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新タイトル発表、新情報、ゲスト……“EA Tokyo Showcase 2010”まとめてリポート

ゲーム プレイステーション3 Wii DS Xbox 360 PC
エレクトロニック・アーツが東京で“EA Tokyo Showcase 2010”を開催。その模様をまとめてお届けする。

2010-09-16

●多彩なEAタイトルが東京に集結

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 エレクトロニック・アーツは2010年9月15日、東京ゲームショウを前に東京へ集結した世界のゲームメディアを対象に“EA Tokyo Showcase 2010”を都内で開催。昨年に引き続き、世界屈指の巨大パブリッシャーである同社タイトル群の最新情報が続々と公開された。

 すでにご紹介しているように、プレスカンファレンスのラストに須田剛一氏と三上真司氏が手掛ける『Shadows of the DAMNED(シャドウ オブ ザ ダムド)』が発表。そのほかにも海外メディア向けの内容を基本としていることもあり海外で発表されている『Dead Space 2』、『Bulletstorm』、『Alice: Madness Returns』といったタイトルを中心に、最新情報の公開やデモプレイが惜しみなく披露された。ここでは、プレスカンファレンスで紹介されたタイトルとデモプレイの様子をまとめてお届けしよう。

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▲プレスカンファレンスのラストは『Shadows of the DAMNED(シャドウ オブ ザ ダムド)』。計7タイトルの紹介が行われた。

●新レーベル“EA Play”はニンテンドー3DSタイトルもアリ

 プレスカンファレンスの冒頭でアナウンスされたのは家庭向けの新レーベル“EA Play”からのニンテンドー3DSタイトル『My Garden(マイガーデン)』。庭に植物を植えてガーデニングをしていくというタイトルで、3D立体視機能で実感をもって自分の庭を愛で、育てていくことができる。マイクを使って鳥を呼び寄せたり、本体を振って逆に追い払ったりと、ニンテンドー3DSのハードウェア機能も活用している。なお、リリースによると「2011年ニンテンドー3DSのアメリカでの発売と同時に発売予定」とのこと。日本での発売は未定。

flowerbox tutorial
brook garden
brook garden_3
brook garden_plants and objects
TanukiButterfly
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 続いて、創造する楽しみを刺激してくれそうなツール系タイトル『Create』が紹介された。ステージを作成して、クルマをA地点からB地点まで運ぶ、といったゴールを設けたちょっとしたゲームを作ることができる。オブジェクトは比較的自由に配置可能なので、上記の例だとクルマをただ走らせてもよし、バルーンを使って宙を移動させてもよし、爆発物などを駆使して跳ね飛ばしながら動かしてもよし。作成したステージの共有が可能な点や、基本はツールであるというところからすると、『リトルビッグプラネット』をイメージするとわかりやすいかもしれない。プレイステーション3、Xbox 360、Wii、PC&Macがプラットフォーム。こちらも日本発売は不明。

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Buggy_PS3
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●Playstation Move対応の『デッドスペース エクストラクション』HD版が発表

 ホラーアクションシューティング『Dead Space 2』では、プレイステーション3の限定版に、Wiiで発売されたガンシューティング『デッドスペース エクストラクション』のフルHD版が収録されることが公開された。Playstation Moveモーションコントローラーに対応しており、協力プレイも可能。資料によると、デュアルショック3もサポートしているらしい。

 デモスペースには早くもこのMove対応版が出展されていた。基本のゲームプレイはWii版と同様だが、フルHD化されたことで恐怖が倍増。ガンシューティングになったぶん視界が制限されることを活用したショックシーンもあった『デッドスペース エクストラクション』だけに、リアルになってしまったグログロのクリーチャーが迫り来るのはたまらない。

 『Dead Space 2』本編もスタッフによるデモの形で出展されており、宇宙空間でのアクションを見ることができた。音なく近づくクリーチャーの恐怖(宇宙空間なのだから当たり前だ)は前作『Dead Space』(日本未発売)と同様だが、主人公アイザックのスーツの制御が改善されており、宇宙遊泳と戦闘、パズル要素(反射パネルの角度を変えて太陽光をジェネレーターに送り込む)が快適に行えるようになっていた。本作は日本発売未定だが、いわゆる洋ゲー派の人が注目するタイトルであるのを隠しても仕方がない。というわけで海外ニュース担当としてぶっちゃけて言ってしまうと、今回はマルチプレイもあるし、出来は期待していいです!

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 そしてもうひとつ、日本発売未定ながら注目なのが、往年のPC用アクション『アリス イン ナイトメア』の続編となる『Alice: Madness Returns』だ。プレスカンファレンスには前作にひき続いて開発を手掛けるSpicy Horseのアメリカン・マギー氏みずから登壇した。

 『不思議の国のアリス』、『鏡の国のアリス』がモチーフということでなにやらファンタジーな雰囲気を想像するかもしれないが、タイトルにある“ナイトメア”やら“Madness”やらの物騒な言葉を見逃してはいけない。本作は、『アリス』が本来持つエキセントリックだったり不条理な部分だけを抽出・拡大したような、言ってしまえばグロテスクかつホラーな内容の3Dアクションアドベンチャーとなっているのだ。カンファレンスでは、数枚のスクリーンショットと短いトレーラーが公開されたのみだったが、終了後のパーティーでは実機によるデモが公開に。そこで目撃した、おぞましき『アリス』の世界をお届けしよう。

 説明するまでもないが、本作の主人公はアリス。しかし、そのルックスはかなりキテいる。長い黒髪、病的に白い肌、目のまわりにはゴシックなくま取り。背中側にドクロの装飾が配置された前掛けには血痕が飛び散り、右手には長い包丁を構えている……と、夜道で出会ったら腰を抜かすこと間違いなしの激マッド仕様だ。また、チェシャ猫を始めとした不思議の世界のキャラクターたちも、原作の持つ温かみから100万光年くらい離れたいでたちをしており、見る人を不快な気分にさせてくれる(褒めています)。

 さて、『Alice: Madness Returns』の世界観を共有できたところでデモプレイの内容に入ろう。スタート部分こそ原作を彷彿とさせるカラフルなフィールドが広がっているが、そこを抜けてお城のような建造物に入ると、世界は一気にダークへ。目と触手が生えたティーポットや、中心に人形の顔が置かれた禍々しいナニかといったクリーチャーたちが、アリスに容赦なく襲いかかってくるのだ。ここで、「女の子が痛めつけられるなんてけしからん!」と憤るのは気が早い。さきほども述べたとおり、本作の彼女はかなりキテいるのだ。コショウなどを轢くペッパーミルを模したマシンガンで鉛弾をクリチャーにお見舞いし、ひるんだらすかさず包丁で斬りつけるという無双ぶりには、アレな趣味を持つ男子なら興奮すら覚えるかもしれない。とにかく、病んでるゴスな美少女アリスの崩壊した内面世界はキています。

 いい意味で狂った世界観を鼻息荒く説明してみたが、ゲーム性もちゃんと作り込まれたものになっていたとことを最後に付け加えておきたい。今回のデモプレイで確認した限り、アリスは体を一瞬のうちに小さくすることが可能で、それを利用した謎解きも用意されているようだ。また、通常ジャンプのほかに2段ジャンプ、滞空ができるなど空中でのアクションが多彩な印象を受けた。攻撃に関してはペッパーミルマシンガンと包丁しか見ていないので何とも言えないが、この2種類だけということは恐らくないだろう。

 ちなみに、全編ダークな雰囲気のデモだったが、ラストはダークを通り越してユーモアな雰囲気すら漂う内容となっていた。クリーチャーたちを皆殺しにしながら、お城らしきところを抜け、製鉄所らしきところを抜けた先でアリスを待っていたのは、なんと巨大ロボ。操縦するのは左目が飛び出てしまっているネズミさんと、イイ顔をしたウサギさんだ。子どもたちが見たらトラウマ必至のロボがパンチをくり出してぇ……というところでデモは終了。続きが気になってしかたないよ!

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 また、欧米で名高いクリエイター、ロン・ギルバートによるダウンロードタイトル『Deathspank』の続編『DEATHSPANK THONGS OF VIRTUE』も出展されていた。こちらは初見だったが、決して派手なタイトルではないものの、軽快なアクションは見ていて心が踊るものだった。

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●吉田秀彦、川尻達也も参戦!

 すっかり脱線してしまったが、もちろん日本発売が決定しているタイトルだって出展されていた。なかでも11月11日発売予定の『EA SPORTS 総合格闘技』は、先ごろ引退した吉田秀彦氏と、強豪の川尻達也選手が登壇。吉田氏はエミリヤーエンコ・ヒョードル選手と一緒にパッケージに選ばれたことについて問われ、「ヒョードル選手と同じパッケージというのは嬉しいですし、まだ対戦したことはありませんが、戦いたいですね」とコメント。

 続いて登場した川尻選手はプロデューサーのデール・ジャクソン氏と対戦し、因縁の相手ヨアキム・ハンセンを使うデール・ジャクソン氏に腕ひしぎ十字固めで雪辱(?)の一本勝ち。関節技や絞め技はボタンを連打するだけでなく、相手が力を入れている方向を探りながらスティックを倒すといった攻防もある模様。

 プレスカンファレンスで流れた映像では、吉田氏、川尻選手、すでに発表されている青木真也選手以外にも、さまざまなファイターが登場しそう。資料では北岡悟選手、三崎和雄選手、廣田瑞人選手といった日本人選手のほか、ボブ・サップ選手など日本に馴染み深い選手も登場しそうだ。体験コーナーでは、総合格闘技好きのプレスがさっそくチェックしていた。

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