
全世界規模で人気を博するオープンワールドRPG『The Elder Scrolls』(エルダー・スクロールズ)。シリーズ初のオンラインゲームとして2014年4月に産声を上げたのが『The Elder Scrolls Online』(エルダー・スクロールズ・オンライン、以下『ESO』)だ。
国内ではPC向けの日本語版がDMM GAMESのサービスで2016年から始まり、2023年にはベセスダ・ソフトワークスからプレイステーション5(PS5)/プレイステーション4(PS4)/Xbox Series X|S/Xbox One向けの日本語版が発売。2024年に10周年を迎え、いまでは全世界で2100万人を超えるプレイヤーが『ESO』を楽しんでいる。
国内ではPC向けの日本語版がDMM GAMESのサービスで2016年から始まり、2023年にはベセスダ・ソフトワークスからプレイステーション5(PS5)/プレイステーション4(PS4)/Xbox Series X|S/Xbox One向けの日本語版が発売。2024年に10周年を迎え、いまでは全世界で2100万人を超えるプレイヤーが『ESO』を楽しんでいる。
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2025年4月に開催された"2025 ESO DIRECT"では、ベースゲームのブラッシュアップや"虫の教団(Worm Cult)"シーズンの詳細、サブクラスなどの新機能を含んだ第46弾アップデートの内容が公開された。
6月実施のこのアップデート(PC版は北米時間の6月2日、コンソール版は6月18日より配信)に先駆けて、メディア向けのプレビューイベントが開催。そこで公開された情報と、Zenimax Online Studiosでゾーンリードを担当するJason Barnes氏とシステムデザイナーのCarrie Day氏によるQ&Aをお届けする。
6月実施のこのアップデート(PC版は北米時間の6月2日、コンソール版は6月18日より配信)に先駆けて、メディア向けのプレビューイベントが開催。そこで公開された情報と、Zenimax Online Studiosでゾーンリードを担当するJason Barnes氏とシステムデザイナーのCarrie Day氏によるQ&Aをお届けする。
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虫の教団の季節 パート1
新しいストーリーラインとなる“虫の教団の季節”は、新ゾーンの”ソルスティス”が舞台。プレイヤーは、この熱帯の島に潜むカルト集団“虫の教団”の拠点を探索し、調査することになる。
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虫の教団はソウルマジックを用いて巨大な“苦悶の壁(the Writhing Wall)”を築き、ソルスティスを東西に分断している。東ソルスティスは教団に支配されており、プレイヤーは西ソルスティスを探索し、教団の秘密と野望に迫る旅に出る。
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西ソルスティスは新たなワールドボスやダンジョン、12人用の試練となる“オセインの檻”など、さまざまな驚きと発見に満ちている。しかし、このシーズン1は始まりに過ぎず、2025年版のコンテンツパスを通じて新たな体験とコンテンツが提供される予定だ。
今年後半には“苦悶の壁”を全プレイヤーで突破する、1度限りのイベントが実施。謎に満ちた東ソルスティスでの冒険が始まることになる。
今年後半には“苦悶の壁”を全プレイヤーで突破する、1度限りのイベントが実施。謎に満ちた東ソルスティスでの冒険が始まることになる。
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ゾーンリードのJason Barnes氏は、「太陽が降り注ぐ地中海の海岸沿いにある、さまざまな建築や地形や参考にした、温暖で新鮮味のある場所だ。しかし、やや不気味な雰囲気を作り出して、ほかの地域とは一線を画す独自のパーソナリティとトーンを与えた」と、ソルスティスの特徴を語る。
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トロピカルとも言えるソルスティスだが、背景には巨大で不気味な”苦悶の壁“が迫っている。プレイヤーは西ソルスティスを探索して、なぜ壁がここに立っているのか、どのように設置されたのか、そしてその背後には何が隠されているのか……これらを理解する必要がある。そんな脅威をつねに感じてもらうため、島のどこにいても“苦悶の壁”が見えるようにデザインしたそうだ。
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ソルスティスの首都・サンポートは、冒険のメインハブとなる場所。複数の建築デザインがブレンドされているのは、その歴史が理由だという。
もともとソルスティス島には古代アルゴニアンが住んでいた。しかし、その種族間で闘争が勃発し、そこに降霊術を実践したことでタムリエルから追放されたアルトマー(ハイエルフ)が襲来。ソルスティスを侵略し始めたため、アルゴニアンとハイエルフを巻き込んだ戦いが続くことになる。
もともとソルスティス島には古代アルゴニアンが住んでいた。しかし、その種族間で闘争が勃発し、そこに降霊術を実践したことでタムリエルから追放されたアルトマー(ハイエルフ)が襲来。ソルスティスを侵略し始めたため、アルゴニアンとハイエルフを巻き込んだ戦いが続くことになる。
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アルトマーがサンポートを占領した際、彼らは都市を作り直すのではなく、アルゴニアンの建築物の上に自分たちの建物を建てたため、サンポートは多彩な建築様式が重なり合ったデザインになったのだ。
それから長い年月が経過し、アルトマーとアルゴニアンは和解。緊張感をはらむものの、平穏な時代が訪れた。しかし、その平穏を破る存在が現れる。それが虫の教団だった――。これが“虫の教団の季節”シーズン1の導入となる。
それから長い年月が経過し、アルトマーとアルゴニアンは和解。緊張感をはらむものの、平穏な時代が訪れた。しかし、その平穏を破る存在が現れる。それが虫の教団だった――。これが“虫の教団の季節”シーズン1の導入となる。
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島に到着したプレイヤーはフェローシップ(グループ)に参加することになる。このフェローシップは、Mages GuildとFighters Guild、そして同盟の英雄たち(Alliance Heroes)を組み合わせたもの。ここには、ラズム・ダー(開発陣のあいだでは“カジートのジェイムス・ボンド”と呼ばれているそう)やヴォクス、ガブリエル・ベネレといった、人気の高いキャラクターたちも加わっている。
クエストチームはソルスティスにおけるクエストのメカニックを見直し、新しさを加えることを目指しているそうだ。魔法で瓦礫を集めて壊れた橋を直すだけでなく、戦略的に橋をかけることでクエストを続けられるようになるもの。罠やクリーチャーをくぐり抜けながら、正しいタイミングで目標をスポットに送り届けるもの。さまざまな変化でプレイヤーを飽きさせないように構成されたクエストがたくさん用意されている。
クエストチームはソルスティスにおけるクエストのメカニックを見直し、新しさを加えることを目指しているそうだ。魔法で瓦礫を集めて壊れた橋を直すだけでなく、戦略的に橋をかけることでクエストを続けられるようになるもの。罠やクリーチャーをくぐり抜けながら、正しいタイミングで目標をスポットに送り届けるもの。さまざまな変化でプレイヤーを飽きさせないように構成されたクエストがたくさん用意されている。
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当然、新しいゾーンには新しいエネミーが登場する。遺跡や聖地を守るゴーレムなど、古代アルゴニアンに絡んだ伝説を深堀りできる敵も登場し、物語をより興味深いものにしていく。プレイヤーはいろいろなイベントとともに、新しいクリーチャーに出会うことになるようだ。
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サブクラスシステム
第46弾アップデートは全プレイヤーが無料で実装できるものだが、その中に導入されるのがサブクラスシステムだ。これにより、キャラクターに固有の3つのスキルラインから最大ふたつのラインを、ほかのクラスのオプションと交換できるようになる。
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サブクラスには大きな制約がふたつある。まずは、アカウントのキャラクターがひとりでもレベル50に到達していること。つぎにキャラクターごとに設定されたオンボーディング・クエストをクリアーすることだ。クエスト自体は非常に簡単で、約10分で終了するとのこと。
また、サブクラスシステムでスキルラインを交換する際にはいくつかのルールがある。ひとつ目は、オリジナルのクラスからひとつのスキルラインをキープしていなくてはならないということ。ふたつ目は、異なるスキルラインをふたつ以上は取れないことだ。自分がテンプラーの場合、ふたつのソーサラーのスキルラインを追加することはできない。しかし、サブクラスをうまく活用し、テンプラーとソーサラー、ドラゴンナイトのスキルラインを習得すれば、ひとりで3つの異なるクラスを示せるようになる。
これによってクリエイティビティーの可能性が広がり、プレイヤーは自分のプレイスタイルに合った方法でゲームを堪能できる。「これこそ『ESO』のテーマに合致する遊びかただ」と、システムデザイナーのCarrie Day氏は語っていた。サブクラスの詳細は動画や公式サイトで解説されているので、そちらを参照してほしい。
また、サブクラスシステムでスキルラインを交換する際にはいくつかのルールがある。ひとつ目は、オリジナルのクラスからひとつのスキルラインをキープしていなくてはならないということ。ふたつ目は、異なるスキルラインをふたつ以上は取れないことだ。自分がテンプラーの場合、ふたつのソーサラーのスキルラインを追加することはできない。しかし、サブクラスをうまく活用し、テンプラーとソーサラー、ドラゴンナイトのスキルラインを習得すれば、ひとりで3つの異なるクラスを示せるようになる。
これによってクリエイティビティーの可能性が広がり、プレイヤーは自分のプレイスタイルに合った方法でゲームを堪能できる。「これこそ『ESO』のテーマに合致する遊びかただ」と、システムデザイナーのCarrie Day氏は語っていた。サブクラスの詳細は動画や公式サイトで解説されているので、そちらを参照してほしい。
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開発陣Q&A
ここからは、Zenimax Online Studiosでゾーンリードを担当するJason Barnes氏とシステムデザイナーのCarrie Day氏によるQ&Aをお届けする。
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――“虫の教団の季節”パート1と第46弾アップデートの実施でもっとも誇りに感じていることは?
Jason
まず、チームの仕事とストーリー、そしてゲーム全体の展開です。こだわりのディテールに、プレイしていく中で皆さんに気づいてもらえたらうれしいですね。皆さんの旅路を誇りに思うと同時に、祝福も差し上げます。過去のトピックがひとつにまとまったストーリーラインは、長くプレイしてきたプレイヤーやゲームを再開するプレイヤーにとって楽しめるものになっています。新規プレイヤーにとっても、納得のいくストーリーに仕上がりました。
Carrie
これまでやってこれなかったメインストーリーの更新など、大きなことができました。サブクラスのデザインは、プレイヤーが主体性を持って好きな形で本作の世界に没入できる、その自由を提供するものだと思います。作られたアーキタイプに自分を合わせる必要はなく、独自のものを作ることが可能で、その過程も楽しめるものです。私たちはプレイヤーに好きな方法でゲームを楽しんでもらうというモットーを持っており、このサブクラスシステムはそのためのステップのひとつです。
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―― “虫の教団の季節”パート1をプレイし終わった場合、過去のコンテンツにも新しいディテールが加えられるのでしょうか?
Jason
今年の私たちのメインフォーカスは、ソルスティスそのものに当てています。ほかの事項はすべてが終わってから考えるので、時系列的にどのようにするのかはわかりませんが、その可能性はあります。しかし、いまからの進化や変化はソルスティスに限定されます。
―― ”苦悶の壁“イベントは発生した後もプレイできますか?
―― ”苦悶の壁“イベントは発生した後もプレイできますか?
Jason
このイベントについては、まだいろいろと詰めているところなので、情報を出せるようになってから話せると思います。たくさんの情報を用意しているので、楽しみにしていてください。
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――サブクラスのために、多くのスキルポイントが何ダースも必要となるのでしょうか?
Carrie
アビリティ、パッシブ、アルティメットそれぞれにつき、2スキルポイントが必要になります。ふたつのスキルラインを交換するなら、システム全体では、追加として40スキルポイントが必要ということになります。
すでにひとつのスキルラインを使っていて、それを交換する場合、これらのスキルポイントは払い戻されます。本作の世界には、プレイヤーがキャラクターに消費する以上のスキルポイントがあります。ソルスティスでスカイシャードを集め、クエストやダンジョンをこなせば、それで十分でしょう。全体としてスキルポイントは何ダースも必要なく、40だけです。
すでにひとつのスキルラインを使っていて、それを交換する場合、これらのスキルポイントは払い戻されます。本作の世界には、プレイヤーがキャラクターに消費する以上のスキルポイントがあります。ソルスティスでスカイシャードを集め、クエストやダンジョンをこなせば、それで十分でしょう。全体としてスキルポイントは何ダースも必要なく、40だけです。
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―― サブクラスするクラスをアンロックするにはレベル60が必要なのでしょうか? それともスキルラインのレベルが50あればいいのでしょうか?
Carrie
サブクラスをするには、アカウントのキャラクターで一度レベル50に達する必要があります。スキルラインのランクで50を達成するとそのスキルラインを使う際の制約がなくなります。しかし、経験したことのないスキルラインは3つまでしか持てないという制限があります。このシステムを使うには、すべてのスキルラインを再度レベルアップさせることになりますが、最高レベルのキャラクターである必要はありません。サブクラスシステムに深く入っていくためにも、プレイヤーとして経験を積んでいただければと思います。
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