シュレディンガーズ・コール(Windows)のレビュー・評価・感想情報
電話の会話劇メインで進む物語に、絵本を作るア クションが緩急を作るとともに、謎解きのメモも 兼ね備え、プレイヤーを作品世界へと自然に誘っ ていく。そして、モノクロベースの画面だからこ そ、各エピソードの山場の映像と音を駆使した演 出が、物語が動きだす瞬間と高揚感を感じさせる ものに。画面の向こう、受話器の先にい る人たちへ気持ちを寄せていく、やさしく 切ない物語を体験できます。
週刊ファミ通1949号より
胸が締め付けられるような思いもするけど、心が 揺さぶられる物語に感動。世界が終わるその瞬間 に、心残りを持った魂と電話で話す設定自体にも 好奇心をくすぐられる。シナリオを読み進めるこ とが主軸の内容は、ともすれば紙芝居的なゲーム になりそうなところを、そうとはしていない構成 力もあっぱれ。卓越した演出面が、作品 世界への没入感、ストーリーに介入して いる感触をもたらしてくれます。
週刊ファミ通1949号より
身近な人の死や、自分に訪れるであろう未来にま つわる、たいへん普遍的なテーマが、ハートウォ ーミングな筆致で綴られています。ゲストキャラ による1話完結のエピソードと、全編を通して見 えてくるヒロインの物語の二重構造は、良質な海 外ドラマのよう。オーソドックスなシステムを、 作品に巧みにフィットさせた表現と演出が ステキでした。価格やボリュームも作品に マッチしていると感じます。
週刊ファミ通1949号より
操作を定まった一本道に誘導されているようでい て、どこかしらで不可逆な選択をしたのでは…… との疑念が拭えない、不思議な物語世界。それだ けに、恣意的な展開の中、ピンポイントな“真実” が浮かび上がったときの演出の鮮やかさが、強く 印象に残ります。「これも叙述トリック?」と勘ぐ りたくなるほど、言い含め系のセリフお よび選択操作が多い点は、親切さと冗長 さ、どちらとして観測すべきか。
週刊ファミ通1949号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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