ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか インフィニト・コンバーテ(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
成長システムが、ゲームではなく原作に寄せた作りで好印象。ヒット&アウェイの戦いが求められる“ベル編”と、力押しで進められる“アイズ”編の、ダブル主人公で異なるバトルが楽しめる。ベルのパラメーターが爆発的に上がるのは「俺スゲー」感があってグッド。とは言え、ベル編の難度は、携帯機寄りのカジュアルなグラフィックに比べて高すぎて、ストイックな領域。強化クエストが豊富だったら……。
週刊ファミ通1616号より
アニメのストーリーを追いながら、ベルだけでなくアイズも操作して冒険できるのがいいね。“お出かけ”や“添い寝”といったご褒美イベントは、プレイの原動力に。しかし、攻撃の際に棒立ちになるほか、“大攻撃”は硬直時間が長くて使いづらいなど、バトルは大味で少々おもしろみに欠ける。敵から受けるダメージも高めで、囲まれるとすぐにピンチに陥るため、ちまちまとした立ち回りになりがちかな。
週刊ファミ通1616号より
原作の通り、駆け出し冒険者となってダンジョンを探索し、成長や出会いを体験できる構図がいい。ベルの弱さまで忠実に再現されているので、序盤はなかなかツラいけれど、アイズで戦える章もあり、ストレス解消になります。戦闘は単調になりがちですが、スキル発動のカットインには気持ちが盛り上がりました。登場キャラたちが魅力的なだけに、立ち絵の表情や動きにもう少し変化が欲しかったな。
週刊ファミ通1616号より
ダンジョンの構造や重要アイテムの配置が大味で、“地形ひっかけ”などの前時代的なアクションゲームの攻略法が通用してしまう探索パートは、やや作業感が強めですが、ベルとアイズを交互に操作して、両者の能力の違いを体感できる構成自体はいいですね。女性キャラのファン向けのサービス要素が随所に用意されているものの、メインメニューの作りが煩雑だったりと、操作する気持ちよさは総じて低め。
週刊ファミ通1616号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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