
ヒツジやヤギの群れを杖で導きながら、空気の澄んだ高原や雪山をじっくりと進んでいく。好奇心旺盛なチビ助がちょっと駆け出しても、そう遠くに行かないのを知っているから慌てない。次第に大自然の中で群れと一体となっていく……。
本日発売の3Dアドベンチャーゲーム『Herdling』は、そんな静かで雄大な旅の感覚を味わえる不思議な作品だ。Nintendo Switchで配信中で、今晩(7月21日午後10時)よりプレイステーション5/Xbox Series X|S/PCでも配信開始。またマイクロソフトの定額サービスGame Passにも対応する。
本日発売の3Dアドベンチャーゲーム『Herdling』は、そんな静かで雄大な旅の感覚を味わえる不思議な作品だ。Nintendo Switchで配信中で、今晩(7月21日午後10時)よりプレイステーション5/Xbox Series X|S/PCでも配信開始。またマイクロソフトの定額サービスGame Passにも対応する。
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終末世界アドベンチャー『FAR』の開発による新たな冒険ゲーム
本作を開発したのは、文明が崩壊した終末世界を船に乗って旅していく『FAR』シリーズを手掛けたOkomotive。今回は船を操船するのではなく、ヤギとモフモフの犬が合体したような不思議な生物“カリコーン”の群れを羊飼いのように率いながら旅していくのだ。
『FAR』シリーズ2作目では船のマネージメント要素が増えてちょっと面倒だった人もいるかもしれないけど、今回はマネージメント要素はほとんどなし。群れへの方向指示に集中しつつ、壮大な情景の中を黙々と旅していけるだろう。
『FAR』シリーズ2作目では船のマネージメント要素が増えてちょっと面倒だった人もいるかもしれないけど、今回はマネージメント要素はほとんどなし。群れへの方向指示に集中しつつ、壮大な情景の中を黙々と旅していけるだろう。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/50272/ad8170e4f84fbbdd8d1e4f7ec3565b43b.png?x=767)
そうして群れとともにいくつもの丘を越えていくうちに、『FAR』シリーズでも味わった自然への畏怖というか、自分のちっぽけさというか、なんともいえない感情が段々わきあがっていく。
「要は雰囲気ゲー?」って言われたらまぁそりゃそうなのかもしれないけど、その雰囲気の質はトップクラスだ。アートもサウンドも非常に秀逸で、気分を盛り上げてくれる。特に、難所をくぐり抜けたあとで群れとともに勢いよく草原に走り出す時の爽快感は鳥肌モノ。謎に感動してしまう。
「要は雰囲気ゲー?」って言われたらまぁそりゃそうなのかもしれないけど、その雰囲気の質はトップクラスだ。アートもサウンドも非常に秀逸で、気分を盛り上げてくれる。特に、難所をくぐり抜けたあとで群れとともに勢いよく草原に走り出す時の爽快感は鳥肌モノ。謎に感動してしまう。
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旅のお供・カリコーンたちがかわいくてたまらん
そしてまた、旅の道中で次第に増えていくカリコーンたちがそれぞれかわいい。ただでさえモフモフなのに毛並みやサイズ以外に個性もちょっと異なっていて、やたらと群れからはみ出るやつがいたかと思えば、休憩ポイントでボール投げを要求するやつもいる(もうそれは犬では)という感じ。
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さらにカリコーンはカスタマイズも可能だ。名前をつけられるし(ランダム候補からの選択も可能)、道中で拾ったアクセサリーをつけられるので、愛着がどんどん増していく。時折足を止めて撫でたり、ダメージを受けてないのに無駄に回復用の木の実をあげたりしちゃう。
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操作にはクセがあるがまぁ慣れる
さて本作、“主人公を直接操作しつつ群れに方向指示を出して間接的に操作する”という操作方法がやや特殊。基本的には群れの後ろに陣取って、方向を変えたくなったら“群れ全体の尻を押す”ように逆方向に回り込んで指示を出すと狙った方向に歩いていってくれる。
具体的には“進行方向を右に曲げたい時は自分が群れの左後方”、“左に曲げたい時は群れの右後方”に寄って指示を出すんだけど、言葉で説明するとちょっとややこしく聞こえるだけで、実際にやってみると割とすぐに慣れるだろうと思う。
具体的には“進行方向を右に曲げたい時は自分が群れの左後方”、“左に曲げたい時は群れの右後方”に寄って指示を出すんだけど、言葉で説明するとちょっとややこしく聞こえるだけで、実際にやってみると割とすぐに慣れるだろうと思う。
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途中の難所では落下の危険がある場所や壊しちゃいけないモノがあるゾーンも登場するけど、全体を止めたりスローダウンさせるコマンドもあるので、落ち着いてじっくり取りかかれば多分大丈夫。
“難所=何かを避けるのに集中するゾーン”という設計一辺倒なのは個人的にはちょっと物足りなく感じる部分もあったけど、煩雑なサバイバル要素とかを入れられたらこのじっくり進んでいく旅の良さが半減しちゃうし別にいいか、という程度だ。
“難所=何かを避けるのに集中するゾーン”という設計一辺倒なのは個人的にはちょっと物足りなく感じる部分もあったけど、煩雑なサバイバル要素とかを入れられたらこのじっくり進んでいく旅の良さが半減しちゃうし別にいいか、という程度だ。
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まとめ+おまけ
道中にはかなり大きく開けたゾーンもあるが、基本的には一本道に進んでいくゲームで、クリアーまでは4時間弱といったところ。先程書いたようにプレイ要素のバリエーションはやや乏しい反面、やりたいことにカチッと集中してまとまっているという感じだ。
なお本作にはフォトモードがあるのだが(この記事のスクリーンショットの大半もフォトモードで撮影したもの)、ちょっとPC版の保存場所が分かりづらいので書いておこう。Windowsでは下記のフォルダに保存されているので、力作が撮れたらぜひ回収してSNS等でシェアするといいのでは。
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\LocalLow\Okomotive\Herdling\Screenshots
なお本作にはフォトモードがあるのだが(この記事のスクリーンショットの大半もフォトモードで撮影したもの)、ちょっとPC版の保存場所が分かりづらいので書いておこう。Windowsでは下記のフォルダに保存されているので、力作が撮れたらぜひ回収してSNS等でシェアするといいのでは。
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\LocalLow\Okomotive\Herdling\Screenshots