王道ダークファンタジーの世界観に、強くても斬り死に必至なユニットの最大HPの低さがマッチ。ひとりでは勝てないからこそ、必然的に戦いは、陣形を組んで、敵の攻撃からの被害を最小限に抑えつつ、味方の力を引き出すスタイルに。連携攻撃やスキルが決まったときの爽快感は格別で、ユニットへの愛着も自然と深まる。仲間と肩を寄せ合い戦っていることを強く感じられるシミュレーションRPGです。

週刊ファミ通1805号より

ダークファンタジーの重たいムードと、少数のユニットで多数の敵の襲撃をしのぐ達成感がたまらない。移動力や各行動に消費する“AP”が残っていれば、1ターン中に複数回の行動が可能なシステムもグッド。味方のユニットが近くにいるとくり出せる“連携攻撃”が肝なので、基本は固まって動くことになりがちなほか、キャラの数も少ないため、戦いかたがやや単調になってしまう印象も。

週刊ファミ通1805号より

つぎつぎと湧いてくる敵の群れに、5人で立ち向かう構図がグッと来る。仲間と隣接していれば、攻撃に追撃を加えられるなど何かと有利に働く要素が、連帯感を高めます。お話や作品世界は目新しいものではなく、ドラマ的な盛り上がりにはやや欠ける印象ですが、各ユニットの背景は丁寧に描写されていて、思い入れが強まる。コマンド、メニュー、操作法、導きのいずれもがわかりやすく、遊びやすい。

週刊ファミ通1805号より

ユニットのカスタマイズ要素が少なく、少人数部隊の効率的な行軍プランに集中できます。体力回復手段が限定的で、ひとつのミスが大事にいたる緊張感を味わえます。そうした一方で、“経験値稼ぎプレイ”の余地もあり、ガチガチの詰め将棋然としていない点もいいですね。物語進行は淡々としていますが、出演声優が知名度の高い実力派揃いということもあり、有無を言わせぬ説得力というか圧を感じます。

週刊ファミ通1805号より