ホラーでありつつコミカルな要素も!

ただ、現実では決して味わえない非日常な空間にのめり込んでいきました。当時、ちびっ子だった筆者は『消えた後継者』の名家の後継者争いは難しかったため、なんとなくの雰囲気で楽しんでいましたが、『うしろに立つ少女』は「学校で同じようなことが起きるかもしれない」という恐怖がありました。

怪談や殺人事件を題材にしているため内容はホラーではあるものの、聞き込みをするなかで出会う学校の生徒たちはひょうきんな人物も多く、ギャグのような展開になることもしばしば。『消えた後継者』でも熊田先生のような、はっちゃけたキャラクターもいましたが『うしろに立つ少女』ではさらに個性的なキャラクターが増えましたし、グラフィックが劇画チックのものからマンガ風になったこともあり、入り込みやすかったですね。まぁ、冒頭の死体のシーンなどはリアルでめちゃくちゃ怖かったですけど……。
キャラクターの中で注目なのは、なんといってもヒロインのあゆみちゃん! 今回は彼女が通っている学校が舞台ということで、あゆみちゃんもセーラー服姿で登場。めちゃくちゃかわいかったですね。なお、あゆみちゃんは『大乱闘スマッシュブラザーズDX』のフィギュア、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』のスピリッツとして登場していますが、こちらもセーラー服姿になっているので、あゆみちゃんといえばセーラー服のイメージの人も多いかも。

また、『消えた後継者』では存在だけ匂わされていた事務所の所長である空木俊介が登場。別の事件の調査に専念するため、学校の事件は助手である主人公に任せることに。しかし、そのふたつの事件が、じつは……という内容になっています。『前編』ではあゆみちゃんに眠り薬を仕組まれるという続きが気になるところで終わりますが、盛り上がるのはストーリーの伏線がひとつに収束していく『後半』。「そういうことだったのか!」と驚かされますし、終盤にあるホラー的な演出はトラウマ級に怖かったですね。
また、『後編』には当時のアドベンチャーゲームではおなじみだった3D迷路も。難しくて泣いてしまった人も多いのではないでしょうか。筆者は親に手伝ってもらいました。

ただ、ゲーム全体は丁寧な作り。くり返し会話をする必要がないときは、それとなく教えてくれたりするので、詰まらずに進めることが可能でした。前作も正解を導きやすいように選択肢や移動先をある程度は絞ってくれていましたが、本作はさらにプレイしやすくなり、ドラマ部分に集中しやすくなりました。本作をきっかけにアドベンチャーゲームの魅力にハマったという人も多いのではないでしょうか。
本作は1998年4月1日にニンテンドウパワーの書き換えサービス向けにスーパーファミコンでリメイクされたほか、2021年5月14日にはNintendo Switchで再リメイクされました。オリジナルの良さは踏襲しつつもフルボイス化をはじめとしたアップデートで現代向けにアップデートされていて遊びやすくなっているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
















