アームド&ゴーレム(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
グラフィックからシステムまで、1990年代の王道RPGテイストが味わえる1本。経験値貯めが必要なバランスも、クラシックなスタイルだからこそしっくりきます。2種類の砲で戦うロボット“ゴーレム”と人間で異なる立ち回り、そしてゴーレムのカスタマイズが、本作ならではの戦術をもたらす。移動や戦闘でゴーレムの乗り降りができるからこそ、それぞれを活かした仕掛けや謎解きがもっとあれば。
週刊ファミ通1708号より
各武器の特性を考慮して主砲と副砲を選んだり、改造で基本的なパラメーターを増加させたりなど、“ゴーレム”を入手し、カスタマイズする楽しさが『メタルマックス』シリーズに似ていて、パーティーを強化していく喜びがしっかり味わえるのがグッド。自律型の特殊なゴーレムながら、口調が乱暴な“ロック”も、いいキャラをしている。フィールドへの遷移にわずかにロードが挟まるのは若干気になった。
週刊ファミ通1708号より
コンテンツ過多のこの時代に、サラッと遊べる作りがフィット。RPGの体裁で体験するラノベ、という受け取りかたもありかと。カラッと明るいトーンで描かれた、賞金稼ぎやメカの改造といった男のロマン的な作品世界に興味をそそられます。生身でもマシンに乗ってもよしの戦闘は、変化を付けることができて退屈しにくい。ゴーレムの乗降がボタンひとつでできるのは、便利な反面、誤操作を招きやすい面も。
週刊ファミ通1708号より
戦闘は、主砲と特殊弾の火力で十分押し切れるバランス。低リスクで経験値やお金をどんどん稼ぐ気持ちよさを味わえます。キャラのカスタマイズのバリエーション、進行ルート順序ともに、一見自由度が高そうで最適解が極めて限定的。オーソドックスな展開自体を楽しむ心のゆとりが必要です。つねに土煙が舞っているかのようなワイルドな舞台が、丁寧な2Dグラフィックで描かれている点はいいですね。
週刊ファミ通1708号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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