秋葉原PCゲームフェスタ開幕――ゲームオンが『C9』を国内初披露【秋葉原PCゲームフェスタ】

ゲーム PC

サードウェーブが主催するイベント“秋葉原PCゲームフェスタ”が、2011年4月29日に開幕。ゲームオンのステージでは、大作オンラインアクションRPG『C9』が初お披露目された。

●『C9』2日間限定でプレイアブル出展も

　東京都のベルサール秋葉原にて、サードウェーブが主催するイベント“秋葉原PCゲームフェスタ”が、2011年4月29日に開幕した。最新のPC向けタイトルの試遊に加えて、複数のメーカーによるステージイベントも多数実施される本イベントも、今回で3度目。PCゲームファンにとっては、すっかりおなじみのイベントとなった印象だ。今年は2011年4月29日から5月5日までの7日間にわたって開催される。

　初日のオープニングセレモニーで挨拶を行ったサードウェーブ代表取締役社長の尾崎健介氏よれば、先日発生した東日本大震災の影響から「このタイミングで開催するべきか悩みました」と一時は開催中止の可能性もあったそうだ。しかし、世間が不安に陥っているときに「プレイヤーどうしが気づかう」動きがあったことなどを知り、「PCゲームは生活の一部になっている」と考え開催を決意したのだという。なお、今年のPCゲームフェスタでは会場内に募金箱を設置したほか、チャリティーオークションも実施。集まったお金は全額寄付され、さらにサードウェーブがそれと同額を上乗せして寄付するとのこと。


▲最新のPCゲームが多数出展。先日発売され全世界で記録的ヒットを記録している『ポータル2』もプレイすることができる。		▲チャリティーオークションも設置。

　セレモニーに続いて、ステージイベントの先陣を切ったのはゲームオン。同社はイベントの幕開けにふさわしいビッグなサプライズを用意していた。韓国で同時接続数6万人以上を記録し、“2009 大韓民国ゲーム大賞”で複数の賞も獲得しているオンラインアクションRPG『C9（Continent of the Ninth）』を日本国内向けに初お披露目したのだ。ステージでは運営プロデューサーの中川氏の案内のもと、実機によるデモプレイを実施。最初はキャラクターメイキングからで、性別、髪型といった基本的な部分はもちろん、身長、腰回り、さらにはバストサイズまで調整できることを紹介した。キャラクターは12人まで作成が可能とのことだ。

　続いて、秋葉原と恵比寿にあるゲームオン本社のスタッフで。実際に4人でのオンラインプレイを実施。複数用意されているステージの中から“魅惑の森”を選択し、『C9』最大のウリであるスピード感のあるアクションを披露した。本作はアクションにおいてターゲットを固定しないノンターゲッティングのシステムを採用しているので、つねにキャラクターが向いている方向に攻撃をくり出す。中川氏はこれについて「日本ではなじみ深いタイプです」と話し、「家庭用ゲーム感覚で楽しめるでしょう」とアピールした。

　最大のウリであるスピード感という点については中川氏の説明がなくとも、プレイ映像を観れば納得できる仕上がり。たとえばハンターという職種では、通常の剣による攻撃に加えて、弓、格闘、さらには魔法などをほぼノンストップでくり出すことができる。その流れるような攻撃を見ていると、さぞ操作は難しいのだろうと感じてしまうが、実際は「ボタンひとつ使いわけられる」（中川）というから驚きだ。ただし、各攻撃をコンボとしてつなげるのにはそれなりのテクニックが求められる。ゲーム内にはコンボが練習できるモードも用意されているので、コンボ研究を行うのも楽しみのひとつになりそうだ。

　ステージ内にはモンスターに加えて、地面から飛び出してくる巨大な茎のようなものや動く丸い刃などさまざまな罠も仕掛けられている。これらは避けるだけでなく、破壊することも可能だという。魅惑の森の最後に待ち受けていたボスキャラクターはプレイヤーの3、4倍はあろうかという巨大な体躯を。ステージを進行する段階では4人が個別に動いても何とかなる印象だったが、ボス戦では一致団結しなければ勝利は難しいかもしれない。

　気になるサービス開始時期だが、ステージ冒頭に流れたムービーの中では2011年内。しかし、中川氏は最後の挨拶で「遅くとも夏本番になるまでには、皆さんにお見せできると思います」としていた。

　なお、秋葉原PCゲームフェスタ会場内では4月29日、4月30日の2日間限定でイベント特別バージョンの『C9』をプレイアブル出展。プレイした人先着300名には、今後行われるイベントやβテストなどへ優先的に参加できる権利を与えるプレミアムメンバーカードがプレゼントされる。また、最新情報はWebサイトでも発信していくので、本作に興味を惹かれた人はこまめにチェックしておこう。