The Escapists: Complete Edition(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
毎日のスケジュールが決められている獄中生活で、看守の目を盗んで脱獄ルートを確保していく地味な作業が、静かに熱い。チュートリアルがほとんどなく、ほぼ何もわからない状態で刑務所に放り込まれるため、カワイイ見た目に反して高難度。脱獄ルートの自由度も高く、プレイヤーが“できること”を覚えるほど獄中生活も楽しくなる。だからこそ、導線部分がもっとユーザーフレンドリーだったらなぁ。
週刊ファミ通1593号より
囚人としての日々のルーチンをこなしながら、アイテムを集めてクラフトし、脱獄を企てるのはおもしろい。自由度が高いぶん、投げ出されている感じもあるが、試行錯誤して新たな発見をしていくのは喜びに。『The Escapists 2』と比べて、ほかの囚人から頼まれた品を持っていても、受け渡しが可能になる会話がなかなか発生しなかったりなど、わかりにくさや若干不便な部分があり、作りはやや粗い。
週刊ファミ通1593号より
囚人生活も脱走計画も、すべてが手探り。規律正しい1日がくり返される中、自由度の高い本格的なサバイバルが、チマチマした絵でユニークに表現されています。目的達成までの道のりには、単調で退屈な日々も多いのだけれど、「映画でも20年間、壁を掘ってたしな~」と納得。それだけに、達成感もひとしおです。時間の流れが速く、頭や指先がついていけないこともありますが、スリルにつながっています。
週刊ファミ通1593号より
課せられた各種義務を果たしつつ、陰でコソコソと計画を進めるゲームサイクルには、独特の心地よさがあります。ゲーム開始直後こそ投げっぱなしにされた感がありますが、素材合成による工作のレパートリーが増えてくると、自分流儀を貫きたくなる欲望が刺激されます。キャラがこまごましているうえに、けっこう重なり合ったりもするので、携帯モードでは思うように操作するのが難しかったです。
週刊ファミ通1593号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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