『制服カノジョ2』新ヒロイン・桃尻芹香（声：陽高真白）はツンデレの破壊力が凄まじい。1周目は紳士的に振る舞っていたが、2周目はムラムラENDを全力で目指そうと思った【先行レビュー】

2024.12.19 18:00

　とんかつは、ロースよりもヒレを頼むようになった、四十路ライターのジャイアント黒田です。100キロ以上の体を生み出した自慢の胃腸はすっかりおじさんになってしまったが、女性に対するパッションは、若手ライターに負けないつもり！

　そんな筆者に「とある恋愛ゲームをやってくれないか」と依頼がきた。それは『制服カノジョ2』だ。2025年1月23日にエンターグラムから発売予定の恋愛シミュレーションゲーム。『2』の名の通り、前作『制服カノジョ』の続編で、前作で交際をスタートさせたカノジョと、夏や秋のイベントを中心に楽しめる内容になっている。

　今回、そんな続編をひと足早くプレイできる機会をいただいたので、先行プレイレビューをお届けしよう。なお、ストーリーのネタバレには十分配慮しているので、最後まで安心して読み進めてほしい。

　ちなみに対応機種はNintendo Switch、プレイステーション4（PS4）、 PC（WindowsPC）。本日12月19日（木）より無料プレイ版（体験版）も配信されているので、気になった人はぜひチェックしてほしい。

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前作を遊んでいなくても大丈夫！新ヒロイン・桃尻芹香（声：陽高真白）なら最初から交際がスタート

　まずは『制服カノジョ』とは何かを簡単に説明しよう。本作は福岡県を舞台に、制服の魅力を伝えるグループ“制服カノジョ”たちと仲よくなってデートを楽しめる新時代の恋愛シミュレーション。学校で触れ合ったり、休日にデートをするのはもちろん、SNSでのコミュニケーションもできるため、いまどきな恋愛を楽しめるのだ。

　『2』では、『1』でヒロインたちと付き合った後のお話が描かれるため、カレカノ状態から物語が始まる。前作をプレイして意中のカノジョと結ばれたプレイヤーにとっては、まさに夢のようなタイトル。発売を心待ちにしているカレシは多いだろう。

　なんだ、前作をやってない俺・私には関係ないやとブラウザーを閉じようとしたアナタ！　ちょっと待って欲しい。

　本作には、前作未経験者へのフォローもバッチリ用意されており、カノジョたちのことを知らなくても、青春の甘酸っぱいイベントを堪能できるつくりになっているのだ。

　え、信用できないって？

　疑う気持ちはよくわかる。でも、事実なのだから信じてほしい。

　自信を持って断言できる理由は、筆者自身が前作未経験者だったから。「遊んでなくても大丈夫です！」と力説する担当編集者・猫塚きてぃの言葉に乗ってプレイしたところ、クリアーするほど楽しんだというわけだ。まずは、前作未経験者でも安心の理由を紹介したい。

　最大の理由は、新ヒロイン・桃尻芹香（声：陽高真白）の存在だ。

　芹香は、前作に登場したものの、付き合えなかったキャラクター。ファンにとって高嶺の花だったカノジョとついに結ばれるのだが、ほかのカノジョたちが恋人状態からスタートするのに対して、芹香とはゼロ、むしろ過去の出来事を考慮すると、ギクシャクした関係から物語が始まる。

　つまり、前作未経験者でも絆を深めていく過程をしっかりと堪能できるうえ、恋人関係になってイチャイチャするイベントも楽しめるというわけだ。芹香は、主人公に好意を抱いているのに、なかなか素直になれない女の子。ほかのヒロインたちにヤキモチを焼く姿がキュートだったし、恋人関係になって甘えてくる姿は破壊力がバツグン！　ちょっぴりSっ気なところも堪らない。

　ストーリーは主人公の視点で進むものの、時折、ヒロインの視点が挿入される演出もグッド。そのとき芹香が何を考えていたのかが描かれるので、素直になれないからこそ、そっけない態度を取ってしまったんだなと理解できて、ますます愛おしくなった。

　筆者は、芹香のような素直になれないツンデレキャラに目がないので、前作を遊んでいないにもかかわらず、どっぷりハマってしまったというわけだ。

　クリアーをすると、ほかのヒロインたちの魅力もある程度は理解できるハズ。未経験者は最初に芹香を選び、つぎにほかのヒロインに狙いを定めるのがオススメだが、気になるヒロインがいる方もご安心を。本作には、前作『制服カノジョ』の見どころをまとめたダイジェスト版、“10分でわかるセイカノ！”が収録されている。

　カノジョたちとの出会いはもちろん、告白シーンも見ることができるので、ドキドキのカレカノ生活を始められるというわけ。2周目からでは我慢できないという方はもちろん、初プレイの方も要チェックだ。

カノジョたちとのスキンシップを盛り上げるシステムが満載。ム、ムラムラENDだと……!?

　本作から実装された“いちゃらぶ成長システム”も、芹香との絆を深める原動力になった。“いちゃらぶ成長システム”は、アイテムを選んだり、タッチする場所を決めてスキンシップを取ったりして、“ラブラブ度”（好感度）を高めてカノジョとの距離を縮める機能。

　なのだが、選べるアイテムやタッチできる場所の中には、際どいものも……。プレイヤーの紳士淑女のレベルが試されるシステムとなっている。カノジョのラブラブ度は、選んだアイテムやタッチする場所によって変化するのだが、ラブラブ度を上げていくとストーリーが解放されるつくりになっているので、本能のままに行動するのは危険。ラブラブ度が足りなくて、カノジョとの仲が進展しない可能性もあるのだ。

　また、ラブラブ度のほかに、作中でのSNSでの活動が影響する“フォロワー数”と、いちゃらぶ成長システムの選択肢が影響する“いちゃいちゃメーター”というパラメーターも用意されており、これら3つの要素によってストーリーやエンディングが変化するという。

　エンディングの数は、全ヒロインで合わせてなんと30種類以上。筆者は、芹香と王道ともいえるエンディングを迎えることができて満足しているが、下記のような結末を見るのも非常に楽しみ。

????END&スペシャルEND
未来のあるTrueなEND

　ラブラブ度を高めていくことで、2パターンのカノジョとの愛のあるENDに到達できる。カノジョの可能性を開く未来と、カノジョとの一生モノの愛を手にいれるENDの両方を見て、幸せを掴みとろう。

ユニークEND

　宇宙へ行ったり、福岡王国を作り上げたりとクスっとなるようなENDも用意。どうしてこうなった状態になること間違いなし。

ムラムラEND

　カノジョのいちゃいちゃメーターを刺激し続けて、カノジョたちの新しい性癖を開花させちゃうEND。なんとしてもたどり着きたい。この未来でなら複数のカノジョと付き合うこともできるとか、できないとか……。

　ちなみに、“いちゃらぶ成長システム”は、芹香のルートだけでも水をかける場所を選んだり、太ももを測定したりと、いろいろなパターンが用意されていて、カノジョのリアクションをチェックする楽しみも。芹香との1周目は紳士的なプレイを心掛けていたが、どうしても全周55cmの魅力的な太ももに目が行ってしまい、途中は理性がなくなりそうになっていた。2周目は開き直って、全力でムラムラENDを狙っていた。

　意中のヒロインのパラメーターを伸ばして恋人になり、エンディングを迎えるという恋愛シミュレーションとしては手堅いつくりながら、最初から恋人状態で展開されるストーリーや、ユニークな交流システム、エキセントリックなエンディングなど意欲的な本作。2024年12月19日から、本作をたっぷり遊べる無料プレイ版（体験版）が配信されるので、刺激的な青春の1ページを楽しんでみてはいかがだろうか。