
その収録現場で、ディレクターのキム・ヒョンテ氏やユ・ヒョンソク氏、司会を務めた元ソニー・インタラクティブエンタテインメント-インディーズ イニシアチブ代表の吉田修平氏からお話を聞くことができたので、その模様をリポートしていく。
また、対談番組には『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』で知られる齊藤陽介氏とヨコオタロウ氏も出演。ヨコオ氏からは「グラマラスな女の子が出てくる市場は『NIKKE』と『ステラーブレイド』がぎゅうぎゅにひしめき合っているので、もうそういうゲームは作らないと思います」など、気になる発言も。さらに、番組のラストでは、7月3日に『ニーア』コラボ復刻の実施もアナウンスされた。
『NIKKE』×『ステラーブレイド』コラボの“再現”や“オマージュ”に要注目
キム・ヒョンテ 氏
SHIFT UP代表 『勝利の女神:NIKKE』開発総括プロデューサー、『ステラーブレイド』ディレクター。文中ではキム 氏。
ユ・ヒョンソク 氏
『勝利の女神:NIKKE』ディレクター。文中ではユ 氏。
吉田修平 氏(よしだしゅうへい)
元ソニー・インタラクティブエンタテインメント-インディーズ イニシアチブ代表。文中では吉田 氏。
そのため、プレイにあたっての利便性向上、最適化、安定性確保のために、さまざまな準備をしております。今後の『NIKKE』の発展を見守っていただけるとうれしいです。とくに、2.5周年直前のデベロッパーノートで「3周年のストーリーにご期待ください」と言い間違えてしまうほど、3周年に対する私の期待が大きいので、皆様もぜひ楽しみにしていてください(笑)。
しかし、『ステラーブレイド』を制作するまでに運営型のタイトルに慣れすぎて、発売後もアップデートのパッチをたくさん作ってしまいました。その結果、いざPC版をリリースするタイミングになってみると、発売直後とは別のゲームと呼べるものに進化しています。
この1年、本作を楽しんでくださっているユーザーの皆様のフィードバックを見て、私もうれしい気持ちになりました。いまはコンテンツもより豊富になり、コスチュームもたくさん追加しています。そのため、最近ではつねに新しいゲームをリリースするような気持ちになっています。もちろん、PC版での追加要素はPS5版でも楽しめるので、ご安心ください。……私もユもありきたりなPRコメントのような回答になってしまいましたね(笑)。
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そして、『ステラーブレイド』のファンなら気づいていただけるような要素を、3Dフィールドのあちこちに盛り込んでいる点も見どころです。いろいろなところでオマージュや小ネタが見つかると思います。また、エクゾスーツ(プロビデンス)のバトルも再現しておりますので、そちらにもご期待ください。
紅蓮とのバトルは、“マン”というキャラクターにならび『ステラーブレイド』でも屈指の手強い相手になると思います。そのほかにもいろいろな要素がありますが、そちらはぜひトレーラーでご確認ください。
――今回のコラボにあたって『NIKKE』側から『ステラーブレイド』側にリクエストしたことはありますか?
ただ、実際にはそんなことはなく、両チームが熱を入れて議論を重ね、お互いの作品をより深く理解できるように努力を重ねていきました。
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しかし、『NIKKE』チームとの競争に火がついて、「そこまでする必要があるの?」と思ってしまうほどの熱量を目の当たりにして、感動していますし、感謝もしています。
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SHIFT UPの特徴でもある、キャラクターの魅力的な表現、ポストアポカリプスという世界観にまつわるストーリーテリングの手法は両作品に共通するポイントです。そのため、『ステラーブレイド』のファンの方には、『NIKKE』も楽しく遊んでいただけると思います。今回のコラボのストーリーでは、“記憶”というテーマのもと、ふたつのタイトルの融合をお見せできるものとなっているので、ぜひとも楽しみにしていてください。
「実現できない世界線もあった」夢のコラボ実現までの道のりとは?
コラボイベントというのは、四半期のコンテンツを決めるようなものなので、それがうまくいかなかった場合、ユーザーの皆様をガッカリさせることになってしまいます。そういった重大なプロジェクトとして相応しいものになるか、という心配はずっとありました。
じつはその心配はいまでもあります。ただ、いまはそんな心配ごとよりも、コラボがうまくいくことを切に願っています。本当に『NIKKE』チームには感謝しかありませんね。『ステラーブレイド』なんかとコラボしてくださってありがとうございます(笑)。
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キムは『ステラーブレイド』の発売日あたりでもうコラボについて言及していたようなのですが……そのことはゲームメディアの記事で知りました(笑)。
物語のテーマは“記憶”。『ニーア』コラボとは違ったアプローチで展開
最近は他社の作品でも『NIKKE』風のコンテンツを見ることが増えてきましたが、「やるならここまでしないと」と言いたくなるようなクオリティに仕上がりました。
――両作品とも人類とヒューマノイド、アンドロイドが重要なキーワードになっています。そうしたキーワードが深堀りされる内容になっているのでしょうか。
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――コラボの話題から離れてしまい恐縮ですが、『NIKKE』の最新のストーリーでは、アイドルだったというアニスの過去が明らかになりつつあります。元メンバーたちも戦闘は可能なのでしょうか?
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『NIKKE』『ステラーブレイド』各作品の大成功の秘訣とは?
吉田さんにこの場に来ていただいたことは、大きな意味があります。『ステラーブレイド』を発掘し、世界中に届けられるようなきっかけをくださったのが吉田さんです。そして、『ステラーブレイド』PC版や『NIKKE』とのコラボも応援してくださり、『ステラーブレイド』の母親のような存在だと思っています。
皆様もよくご存知のように、吉田さんはプレイステーションの誕生からゲーム業界に携わっておられた人物です。『アンチャーテッド』や『ゴッド・オブ・ウォー』などのタイトルを始め、ファーストパーティーとしてもゲーム業界を支えてくださったので、すばらしいゲーム体験ができました。ゲームを作る者として、また、ひとりのゲーマーとして感謝の気持ちでいっぱいです。
もし機会があれば、いま力を入れておられるインディーゲームや今後のゲームの未来などについてお話できればと思っております。
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最初にSHIFT UPさんに伺ったのはコロナ前の2019年で、SIEでいっしょに仕事をしているメンバーに連れられて韓国へ行きました。最初は、何を見せてもらえるのかはわかっていませんでしたね。そんな中で、“プロジェクトイヴ”という『ステラーブレイド』のプロトタイプを遊ばせてもらって、「これはすごい!」と思わず唸りました。
韓国にはたくさんのデベロッパーさんがいらっしゃるものの、MMORPGが多く、対象ハードもPCやモバイルが中心だという印象があったんですよね。一緒に行ったスタッフと「コンソールゲームも作ってくれないかな」と話していた最中に、いきなりの『ステラーブレイド』だったのでインパクトは大きかったです。
そして、キムさんとお話しをしたら「子どものころからプレイステーションで遊んでいて、いつかプレイステーション向けのゲームを作ってみたかった」とおっしゃってくれて、感動しました。
その後、粘土細部まで作り込まれたネイティブ(『ステラーブレイド』のモンスター)が並んでいる工房や、開発者がぎっしりと詰まったデスクフロアを見せていただき、すごく熱気を感じました。
――吉田さんは、最初期から『ステラーブレイド』を見守ってこられましたが、大成功を収めた理由をどう分析されていますか?
それも、SHIFT UPさんが自分たちだけで作るのではなく、SIEのメンバーと議論を積極的にしてくれたことが、成功を生み出す大きなポイントでもあったと思います。かなり密にキャッチボールをしてくださったので、すごく磨き上げられたいいゲームになったのではないでしょうか。
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『ステラーブレイド』は、難度が高め、かつ3人称視点のアクションゲームということで、じつは私がいちばん好きなタイプのゲームなんです。プロトタイプの段階から触らせていただいていたのですが、どんどん完成度が上がっていっているのを間近で見てきましたし、発売後もいろいろと改善、追加していく姿勢も含め、素晴らしい作品だと思っています。
――今回のイベントの感想をお願いします。
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特別番組の視聴はこちら
6月10日の特別番組では、齊藤陽介氏とヨコオタロウ氏も出演した5名の豪華対談が実施。ヨコオ氏のキャラクター制作の気になる発言(配信33:14ころ)や、『ニーア』コラボ復刻情報(配信49:27ころ)など、見どころ満載な53分となっている。