スチームパンク! 産業革命が生んだ新装備“ロープランチャー” その1

“アサシン(暗殺者)”となって、オープンワールドを駆け抜ける『アサシン クリード』シリーズ。建物から建物へと飛び移り、よじ登る。そんな街中の移動が、本作『アサシン クリード シンジケート』では、新要素“ロープランチャー”の導入で大きく進化を遂げることに。今回は、気になるこの新ガジェットについてご紹介します。

公開日時:2015-10-26 17:00:00

進化した“アサシン”のガントレットからワイヤーを射出!

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 暗殺者“アサシン”の末裔となり、さまざまな時代を体験する『アサシン クリード』シリーズ。プレイヤーは、各時代を克明に描写したオープンワールドを、思うがままに移動する“パルクール”アクションを楽しめます。
 シリーズでは、このパルクールによる移動が最高に爽快ですが、最新作となる『アサシン クリード シンジケート』は、産業革命で発展した技術によって、パルクールアクションはさらに進化することとなりました。それが、新装備“ロープランチャー”の搭載です。

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 アサシンは、アサシンブレードと呼ばれる暗殺用の短刀が仕込まれたガントレットを身に着けて暗殺任務を遂行してきました。そんな伝統あるガントレットに、19世紀という“近代”の技術を得て、新たにワイヤーを射出する革新的な機構を搭載することとなったのです。

 あなたも、ストーリーを進める中でロープランチャーを入手したならば……ボタンひとつでワイヤーを射出! 瞬時に建物の屋根へと移動することが可能に。
 このアクションが、とにかく爽快。従来のシリーズでは、パルクールでボルダリング(壁を登るスポーツ)のようによじ登っていたのが、本当に一瞬で屋根の上に登れてしまうのですから。

 従来のシリーズでは、街中にロープを使用して屋根へと瞬時に移動する仕掛けが点在していました。ロープランチャーは、あの仕掛けをいつでも自分の好きなときに発動できる……そんなイメージです。

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 敵兵に囲まれた! などといった場面でも、屋根にワイヤーを射出して、瞬時に逃走! そんな、シビれる華麗なプレイを決められます(思わずひとりでドヤ顔をたっぷりしてしまいそうなほど、気持ちいい瞬間です)。

立体的な高速移動が実現

 このロープランチャー、縦方向の移動だけに特化したものではありません。横方向の長距離移動でも、その真価を発揮します。

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 19世紀のロンドンは、近代化が進み、交通網も次第に整備されていった時代。噴煙を吐く機関車も登場し、市民たちの移動方法も少しずつ変化していきました。ですが、やはり庶民の足となったのは、馬車。ロンドンの街道は、無数の馬車が行き交うために、まるで川であるかのような、非常に広い道幅でした。
 建物から建物へと移動する“パルクール”も、さすがにこの広さを飛び越えることはできません。ですが、ここでもロープランチャーが活躍します。

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 屋根から道を挟んだ向かいの建物の屋根へと、ワイヤーを打ち込むことで……まるで谷を飛んで渡るかのように、長距離を移動できるのです! そう、ロープランチャーならね。

 この移動を実際にプレイさせていただいたのですが、それはもう半端じゃなく気持ちいい。複数の広大なエリアからなるロンドンの街も、ロープランチャーをガンガン発射して移動すると、相当なスピードで横断できてしまったほど!

 (あまりに気持ちよくて、つい目的地も通り過ぎて、移動し続けてしまいました)

 ゲームが発売されて、このロープランチャーの縦横無尽な移動を体験したら、きっとこの楽しさをわかっていただけるはず。まさにシリーズの伝統である“パルクール”という遊びが、さらに進化を遂げた“発明”だと言えるのではないでしょうか。

ロープランチャー入手に関わるのは、グラハム・ベル!?

 発明、と言えば。ストーリーであなたがこのロープランチャーを手にする際には、かの電話の発明で知られる“アレクサンダー・グラハム・ベル”と出会うことになります。

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 19世紀のイギリスはまた、通信技術も飛躍的に発達した時代でもありました。それまでは手紙の輸送で行われていた人々のコミュニケーションは、“電話”という通信手段の発明で、文字通り世界の距離は縮まったのです。

 2015年の現代に生きる我々のコミュニケーション手段は、手紙や電話から、さらに進化したインターネットやクラウド技術が生んだSNSなんていうものを使うようになりました。そのことで、もはや他人との距離はゼロに近い時代になっているのかもしれません。




 余談でしたが、本作の舞台となる1868年のロンドンは、“産業革命”の印象が強い一方で、ベル等による“通信革命”も起きていた時代。世界をその手に取れるほどまでに距離を縮めていった時代でもあった……そんな風に考えると、ワイヤーでガンガン長距離・高所までの移動を短縮するロープランチャーという発明は、“近代のロンドン”を描く本作にとって、最高にふさわしい新装備かもしれないと思えてきませんか?

 ちなみに、本作でロープランチャーの入手に深く関わり、電信をも発明した偉人グラハム・ベルですが……多聞に漏れず、なかなかの変人。彼についても、さまざまな逸話が残っていて、これがまた面白いのです。これも、そのうちご紹介させていただきますので、お楽しみに!



それではまた次回、" Join The Family ! "

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『アサシン クリード シンジケート』特設サイト “Inside Syndicate 1868”

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