ネオ アンジェリーク 天使の涙(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
“大切なものを守るためには、何かを捨てなければならない”という、シリーズ伝統のテーマが盛り込まれた設計。ゲーム性は低めですが、心が揺れる感覚をしっかり味わえます。異なる選択を試したくなる気持ちをサポートする、各種システムも快適。シナリオは、一部ルートで、真相をぼかすためか少々説得力に欠ける描写もありましたが、さまざまな立場で幸せをつかむエンディングに心が温まります。
週刊ファミ通1513号より
キャラデザインを一新しつつ、幻想的で美しい世界観は、しっかり表現されている。アニメと本作からの新キャラも加わり、恋愛対象となる男性が多いのは、うれしいポイント。バッドエンドがない作りがやさしく、幸せな雰囲気に浸れるのもステキ。それだけではなく、切ないシナリオがあるところもグッときます。前作やアニメからのつながりを思わせる仕掛けが端々にあり、ファンはより楽しめるかと。
週刊ファミ通1513号より
ビジュアルが美しく、ネオロマンス作品ならではの世界観が広がっています。物語の途中で、仲間がふたつの派閥に分かれるけど、相手を尊重し合う姿がステキ。“サルーン”で好感度を上げやすくなっていますが、基本は一途プレイかな。新キャラのカミーユは、主人公の弟のような立ち位置で、ほかのルートでは背中を押してくれる存在。物語の終盤で『アンジェ』ならではの要素も出てきたのはうれしかった。
週刊ファミ通1513号より
品があり、やさしさに溢れた世界は、これぞ『ネオアンジェ』という印象。物語が進むにつれ、キャラクターたちが垣間見せる弱さ、葛藤、そしてふたりの絆が強く結ばれていく展開には引き込まれますが、いまの乙女ゲームの刺激に慣れているせいか、物足りなさを感じることもしばしば。意中の相手との会話や料理をする“サルーンパート”は単調で作業的。クリアー後に、彼視点の物語が増えている仕様は◎。
週刊ファミ通1513号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。