体力を温存しつつ、いいアイテムを拾っては離脱して深追いせず、逃げに徹してみる。

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敵プレイヤー同士に争ってもらいつつ、こちらは拾うもの拾って逃げさせていただきます。

 その後、茂みのそばで戦うふたりのプレイヤーに奇襲なども仕掛けてみたが、キーボード&マウス操作だとマウスカーソルのある方に攻撃をくり出すという方向転換の仕様に気付いてなかったため、失敗に終わる。

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茂みから見る敵同士の争い。高見の見物感がすごい。
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満を持しての奇襲、失敗の巻。めちゃくちゃ恥ずかしい。

 ここまで来たら無理はせず、終盤まで隠れて漁夫の利を狙ってやろうと考えた。これがまた、後の敗因になるとは知らずに。

 特別補給品を拾ってホクホク顔になり、さあまた隠れておこうと思ったところ…。

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あっ。

 因果応報、さっきまで自分が隠れていた茂みで待ち伏せを受ける。いやまぁ、ワンコンボくらい入れられても逃げてしまえばそれでいいだろう。

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 グワーッ!?

 ワンコンボからの固有技で、まさかの体力ゼロである。なんだこの火力。地面に何度もバウンドしつつ、バトルマンガみたいな吹き飛び方をしてやられたぞ。

 本作では体力がゼロになっても即座に脱落にはならず、ダウン状態になる。攻撃や回避、ジャンプはできないものの、一定時間で復帰して体力もわずかに回復するので、まだこの段階では負けたわけではない。ダウン状態で改めて攻撃を受けると脱落となるのだが……。

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回避もジャンプもできず、味方もいないので逃げられません。きっちりトドメを刺されました。

 予感はしていたが、試合は筆者を倒したこのプレイヤーの優勝で終わった。話を聞くに、ひたすらアイテムや強化薬を集めて回っていたら、攻撃力がすごいことになっていたらしい。

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 どうやら本作では隠れて漁夫の利を狙うよりは、アグレッシブに動き回ることが重要な模様。今後は敵プレイヤーを倒してアイテムを集めて、キャラクター強化に務めていきたい。身をもって学びました。

広い視界とUIのおかげで遊びやすく、戦略性も高い

 テストプレイで感じたのはユーザーフレンドリーさだ。とにかく画面が見やすく、アイテムの解説などが都度差し込まれるのでわかりやすい。おかげで前情報いっさいなしでプレイに臨んだ筆者でも、問題なく終盤戦まで立ち回れた。

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そもそもシステム自体が簡潔にまとまっている。そのおかげか、とっさに目に入る短い一文で各要素を把握できる。

 画面の見やすさは視界の広さの影響が大きい。ズームインやズームアウトの機能を使わないデフォルト状態でも敵プレイヤーの動向をつかみやすいのだ。バトルロイヤル形式のタイトルでは不意打ちが怖いものだが、視界外から一方的な狙撃などを受けることはなさそう。

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視界がクリアーで広いため、敵の接近を早めに確認できる。逃げるか挑むか、判断の時間が十分に与えられる。

 簡潔なシステムと視界の広さで難度が低めに見える本作。じつは戦略性も高いように思う。攻撃やジャンプ、回避など、多くの行動で“スタミナ”を消費するため、リソース管理が勝敗を分ける場面も多く見られた。

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攻撃でスタミナを使い果たしたところで地形外に吹き飛ばされると、ジャンプで復帰するのに使うスタミナが足りず脱落必至。

 スタミナ管理のほか、しばらく無敵状態になれる究極技の使いどころや、今回は実用できなかった回避カウンターなど、奥深い要素は現段階でも確認できた。見やすい画面でカジュアルに楽しめるタイトルであると同時に、しっかりと戦略性やプレイヤースキルを問われる場面も用意されているわけだ。

 『ASURAJANG』は2024年6月10日(月)~6月17日(月)(※太平洋標準時基準)に開催される“Steam Nextフェス”に出展予定だ。さまざまなゲームの先行体験版を遊べる、この機会に試していただきたい。
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集計期間: 2025年03月24日09時〜2025年03月24日10時