![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/19387/a430d02b95b8d1f97dcbf185dee9bfa57.jpg?x=767)
IKEA(イケア)である。
2024年9月26日~29日に開催される東京ゲームショウ2024(26日、27日はビジネスデイ)。ライフスタイルゲーミングエリアの一角に、スウェーデンの家具メーカー“IKEA(イケア)”が3年振りに出展した。
今年の出展では、9月に発売したばかりの新シリーズ“BRÄNNBOLL/ブレンボール ゲーミングコレクション”が前面に打ち出されていた。ゲーミング家具の最先端がここにある。
2024年9月26日~29日に開催される東京ゲームショウ2024(26日、27日はビジネスデイ)。ライフスタイルゲーミングエリアの一角に、スウェーデンの家具メーカー“IKEA(イケア)”が3年振りに出展した。
今年の出展では、9月に発売したばかりの新シリーズ“BRÄNNBOLL/ブレンボール ゲーミングコレクション”が前面に打ち出されていた。ゲーミング家具の最先端がここにある。
広告
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/19387/ac9132d4a82c26a8048a9e25341a398de.jpg?x=767)
これからはゲーミングが日常に溶け込む時代
3年前のTGS2021出展時から、IKEAは“家での暮らしになじみやすい”というデザインのポイントを打ち出していた。そこからさらに研究を重ね、BRÄNNBOLLコレクションでより高度な機能性を両立している。
上の写真でおふたりが手をかけているのが、その集大成とも言えるゲーミングステーションだ。なんとゲーミング環境をそのまま“収納”できる。
上の写真でおふたりが手をかけているのが、その集大成とも言えるゲーミングステーションだ。なんとゲーミング環境をそのまま“収納”できる。
PC本体やモニター、キーボードなどをすべて搭載したうえで、まだまだ収納に余裕があるデスクだ。足元にはタワー型PCの本体を置くボードがあり、左右好きな向きで設置可能。
そしてデスク全体の周辺を囲んでいるのは、フェルト素材を多く使用した板。これは何のために用意されているのか。
収納機能にはいくつかの役割があり、ひとつはPCやゲーム機を未使用時に保護すること。加えて、視界から一度ゲーム環境を切り離し、部屋に日常の光景をもたらすことも想定しているようだ。いざゲームをプレイするときに扉を開けると、目の前に広がる“ゲームプレイ”という非日常。自分だけの秘密基地に入るかのような遊び心だ。
フェルトの外壁は部屋に溶け込みやすい色合いとデザイン。左右に展開した扉部分の板は簡易的な防音壁になるほか、視界を遮る効果も備えている。パーソナルスペースが生まれ、画面に集中しやすい。
フェルトの外壁は部屋に溶け込みやすい色合いとデザイン。左右に展開した扉部分の板は簡易的な防音壁になるほか、視界を遮る効果も備えている。パーソナルスペースが生まれ、画面に集中しやすい。
そして、よく見ると下が少し空いている。「完全に閉じられているわけではないので圧迫感がなく、チェアの脚がのぞいていますよね。隠れている感じがおもしろい。あ、いるなって」と、ダーヴィッド氏。
ここで編集部のミス・ユースケが「こういうことですか?」と動いた。
ここで編集部のミス・ユースケが「こういうことですか?」と動いた。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/19387/ac677b11b8a9778b72d58fb817d7dad73.jpg?x=767)
ちょっとかわいいかもしれない。かくれんぼをしているみたいで愛嬌を感じる。ダーヴィッド氏は「すぐにデザインの意図を理解してくれてうれしいです」と喜んでいた。こういった遊び心を大切にしているということだろう。ミス・ユースケは「かわいいのがいてくれると、それだけでうれしい」と言っていた。
なお、ミス・ユースケがぬいぐるみを持っていた理由は、この取材後にカイロソフトブースのぬいぐるみ撮影スポットを堪能する予定だったため。
なお、ミス・ユースケがぬいぐるみを持っていた理由は、この取材後にカイロソフトブースのぬいぐるみ撮影スポットを堪能する予定だったため。
“少ないものからより多くを”というのは、イケアの根幹にあるテーマのひとつ。こちらのゲーミングステーションのように、収納容量を少ないスペースで確保できるという機能は、海外よりも居住スペースが狭くなりがちな日本の住環境にも適している。
さらに、色彩やデザインが“重くない”のも大事なポイント。軽さを感じるデザインなので、部屋にあって違和感がない。生活になじみ、ふだん使いでの便利さがシームレスにゲーミング家具としての機能性にもつながっている。これがゲーミング家具に対する現在のIKEAの答えなのだ。
さらに、色彩やデザインが“重くない”のも大事なポイント。軽さを感じるデザインなので、部屋にあって違和感がない。生活になじみ、ふだん使いでの便利さがシームレスにゲーミング家具としての機能性にもつながっている。これがゲーミング家具に対する現在のIKEAの答えなのだ。
IKEAゲーミング家具ラインナップ
ところで、もしあなたが“ゲーミング”と聞いたらどんなものを想像するだろうか。
ゲーミングといえば1677万色に光るデバイスやギラギラしたデザインを思い浮かべがち。無論、そうしたアイテムはゲーミングデバイスの代表格のひとつには違いない。だが、IKEAの答えは違うようだった。
ただくつろいでいるだけに見えるが、じつはゲームをより楽しめる機能がすでに発揮されている。ゲーミングの要素が、違和感なくくつろぎの生活に溶け込んでいるのだ。
IKEAが多くのゲーマーにヒアリングを重ね、導き出した“いまどきのゲーミング家具”を、皆さんにもぜひ知っていただきたい。
IKEAが多くのゲーマーにヒアリングを重ね、導き出した“いまどきのゲーミング家具”を、皆さんにもぜひ知っていただきたい。
いまどきのゲーミングライフは“シームレス”
そもそも昨今のゲーム事情を考えてみると、イスに座ってデスクに向き直ってプレイするのはPCゲームくらいのもの。家庭用のゲームハード、携帯ゲーム機、スマートフォンなど、いまやゲームは家のいたるところでプレイできる。だからいたるところでプレイしたい。
いまは“自分はゲーマーである”と自覚していないカジュアルゲーマーも多い時代。PCの前で集中するだけがゲームではないのだ。ということは、ゲーミング家具は家中に溶け込ませたい。食事や読書、リラックスタイムからそのままゲームを始められるような“シームレスさ”が必要になる。
いまは“自分はゲーマーである”と自覚していないカジュアルゲーマーも多い時代。PCの前で集中するだけがゲームではないのだ。ということは、ゲーミング家具は家中に溶け込ませたい。食事や読書、リラックスタイムからそのままゲームを始められるような“シームレスさ”が必要になる。
家具の個性が強すぎると部屋のバランスを崩しかねない。色合いもより部屋や生活に溶け込みやすくしたBRÄNNBOLL/ブレンボールは、従来のゲーミング家具が持つイメージへの挑戦でもある。
機能面のこだわりも強く、社内に専用のワークショップを設け、ゲーマーとデザイナーの密なヒアリングと試作品のテストをくり返したという。
その結果、コンシューマー機やモバイル機で遊ぶゲーマーには、“床に近いところでプレイする”状況が多いことがわかってきた。
たしかに、モバイルゲームをソファーに寝転んでプレイする人は多い。それに、日本人なら座イスや座布団で床に座る文化がある。ワイヤレスコントローラーの普及によって態勢に縛られないことも影響していると思われる。
その結果、コンシューマー機やモバイル機で遊ぶゲーマーには、“床に近いところでプレイする”状況が多いことがわかってきた。
たしかに、モバイルゲームをソファーに寝転んでプレイする人は多い。それに、日本人なら座イスや座布団で床に座る文化がある。ワイヤレスコントローラーの普及によって態勢に縛られないことも影響していると思われる。
くつろぎ機能とゲームをより楽しくする機能の両立
“床に近い”というゲームスタイルに応えたラインナップが充実しているBRÄNNBOLL/ブレンボール。その代表格とも言えるのが、イージーチェアとラウンジチェアだ。
『BRÄNNBOLL/ブレンボール ゲーミングイージーチェア』(14990円[税込])
座面は固定されておらず、ハンモックのような4本のバンドを使って吊り下げられている。ロッキングチェアのように揺れるのが特徴だ。プロトタイプ段階は4本のバンドで上から支える構造だったが、後ろにのけぞると転倒しそうになるため、下からも支える形にしたとのこと。
ゲーミングチェアは車のシートが起源のためか、多くが身体を包んで固定するような構造になっている。対して、このチェアは前後左右に自由に動く。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/19387/acfe23ca169598e5276fcdb26b72088d2.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/19387/a8a53594165fcd9ae8afae81460f3444f.jpg?x=767)
近年はレースゲームやホラーゲームなど、ジャンルを問わず臨場感が魅力のゲームが増えている。プレイヤー本人の体がついつい動いてしまうことも日常的だ。
その動きを阻害せず、むしろ思い切り動けるようにすることで、没入感を高める効果をもたらしているようだ。逆転の発想である。
その動きを阻害せず、むしろ思い切り動けるようにすることで、没入感を高める効果をもたらしているようだ。逆転の発想である。
『BRÄNNBOLL/ブレンボール ゲーミングラウンジチェア』(24990円[税込])
ごくふつうのラウンジチェアに見えるが、前面脚部にキャスターを搭載しているため、移動させやすい。ポケットコイルを用いたシートクッションはかなりしっかりしており、長時間使用しても型崩れしない。
このチェア最大の特徴は“変形”だ。ラウンジチェアが一転、寝転べるリラックススペースに早変わり。好きな場所で好きなときにリラックスしてゲームを遊びたいというニーズに、機能面とふだん使いしやすさの両方で完璧に応えている。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/19387/a9c6d6414dbb3948074c55c936b321e69.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/19387/a545a80aa0876c1ad1fb2041fb8019fe4.jpg?x=767)
このラウンジチェアをサポートするようなアイテムもある。『BRÄNNBOLL/ブレンボール ソファサイドテーブル キャスター付き』(4990円[税込])だ。
こちらもキャスター付きなので、動かしやすさはラウンジチェアと同等。くつろぎのひとときやゲーム中の補給に、ドリンクやおやつは欠かせない。チェアの横には常備したい。
よく見るとボードの横にパイプフェンスが設けられている。理由を聞くと、「お菓子やジュースをこぼしにくくするため」だそうだ。転倒防止の役割を果たしているので、ゲーム中に画面を見たままおやつに手を伸ばしたときにガシャーンとやる確率を下げられる。
遠い北欧の地で、僕らがお菓子やジュースをこぼすことを心配してくれる人がいる。優しい世界である。
実際に試してみると、なるほどと納得できるアイテムばかりなように思う。皆さんもゲーマーのニーズを家具で叶えることで生まれる快適さを感じ取ってほしい。
今後もゲーマーへのヒアリングを続けることで、IKEAは時代ごとに移り変わるニーズをゲーミング家具で体現してくれることだろう。ゲーマーのニーズを家具という形で今後も見ることができるということ自体に、筆者としてはワクワクを抑えきれない。
今後もゲーマーへのヒアリングを続けることで、IKEAは時代ごとに移り変わるニーズをゲーミング家具で体現してくれることだろう。ゲーマーのニーズを家具という形で今後も見ることができるということ自体に、筆者としてはワクワクを抑えきれない。