須田剛一氏最新作『ロリポップチェーンソー』の応援に名越氏が駆けつけた――角川ゲームス カンファレンス詳報

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角川ゲームスは2011年8月1日、東京の六本木にあるニコファーレで、新作発表会“角川ゲームス カンファレンス 2011 SUMMER”を開催した。

●「スタンダードゲームとして5年、10年残るゲームにしていきたい」(須田氏)

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 角川ゲームスは2011年8月1日、東京の六本木にあるニコファーレで、新作発表会“角川ゲームス カンファレンス 2011 SUMMER”を開催した。2009年4月の設立以来、精力的に新作タイトルを輩出し続けている角川ゲームス。今年1月以来、2度目となる今回のカンファレンスではグループ各社の最新作に加えて、新たなパートナー企業による新作タイトルの発表が行われた。開催に先立って登壇した代表取締役社長の安田善巳氏は、2011年3月11日に発生した東日本大震災に触れ、「遊んだ人に笑顔になってもらうという、ゲーム会社としての本分」を推し進め、被災地の力になりたいという意思を表明。充実のタイトル群を提供することを約束した。

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 最初に紹介されたのはエンターブレインが開発するPSP(プレイステーション・ポータブル)用ソフト『フォトカノ』(2011年9月29日発売予定)、ニンテンドーDS用ソフト『メタルマックス2: リローデッド』(2011年冬発売予定)の2作。登壇した同社取締約の森好正は、「必ずしや人気作になると確信しております」と力強い言葉を述べるとともに、「これからもゲームらしいゲーム、コアなユーザーにも愛されるゲームを作っていきたいと思います」と語った。加えて「ゲームをゲームで終わらせるのではなく、マンガ、アニメなど幅広く展開していきたい」というメディア展開への積極的な考えも紹介。それを実現するためにも「角川ゲームスの販売力で、遠く深く販売していきたい」と、角川ゲームスに期待を寄せた。

 そのほかのグループ会社のタイトルでは、アスキー・メディアワークスが開発するPSP用ソフト『デュラララ!! 3way standoff -alley-』(2011年8月25日発売予定)と角川書店のPSP用ソフト『日常(宇宙人)』(発売中)を紹介。どちらも最新プロモーション映像が公開された。

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 新たなパートナー紹介では、安田氏が「荒削りながらしっかりとした技術とビジョンを持ってゲーム開発に取り組んでいる」と語るエクスペリエンスとの協業が発表に。登壇した同社代表取締役社長の千頭元氏からは、Xbox 360用新作ソフト『迷宮クロスブラッド リローテッド』を2011年11月に角川ゲームスから発売するという新情報が明らかにされた。『迷宮クロスブラッド リローテッド』は、エクスペリエンスがPCおよびXbox 360で展開しているダンジョンRPGシリーズの最新作。本作はシリーズの集大成的な内容で、史上最大級のボリュームかつ、従来のファンだけでなく新規ユーザーも楽しめる内容になるという。千頭氏は角川ゲームスとの協業の経緯について、同社の「強い挑戦意欲」に心強さを感じたからと説明。今後はエクスペリエンス企画開発タイトルのパブリッシングのほか、新規タイトルの共同プロデュースなどを行っていく予定だという。またここでは、スペシャルゲストとして『迷宮クロスブラッド リローテッド』の主題歌『SCARLET WINGS』を歌う女性アーティストのELISAも登場。「よりゲームを盛り上げるためにがんばって歌いましたので、皆さんに聴いて、ゲームも楽しんでもらえればと思います。私もダンジョンRPGシリーズ最新作、楽しみにしています」と応援のメッセージを贈った。

[関連記事]『ジェネレーションエクス』シリーズ最新作がXbox 360で登場【角川ゲームス カンファレンス 2011 SUMMER

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 続いて登壇したのは、国内だけでなく世界でも高い評価を得ている日本有数の開発会社グラスホッパー・マニファクチュアを率いる須田剛一氏。発表したのは先日第1報を紹介したばかりのプレイステーション3、Xbox 360用ソフト『LOLLIPOP CHAINSAW(ロリポップチェーンソー)』(2012年発売予定)で、須田氏は「僕の発表はプロレスに例えるとメインイベント。カール・ゴッチ師匠言うところのすべての興業、成功を決めるものです」と特徴的な言い回しで意気込みを語った。

 須田氏はまず、“キュートな金髪ツインテールの女子高生が活躍する学園物ゾンビゲーム”という、非常に同氏らしいコンセプトのタイトルがいかにして生まれたのかを説明。「学園を舞台にしたパニックアクションゲームをずっと作りたいと思っていて、2008年にようやく着想しました。加えて、新しいタイプのゾンビゲームを作りたかった」と、最初に“学園”、“ゾンビ”というキーワードがあったことを明かす。コンセプトはエレベーターに乗っているくらいの時間で話がまとめられる“エレベーターピッチ”。エンターテイメント業界では、このエレベーターピッチの作品になるかどうかが成功の鍵を握るのだという。しかし須田氏は学園とゾンビだけでは「何かが足りない」と感じ、導きだされたのが「かわいくてキュートな女の子がゾンビ倒していくという」アイデアだった。

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 ちなみに角川ゲームスとの話が動き出したのは、同社が設立した2009年のこと。安田氏に招かれた須田氏は「自分は企画屋ですから、ただ挨拶するだけではいけないと思った」という理由から、挨拶するとともに3つの企画書を安田氏に提出。その中のひとつが『ロリポップチェーンソー』であったというわけだ。そしてこのとき安田氏からは須田氏に対してひとつの約束をした。「日本で成功してください」というものである。須田氏はその約束を守るためには、奥の深いアクションゲームにすると同時に、主人公のジュリエットがスターにならなければいけない、と自身の考えを説明。開発状況はすでに75%で間もなく終わりが見えてくるころだが、ジュリエットをスターにするための会議はいまも連日行われているそうで、彼女の容姿については「おじさん10人くらいが集まって」かなり細かなところまで意見を出し合っているそうだ。「ぜひジュリエットに清き1票を! という気持ちで最高のヒロインにしたいと思います」と須田氏は、スター誕生への意気込みを語った。

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 ここでステージにはスペシャルゲストとして、セガの『龍が如く』シリーズなどを手掛ける名越稔洋監督が登場。「ゾンビゲーム(『龍が如く OF THE END(オブ ジ エンド)』)つながりで出てきたわけではなく、新しくてアグレッシブなもので業界を盛り上げていこうという気持ちがある作品というつながり」で応援に駆けつけたことを説明したうえで、「いい意味でイカれていて、イカしている。彼のカラーがしっかり出てるんじゃないかな」と『ロリポップチェーンソー』への応援メッセージを贈った。また須田氏のクリエイターとの気質について「飛び抜けているけど受け入れられるボーダーラインを持っているクリエイター」と語り、「今回の作品はその真骨頂。日本国内のマーケットはこういう作品が売れてこそかな、という感じもする」と自身の考えを述べた。

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 名越氏からの激励に感動した須田氏は感謝の言葉を述べるとともに「ゾンビゲームにおいても名越さんは先輩ですし、オリジナルタイトルを生み出す点でも先輩。その秘訣を教えてほしい」と質問する。これに対して名越氏は『龍が如く』シリーズの海外での受け入れられかたを例に挙げて、「宣伝のされかたや求められることは違うかもしれないが、作品の中身は1個ですし、言語が変わっても中身は1個。クリエイターがいちばん言いたいことが入っている作品が強いんです。海外でも『龍が如く』は、ユーザーから支持されるのは日本と同じで“アツイ”ところですから」と回答。須田氏はこれを受けて、「オリジナルゲームの最高例として いろいろな意味で結果を残したい。そしてスタンダードゲームとして5年、10年残るゲームにしていきたいと思います!」と宣言した。

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 安田氏からは『ロリポップチェーンソー』の世界展開についても発表に。『バットマン アーカムシティ』を始め多くの大作を擁するワーナー・ブラザース インタラクティブ エンターテインメントが、日本とアジアを除く全世界での販売を担当し、『ロリポップチェーンソー』を世界中のゲームファンに届けることになったのだ。同社のシニアバイスプレジデントのデボラ・ベイカー氏は「須田さんは欧米でも熱狂的なファンを有していますが、熱狂的なファンはもちろんそれ以外の人にも伝えていきたいと思う」とコメントした。併せて、ゾンビ映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』の脚本を手がけたジェームズ・ガン氏が、ワーナーの協力により『ロリポップチェーンソー』の脚本を手掛けることも発表に。安田氏いわく、このほかにもハリウッドを始めとした、多彩なエンターテイメント業界の人間が同作には参加するそうで、今後適時それら発表していく予定とのことだ。

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(C)2011 KADOKAWA GAMES / GRASSHOPPER MANUFACTURE ※画面は開発中のものです。

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