アノダイン2:ダストへの帰還(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
かなり人を選ぶことになると思いますが、独特な世界設定は大いに魅力。珍妙な姿の住人たちとの交流も興味が尽きません。3D世界で探素を行い、ナノサイズ化して住人の体に入り込むとドット絵の2D世界になるのが風変わりですね。体の中はダンジョンになっていて、工夫しながらギミックを解くのが楽しかったです。道中はあっさり気味なので、ボス戦はもっとしっかりバトルがしたかったかも。
週刊ファミ通1683号より
不思議な世界観だけでなく、3Dと2Dの世界を行き来するゲームシステムも含めた独特な作風が魅力。へんてこな住人たちと交流しつつ、彼らの体の中に入り込み、心象風景のようなものを垣間見る体験は興味をそそる。ローポリゴンのグラフィックや、要素がやや雑多に詰め込まれているところなど、1990年代後半のゲームを遊んでいるかのようなレトロ感で、面倒な部分がありながらも味わい深い。
週刊ファミ通1683号より
初代PSやN64のようなローポリゴンが、いまとなっては目を引きます。当時の挑戦的な作品の数々を思わせる世界で、出会う人々の姿や、語り口も独特。日本語テキストは奇妙さを十分に表現していますが、どこか詩的で合う合わないがハッキリ分かれそう。フィールドの広さはあるものの、探索を楽しめる密度ではないかな。2Dパートはパズルが主体でヒネった仕掛けもあり、解き応えがありますね。
週刊ファミ通1683号より
クセのある登場キャラクターたち、遊び手を惑わせるようなセリフまわしなど、奇抜な世界観が特徴。ローポリゴンで描かれた3Dグラフィックも含めてB級感が漂う作り。とはいえアクションパズルとしては遊び応えのある内容。3Dステージと2Dステージを行き来する珍しいゲーム構成ではあるものの、ユーザー誘導は丁寧で迷いにくい。人を選ぶ作品ではあるが唯一無二のストーリー体験が味わえる奇作。
週刊ファミ通1683号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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