空蝉の廻(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
繊細なタッチで描かれたキャラが魅力的。加えて、和風ファンタジーという世界や、宿命の鬼との恋愛要素など、メインターゲットである女子の心を惹くようなシチュエーションがうまく構築されています。キャラごとに4種類のエンディングが用意されているところも○。最大で6つのボタンを押し分ける、戦闘前のミニゲームは、難しくはないけれど、制限時間があるので、適度な緊張感を与えてくれます。
週刊ファミ通1494号より
人と鬼という、種族や立場の違う者どうしの交流といったシチュエーションや、攻略対象の性格づけなどは、定番の要素が多い印象ではあるものの、ツボを押さえていて物語にも関心が向く。好感度を確認できるので迷わずプレイできるほか、章選択機能で、4種類のタイプの異なるエンドを堪能しやすくなっているところは親切。つぎの選択肢へのジャンプなど、機能面も不足なく揃っていて、遊びやすい。
週刊ファミ通1494号より
独特な世界設定ですが、丁寧な描写で物語に入り込みやすく、浮かび上がる謎や展開にグイグイ惹きつけられました。不仲の勢力や、複雑な事情を抱えるお相手との距離を縮めていくのが、また醍醐味ですね。彼らと結ばれた際のイベントは、甘く官能的。大きな動きのある立ち絵や、途中のミニゲームもいいアクセント。背景も幻想的でキレイです。クイックセーブなどの機能が扱いやすく、重宝しました。
週刊ファミ通1494号より
品のあるシナリオと美しいイラストが、鬼と人の禁断の恋を描く和風ファンタジーの世界を艶やかに美しく彩っています。身を危険にさらしても敵に立ち向かう姿や、多くを語らずともお互いの思いが伝わる関係性、そして苦難を乗り越えて結ばれる展開は甘く切なく、総じてムネアツ。最後のひとりをクリアーしたときは感無量です。何これ、ズルイ。ミニゲームはやや作業的だけど、操作まわりは快適です。
週刊ファミ通1494号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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