カデンツァ フェルマータ アコルト:フォルテシモ(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
1周目は、敵と味方の視点切り換えはできるものの、ストーリーに影響を与えるような選択はできず、モヤモヤした気持ちでエンディングを迎える。この溜まりに溜まったストレスを、2周目以降に正しい結末に導くためのモチベーションとして活用するという仕組みはとてもユニーク。攻撃のタイミングを選択することでバトルの結果が変わるシステムも新鮮なのだが、総当たり的な印象があるのは残念。
週刊ファミ通1357号より
よくある、選択肢を選んで分岐するシステムではなく、バトル中での必殺技を撃つタイミングや選ぶ戦略によってストーリーの展開が変わる点がユニーク。世界観やシステムに若干の難解さを感じるかもしれないが、手探りで話を解き明かしていくのが好きな人は、試行錯誤を楽しめそう。各場面をくり返しプレイするのに便利な機能があるのもナイス。対立する両者の物語に介入できるのも興味を惹かれる。
週刊ファミ通1357号より
ゲームを進めていくと、やがてプレイヤーは神のような力を手渡されることになります。登場人物たちの運命を左右できる自分の立場に震えました。まるで、ライトノベルの主人公になった気分。過去を振り返る1周目は、平常時のエピソードの割合をもう少し抑えてもよかったかな。“日常こそ大切”というメッセージは伝わってきましたが、シリーズを知らないユーザーはとくに、感情移入しにくい気がします。
週刊ファミ通1357号より
点在するシーンを検証し、再構成するゲームプレイは、さながらジグソーパズルのよう。各バトルの流れを変えるポイント探しは、時間がかかるものの、どう転ぶかわからない勝敗の行方を見守るドキドキ感を味わえます。シナリオテキストは専門用語が多く、やや描写過多ですが、血気盛んなキャラたちの群像ストーリーが性に合えば、じっくり楽しめるでしょう。右スティックでのテキスト送りは快適。
週刊ファミ通1357号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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