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『バイオハザードIV』公開直前! ミラ・ジョヴォヴィッチら主要キャストに独占インタビュー

ゲーム インタビュー
大ヒットホラーゲームシリーズ『バイオハザード』を題材にした映画の最新作『バイオハザードIV アフターライフ』が2010年9月10日から全世界同時公開される。ファミ通.comでは、この作品の主要キャスト陣であるミラ・ジョヴォヴィッチ、アリ・ラーター、ウェントワース・ミラーに独占インタビューを敢行した。

2010-09-06

●シリーズでもっともゲームとのつながりが深い作品に

 カプコンの大ヒットホラーゲームシリーズ『バイオハザード』を題材にした映画の最新作『バイオハザードIV アフターライフ』。2010年9月4日、5日に日本で世界最速先行公開された本作の全世界同時公開が、9月10日よりいよいよ始まる。

 映画『バイオハザード』シリーズの魅力と言えばハードなアクションだが、今回の見どころはそれだけではない。フル3Dに対応したことで、ミラ・ジョヴォヴィッチ演じる“アリス”が、無数のゾンビたちが、そして渋谷の街が飛び出してくるのだ。

 また、ゲーム版『バイオハザード』ファンに向けたサービスの充実ぶりもシリーズの中では際立っている。まず、映画版の『III』で初登場したアリ・ラーター演じる“クレア・レッドフィールド”に加えて、彼女の兄でありシリーズの最重要人物とも呼べる“クリス・レッドフィールド”がいよいよスクリーンに。演じるのは海外ドラマ『プリズン・ブレイク』での大ブレイクが記憶に新しいウェントワース・ミラー。劇中で初登場するシーンが牢獄の中など、ツボを押さえた演出も彼のファンにはうれしいところだろう。そのほか、ゲームユーザー的な見どころとしては、『バイオハザード5』で数多くのプレイヤーを恐怖に陥れた“処刑マジニ”が映画デビュー(?)を果たしている。

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 ファミ通.comでは今回、映画公開直前に来日したミラ・ジョヴォヴィッチ、アリ・ラーター、ウェントワース・ミラーの主要キャスト陣にゲーム系媒体では独占となるインタビューを敢行。映画の魅力や撮影秘話などを聞いた。

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▲左からクリス・レッドフィールド役のウェントワース・ミラー、アリス役のミラ・ジョヴォヴィッチ、クレア・レッドフィールド役のアリ・ラーター。

 シリーズにとっても、自身にとっても初のフル3D撮影に臨んだミラだが、「本当に3Dにするべきかについては、かなり話し合いをしたの」と最初はそれほど乗り気ではなかったという。しかし、公開を迎えるに当たってのいまの気持ちを聞くと「やってみて本当によかったと思っているわ!」とフル3D完全肯定。「やっぱり『バイオハザード』ってアクションが魅力的な作品だから、観ている人の没入感を高めるという意味でも3Dとの相性は抜群よね」とそのわけを説明した。

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 映画『バイオハザード』は、シリーズ第1作目の公開から今年で8年目になる。主人公のアリスはいまやミラのキャリアにおいてもっとも代表的なキャラクターとなった。「女版クリント・イーストウッドって言うのかしら、孤独なカウボーイ的な……演じる際にはそういうイメージを持つようにしているの」。作品を重ねるごとに能力も進化させてきたアリスだが、『アフターライフ』では物語序盤で起きるあるできごとで、その能力が失われることになる。「いままで進化し続けてきた彼女が、初めてパワーを失う。そういう意味で、本作はアリスのルーツに迫る内容とも言えるかもしれない」。シリーズ4作目にして、原点回帰に近い展開を見ることになった『アフターライフ』。恐らく今後も続いてくであろう、映画『バイオハザード』シリーズについてミラは「参加するのは本当に楽しいし、これからもずっとアリスを演じていけたらいいと思っているわ」と語ってくれた。

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 前作から引き続いての出演となり、処刑マジニとの戦いではアリスとの見事なコンビネーションも披露しているクレア役のアリ。今回のクレアはアリスと出会う時点で記憶を失っているが「彼女にはその状態に戸惑っているヒマなんてないの。生き延びなければいけないわけだから。と同時に、失った記憶を辿って一体自分が何者なのか? という点も探っていく」という点を意識し、アリはその難しい役どころを見事に演じきっている。兄クリスとの再会は『アフターライフ』のキーとなる要素だ。しかし、スクリーンに映る兄妹の様子にはお互い気をかけてる様子はそれほど感じられず、むしろドライな雰囲気すら漂っている。「もちろんそこは意図的にそうしたの。今回のクレアは記憶を失っているわけだからクリスが本当のことを言っているのかはわからない。突然、兄だなんて言われても信頼するわけにはいかないわよね(笑)。ゲームとはちょっと違う、『アフターライフ』スタイルのクレアフィールド兄妹と言えるかもしれないわ」。とは言え、兄妹の再会という展開は演じるうえでかなりの刺激になったようで「ファミリーの誰かがこの世界に入ってくるのはとてもおもしろいと思う」とコメント。クリスを演じたウェントワースについても「とてもすばらしかった」と絶賛し、「もし次回作があれば、今度はちゃんとチームを組んでいっしょに戦ってみたいわね」と話していた。

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 その演技を共演者から高く評価されたウェントワースのクリスだが、じつは本作の出演が決定するまでゲームはおろか、映画の『バイオハザード』にすら接したことがなかったという。「クリス・レッドフィールドというキャラクターがゲームにおいて中心的な人物であることも知らなかったんだ。本来ならゲームをすべて遊んでおきたかったんだけど、残念ながら時間がなかった。なので、プロデューサーが作ってくれたゲームのダイジェスト映像を観て彼がどんな人なのかを学んだよ。あと、ファンサイトを訪れて彼らがクリスに何を期待しているのかも確認もしたね」。一方で、すでにあるクリスのイメージに振りまわされすぎないようにも注意したとウェントワースは話す。「ゲームの設定は大事だ。しかし、それ以上に重要なのは監督が描くクリス像を把握することだったんだ」。監督が提示したクリスは、ゲームのソレとはかなり違ったようだ。「ゲーム版の……とくに1作目の彼とはかなり違うと思う。ゲームの第1作目におけるクリスはまだ無垢なところが残っていて、起きている事態に対してもどこか楽観的なところがあった。それは、その後に起きる黙示録的な状況がわかっていなかったからだろう。しかし、今回の映画におけるクリスはゾンビが世界中に蔓延してしまった状況を経験しているんだ」。

 ウェントワースは、映画版のクリスについて「ダークな雰囲気を持っている」と分析。それを象徴するシーンとして、初登場での牢獄に捕えられたクリスの姿を挙げた。ところで、ウェントワースと牢獄……と来たら、あの作品を思い出さずにはいられないだろう。「初めて脚本を見たときは、正直「冗談だろ……」と思ったよ(笑)」。自身の代表作『プリズン・ブレイク』のパロディーとも呼べるこの設定にはさすがに戸惑ったようだ。しかし、「これはユーモラスなシーンになるかもしれない」とすぐに気持ちを切り替え、いまでは「『バイオハザード5』はサスペンスに満ちた映画。こういった要素があれば観客もひと息できるわけだし、結果的にはいい脚本だったよね」と満足している。ちなみに、今回の脱獄の難度は「出るのは簡単だったけど、周囲がゾンビだらけ(笑)。そういう意味で、かなりハードだったかな」とのこと。


 さて、最後に実際に試写会へ足を運び、フル3D上映を楽しんだ記者の感想も紹介しよう。本作はふつうに撮影された映像素材に3D処理を施したものではなく、映画『アバター』と同様に最初から3Dでの上映を計算して作れている。なので、その迫力たるや、ちょっとしたジェットコースターよりもスリリングに感じられるほど。アクション好きな人はもちろん、「最近刺激が足らないぜ!」といった具合に欲求不満気味でスカッとしたい方にもオススメだ。ただし、映画館でなければその魅力を存分に堪能することはできないのは言うまでもない。


バイオハザードIV アフターライフ
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
9/4(土)、5(日)世界最速先行ロードショー
9月10日(金)より全世界同時公開

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