発売前夜特別企画 プレミアム・ロンドン・カンファレンスwebプレビュー Vol.1

明日11月12日に発売される、シリーズ最新作『アサシン クリード シンジケート』。発売前夜、楽しみで眠れないあなたのために、今日はさらなる特別企画をお届けします。発売に先立ち、ロンドンで開催されたメディア向けカンファレンス。その会場には、本作の開発を担当したユービーアイソフトのケベック・スタジオから主要スタッフが集まって、熱のこもったプレゼンテーションが行われました。明日、いよいよ幕が上がる『アサシン クリード シンジケート』。カンファレンスのリポートで、その魅力を感じてみてください。

公開日時:2015-11-11 20:30:00

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工場地帯の会場へ

 2015年9月某日。カンファレンスはイギリスは首都ロンドンの工場地帯にある、かつて水力発電所だった場所で開催されました。

 この施設は、まさに産業革命期のロンドンを彷彿とするロケーションで、中に入ってみると、まるで自分が労働者になったかのような感覚に陥ったほど。

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▲ロンドンのサザーク地区のホテルから、バスに乗車。会場はテムズ川の西側にありました。

▲なんと、馬車まで用意されていました。次第に、ヴィクトリア朝時代を生きているかのような気分になっていきます。

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▲ちなみにこの施設は、19世紀の工場の面影を強く残す場所なのだそうです。

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▲世界中から招待されたメディアが集まる中、いよいよカンファレンスが始まります!

シニアプロデューサー フランシス・ぺラン氏より、ご挨拶

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▲フランソワ・ぺラン シニアプロデューサー

 チームと会社を代表して、皆さんを迎えることが出来てとてもうれしいです。今回は皆さんに『アサシン クリード シンジケート』を披露するために、またロンドンに戻ってこられてワクワクしています。

 2年半前からケベック・スタジオがリードする形となって、『アサシン クリード シンジケート』の開発は始まりました。その間に積み重ねてきたことを、今日、こうして皆さんにお見せできるのは、本当にうれしいです。ぜひ、ジェイコブ・フライとエヴィー・フライという、ふたりの暗殺者の視点を通じて……1868年のロンドンを探索してください。

 シリーズで初めて“近代”を舞台とする本作は、“ロープランチャー”や“馬車”、そして“機関車”など多くの乗り物を利用できます。また、戦闘システムも、より早いペースのものへと進化しました。また、“組織”を率いるといった、まったく新しい要素も楽しんでいただけます。

 ぜひ、このロンドンを、自由に楽しんでください。

ゲームディレクター マーク・アレクシス・コット氏、進化した『アサシン クリード』を解説する

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▲マーク・アレクシス・コット ゲームディレクター

 ようこそ皆さん。今日、こうして『アサシン クリード シンジケート』を披露できることが、心からうれしいです。

 さて、本作の舞台となるのは1868年のロンドン。英国は人類史上最大の帝国となり、産業革命の真っ只中にありました。人類の歴史を大きく転換させ、現代につながる近代化が進んだ時代でもあります。

 『シンジケート』は、こうした背景を使って『アサシン クリード』という作品自体を、“近代化”させたことが鍵となっています。ロンドンという街は、シリーズを通じて登場してきたような、フランス革命や南北戦争のような、日付が特定されるような、歴史的一大イベントが起こった場所ではありません。ですが、この世界の覇権を握った街は、まるでひとりの人間かのように、様々なパーソナリティを持っています。そして、人間に表と裏、男と女がいるように、ロンドンは“コントラスト”を描くには最高の舞台でもあります。

 そう、アサシン教団とテンプル騎士団の闘争のように。

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 今作では、あなたの分身となるふたりの主人公、ジェイコブとエヴィーの姉弟は、物語の最初から“クロフォード・スターリック”という、ロンドンを支配するテンプル騎士団長である宿敵と出会います。彼を討つことが、ふたりのゆるぎないモチベーションなのです。

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 物語は、まずロンドン郊外から幕を開けます。そこで、重要なテンプル騎士団のターゲットふたりを倒す役目を命じられます。ですが、彼らは中心的ではない活動には飽き飽きしており、ロンドンへ行って世界を変えたいと思っているのです。

 1868年から、ちょうど100年前。アサシンからテンプル騎士団に転向したヘイザム・ケンウェイという人物が、アサシンをロンドンから完全に排斥しました。これにより、ロンドンには完全なるテンプル騎士団による秩序が生まれたのです。

 主人公であるジェイコブとエヴィーは若く、そんな秩序で縛られた世界を変えたいという情熱に動かされているのです。自由をもたらすアサシンの血統というべきでしょうか。

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 ゲームプレイも、さらに自由になりました。それを実現したのが、ナビゲーション、戦闘、ステルスという3つの柱です。

 ナビゲーション・システムが改善され、これまでより滑らかな動きになっており、プレイヤーはアサシンを完全にコントロールできるようになりました。

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 そして、今作の大きな特徴が“ロープランチャー”です。ボタンひとつで、一瞬にして、建物の屋上に行くことができます。

 難しい場面から脱出したり、状況を把握したい時にとても便利なはず。シーケンスを進めていくと、このツールを使えるようになりますが……一度使ったら手放せなくなりますよ(笑)。

 昇るだけではありません。建物の屋根で使えば、目の前の建物に移動することだって可能です。あなたの思うがままに、完全にコントロール出来るので、渡したロープから、下にいる敵ふたりを一挙に始末する! ……なんていうプレイすらも出来るのです。

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 また、戦闘については、19世紀のロンドンという歴史的な状況を検討して、シリーズにおける武器についての考え方を方向転換しました。なにしろ、近代なので警官組織が出来ている。街は彼らによって統制されるようになったため、おおっぴらに武器は持てなくなったのです。

 つまり……“隠し武器”の時代になったのです。戦闘システムも、これに沿って変化し、“ブラスナックル”、“仕込み杖(ケイン・ソード)”、“ククリナイフ”、そして、“リボルバー”など、隠し持てる武器を駆使して、これまでにないほど容赦のない、素早い近接戦が可能になりました。

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 そして、シリーズを通じてアサシンにとって重要なアクションであるステルス。これも、かつてない使いやすさで、自然に動けようになりました。

 ボタンを押した途端にステルス・スタンスに入り、この状態ではカバーの出入りがスムーズに出来るのです。

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 また、周囲のオブジェクトを利用して注意を引くことも出来るので、ステルスでのコントロールがしやすくなったと感じてもらえるはずです。

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 例えばナイフを壁に向かって投げて注意を引き、ロープランチャーで建物の上に一気に登る。そして、まったくこちらの気配を感じていない敵を、上から襲撃する!

 そんな、ステルス攻撃を効率よく進めるためのツールが、これまで以上に揃っています。
そうですね。シーケンス3の中盤くらいになると、ゲームプレイが、これまでよりずっと開放的だと感じてもらえるのではないでしょうか。

 目的に向かってどうアプローチするか、どの順番で進むかには、これまで以上に多くの選択肢が生まれました。


 ですが、こうした計画だったプレイが上手くいくとはかぎらないのが、近代のロンドンなのです。

 この時代のロンドンには、馬車が数多く走っていました。この馬車の往来は、予想外の状況を作り出し、予測しにくいもの。つまり、思い通りにならない混乱状態も発生するのです。
 
 何が起こるかわからないロンドンで、どうターゲットにアプローチするのかは……あなた次第。なので、ぜひプレイする際は、目的に向かって、いろいろと異なるアプローチを試してみてもらえたらうれしいです。


(Vol.2 19世紀、ヴィクトリア朝ロンドン専門家編に続きます)

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『アサシン クリード シンジケート』特設サイト “Inside Syndicate 1868”

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