ナデレボ!(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
自分の秘密に悩むヒロインが、紆余曲折を経てそれを克服し、ハッピーエンドを迎える展開は、ベタだけれどギャルゲーの王道的。個別ルートに入ってからも、ほかのヒロインたちがちょくちょく登場し、全般的ににぎやかなのは好印象。小さな出来事がたくさん詰め込まれた構成で、少しずつ読み進めやすいと感じる一方で、ひと区切りつくごとに挿入されるアイキャッチに、若干のくどさを覚えることも。
週刊ファミ通1533号より
各ヒロインに秘密の姿があり、そのギャップを楽しめるのがナイス。個別ルートに入った後も各キャラが登場して、にぎやかな掛け合いをするのは、好みが分かれるかもしれないが、このジャンルの作品ではあまり目にしない傾向で、珍しくていいね。物語に起伏が少なく、退屈に思える部分が多いので、展開にひと工夫欲しかった。鈍感な主人公にもちょっとイライラさせられ、古くささも感じてしまうかな。
週刊ファミ通1533号より
劇中で明かされるタイトルの意味がステキな一方で、物語や各ヒロインにもうひとつ反映されていない点が惜しい。日常生活を綴ったストーリーは、起伏も選択肢も少ないため、ちょっとダレ気味に。それでも、気になる女の子や明るい友人と交わす他愛のないやり取りが愉快で、「学生時代にこんな毎日が送れていたら」とうらやましく思いました。民安ともえさんの主題歌も、作品にバッチリ合っています。
週刊ファミ通1533号より
会話のノリや物語展開にこそ強烈な個性はありませんが、男女ともに登場人物が多く、始終にぎやかなムードが味わえます。女の子たちの困り顔の愛らしさと、セリフのテキストの途中で表情がコロコロ変わる演出がいいですね。プレイのしかた次第ではありますが、オートモードとスキップモードが併用できないのは、少々不便に感じました。イベントCGの少なさやおとなしさも、やや物足りない印象。
週刊ファミ通1533号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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