なぜこんなことを思いついたのかは謎ですが、壁画を剥がしたり修復したりしながら仕掛けを解く、という発想がおもしろいです。ギミックを起動するだけでなく、アイテムを取り出す、敵を倒すなど多彩な用途があるのが驚き。ステージクリアー型なのでサクサク楽しめる点もいいですね。秘宝収集や、少々頭を使って戦うボス戦もなかなか熱いです。ただ、剣は毎回なくならなくてもいいという気も。

週刊ファミ通1598号より

エジプトっぽい世界観に加え、『インディ・ジョーンズ』チックなタイトルロゴも冒険気分を演出してくれる。壁画を修復するパズルは小難しさはなく、ステージを進むためにちょっと考える必要がある程度のほどよいアクセントに。キャラの挙動に若干もっさりしたところもあって、アクションの爽快感は弱めかな。秘宝を入手するための謎解きは、ステージによっては、何をすればいいか迷うことがあった。

週刊ファミ通1598号より

壁を剥がして貼って、という意表を突くシステムだけど、壁画は持ち運べるスイッチのようなもので、ステージでうまく使い回すことがほどよい謎解き要素になっている。秘宝の仕掛けは解かなくてもゴールできるのに、ついムキになって挑んでしまうことも。序盤の敵は脅威でなく、アクションの腕前はさして必要ないが、ボス戦になると難度がグッと上昇。ボス部屋にもギミックが隠されているのはグー。

週刊ファミ通1598号より

古代エジプトをモチーフにした雰囲気あるグラフィックは、見た目に楽しい。壁画を剥がしたり修復するというゲーム性も目新しくて◎。アクションとパズルのバランスが良好で、“秘宝集め”も含めてやり込み甲斐のある作り。それでも、アクションの手触り感にもう少し気持ちよさが欲しかった。また、マップが広いと、どの壁画を修復したかがわからなくなるので、全体の状況が把握できればよかった。

週刊ファミ通1598号より