カリプソメディアジャパンから、2024年6月20日(木)に発売予定の『ダークスター ワン Nintendo Switch エディション』。2006年にPCで発売されたタイトルが、18年の歳月を経て初の日本語ローカライズで発売されることになった。
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本作のジャンルは“銀河交易シミュレーション”。主人公=プレイヤーは6つの文明が共存し、やがて戦乱を巻き起こすこととなる広大な銀河を亜空間ジャンプで股にかけ、さまざまなドラマを体験していくことになる。『スター・ウォーズ』や『スタートレック』などにも通じる、由緒正しいSFスペースオペラの血統を受け継ぐ作品でもあり、SFファンも要注目のタイトルだ。
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しかも主人公ケイロンには最初から、宇宙最強となり得る究極の宇宙船“ダークスターワン”が託される。この宇宙船、最強というのは比喩ではなく、強化が進めばそこら辺の宇宙商人や警察の船どころか、軍用機ですら相手にならない。
この強大な力を手に入れた主人公=プレイヤーは、真面目に父の仇敵を追って宇宙を旅するもよし、商売に専念するもよし、名高い賞金稼ぎになるもよし、さらには海賊行為を働く銀河系指名手配犯になるもよし。自由な生き方が選べるようになっている。
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貨物船を襲って、ヒャッハーしちゃってもいいんです。
今回は先行プレイレビューを通じて、そんな自由な本作の魅力と、ダークスターワンが持つ圧倒的な力の実例、そしてそれが可能にする銀河系ライフの紹介などをお届けしていく。
本作の原点は、2006年にドイツのアスカロン社からリリースされたPCゲームだ。ドイツが誇る世界最長のスペースオペラ小説シリーズ『宇宙英雄ペリー・ローダン』の執筆にも参画したという、SF作家クローディア・カーンの原作をベースにしたタイトルとなっている。
『宇宙英雄ペリー・ローダン』は、30人以上のさまざまな作家がリレー形式で60年以上に渡り執筆し続け、さまざまな種族、さまざまな秘境惑星が作家ごとに生み出され、エピソードごとにまったく新しい世界観と展開を見せる大長編として歴史に名を刻んだシリーズだ。そんなスペースオペラの金字塔と同じ趣旨や遺伝子を、本作も受け継いでいるというわけだ。
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本作では人類が太陽系以外のさまざまな星系に進出し、異文明との交流もさかんな時代が舞台となっている。
本作の物語は、セキュリティ企業を運営するサイモン・ジャービスが不慮の死を遂げ、その息子である主人公ケイロンに宇宙船“ダークスターワン”が託されるところから始まる。ダークスターワンを託されるとともに、父の死の謎について父の友人ロバートから情報を得たケイロンは、その真相を追うべく広大な銀河系へと旅立つことになる。
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主人公ケイロン。若き熱血漢だが、その生きざまを決めるのはあくまでプレイヤーだ。
メインストーリーラインは、あくまで父の仇敵を追うというものになっており、その旅はやがて巨大な陰謀や、種族間の宇宙戦争にまで関わっていく。このメインストーリーを追うだけでも壮大な物語と宇宙の旅を楽しめるようになっている。
しかし、本作の真髄はそこではなく、星系間を旅しながらどのようにも生きることができるという点にある。
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ストーリーの進行や依頼の達成で“キー”を手に入れることで、新たな星系が解放される。星系間は、とくにリソースなど消費せずに“亜空間ジャンプ”で自由に行き来できる。
そもそもこの銀河系はどこも平穏というわけでもなく、場所によっては宇宙海賊が襲撃してくることも珍しくないし、父の仇討ちのこともあり、ダークスターワンの武装をつねに強力なものに買い替えたいところ。そのための資金を稼ぐには、各星系のステーションで“ターミナル”にアクセスし、さまざまな依頼を受けるのが基本となる。
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ターミナルで受けられる依頼はコンテナの運送や海賊退治など、さまざまな種類がある。自分の好きな方法で解決できる依頼や、簡単にこなせそうな依頼で資金を稼ぎ、同じくステーションにある“造船所”でさまざまな宇宙船用のパーツを購入していく。
宇宙船用のパーツには武装のほかにも、速度を増強したり、運べるコンテナの数を増やしたり、さらには警察のセンサーを偽る密輸用のアイテムまである。宇宙船に積めるパーツには限りがあるので、自分好みのカスタマイズを進めることで、どんな仕事で稼ぐかは自然と決まっていくわけだ。
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堂々と違法っぽいパーツも売っているが、広い宇宙では気にしてはいけない。
また、このように用意された生きかただけでなく、犯罪者の道へと進むのもまた自由だ。犯罪者になると一部施設が使用できなくなるなどのきびしい制限もあるが、自由気ままに商船を襲ったり、宇宙海賊に名を売って危険な依頼を受けたりと、ふつうのゲームでは味わえないスリルを存分に堪能できる。
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公共の施設をちょっと撃って壊すだけでも、簡単に犯罪者になってしまうので注意が必要。
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犯罪者になっていなくても、突然海賊からコンタクトを受けることもある。
こうして依頼をこなしていくうちに、ケイロン=プレイヤーの“評判”が変化していく。選んだ生きかた次第では、さらに特殊なアプローチを受けたりと、メインストーリーとはまた異なる予想だにしない展開が見られるようになる。
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このように、評判はレーダーチャート形式で確認できる。
このように自由に生きかたを選び、自由に旅ができるのが本作の宇宙。宇宙船ひとつで飛びだせば、全周囲に視点を動かして好きなように飛べる、3D全周囲型のシューティング画面が目の前に広がる。
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惑星や小惑星、ステーションや他の宇宙船などが見渡せる宇宙空間。無重力なので、X軸、Y軸、Z軸のいずれの方向へも自由に機首を向け、飛ぶことができる。
自由に飛び回れるとはいえ、あまりに広いこの宇宙。そこで役立つのが、Rキーを長押しすると表示されるメニューから選べる“ターゲット一覧”だ。
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ぶっちゃけ、本作では“ターゲット一覧”と“ログブック”のメニュー項目ふたつだけでも宇宙を迷わず旅できる。
ターミナルで受けた依頼の対象には、一覧で“M”マークが付く。この対象を一覧から選択すれば、そのターゲットがある方向がナビゲートされるので、随時これに従って飛べばミッションは問題なくこなせる。
ターゲットがほかの星系にある場合も、星図にMマークがついているので迷子になることはないだろう。本作ではそもそもターミナルのミッションは一度にひとつまでしか受けられないので、複数ミッションの同時進行で頭がこんがらがることはない。
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“銀河交易シミュレーション”と聞いて本作を難しそうと感じる人もいるかもしれないが、このとおり非常に簡単なのだ。
また、交易要素として各星系のステーションで、“取引”が行なえるのもおもしろい。各星系では需要が高い資源や、逆に余っている資源が存在し、また貧富の度合いも大きく異なっている。より安く仕入れられる場所で仕入れた資源を、高く売れる星系のステーションで売りさばくことで、依頼とはまた別の利益がたっぷり得られる。
実際のところ、この交易要素はプレイしなくてもストーリーや宇宙船の強化は十分に進められる。だが、いざ需要と供給を調べて自分なりの稼げる交易路を見つけたりしたときには、楽しくてニヤニヤが止まらない。交易要素は難しくて手が出せないという人も多いかと思うが、本作では軽くチャレンジできるのでぜひ体験してみてほしいところだ。
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やたら安く売られている資源を見かけたら船に積んでおき、他の星系で高かったら売るという程度でも十分に楽しい。極めればヘタな依頼以上に稼げるのも気持ちいい。
このように好きな生きかたができる本作だが、どの生きかたをするにしても非常に頼りになるのが、主人公ケイロンが父から譲り受けた宇宙船“ダークスターワン”だ。
この船は従来の宇宙船とはまったく異なる、有機的な特徴を有している。“アーティファクト”と呼ばれる宇宙物質を吸収することで、進化・変形する特性を持っているのだ。
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アーティファクトがある星系には、星図で緑色の大きなアイコンがついているのでわかりやすい。広い宇宙で探し回る必要はないわけだ。
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アーティファクトがある星系に行ったら、ミッションと同じくターゲット一覧で位置を確認。あとは近づくだけで、吸収は自動で完了する。
アーティファクトで進化させられるのは、以下の3部位のいずれか。どこを強化するかによって、得られるボーナスや強化される項目が変化する。
- 船体:船全体の耐久力や、自動攻撃武装“タレット”の搭載数に関わる。
- ウイング:船の機敏性や、前方を攻撃する武装の搭載数に関わる。
- エンジン:消費したエネルギーのチャージ速度や貨物運搬の安定性のほか、さまざまな拡張装備の搭載数に関わる。
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強化した部位はよりマッシブに変形するので、船全体の見た目もプレイヤーの強化次第でかなり異なってくる。
また、アーティファクトによる強化を進めると、ダークスターワンだけが使用できるとされる超兵器“プラズマキャノン”の強化に割り振れるポイントも手に入る。キャノンとは銘打たれているがこの項目にはシールドなども含まれており、こちらもポイントを攻防どちらのルートに割り振るかで、戦いかたが大きく変わる要素になっている。
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プラズマを用いた超強力兵装の数々。戦闘中に切り替えることで複数を使い分けることができる。
これだけだとどれくらいダークスターワンがすごい宇宙船か伝わらないかと思うので、実際のゲーム内での実例を紹介していこう。まずゲームスタート時のダークスターワンは、その辺にあるふつうの船とほぼ変わらない性能となっている。
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海賊に襲われても、武装がレーザー一門だけで心細い。この宇宙では、民間船ならこれくらいがふつうだ。
なお、本作の前方武器は、視界を左スティックで動かして画面中央の円形範囲内に敵を捉えて撃つという、ほぼマニュアルの形式で使う。実際にやってみるとわかるのだが、飛び回る敵をこちらも飛び回りながら、この円のなかに捉えるのはなかなかに難しく見えるだろう。
だがそこはご安心あれ。円内に敵船周辺に出ている小さな四角のマークを捉えると、前方武器が自動でそこに照準を合わせてくれるというオートエイム機能がある。この四角マークは敵の速度や進行方向を予想した位置に出現しているので、ここに照準が合っている間に撃った前方武器は必ず当たるのだ。
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おそらくはダークスターワンの高度なコンピューター演算による、オートエイム機能。このように照準の十字が四角マークに重なり、緑色になったら引き金を引けば百発百中。
慣れてくるとオートエイムも使えば、敵に攻撃を当てることはできるようになってくる。しかしそれでも敵機を照準に捉えられるチャンスは少なく、撃墜までに時間がかかってしまう。そこで最初に手に入れたアーティファクトは、ウイングの強化に使用してみた。
これで前方武器の搭載可能数が1から2に増えたので、試しにレーザーを2門にしてみる。すると実戦で、びっくりするくらい早く敵船を撃沈にまで追い込めた。
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えっ、なんで? と思うくらい、いままで苦戦していた海賊船が瞬時に溶ける。敵を照準に捉えられる短いワンチャンを、より活かせるようになった印象だ。
本作の宇宙船は自機も敵機も、青いゲージで表示される“シールド”がなくなるまでは本体がダメージを受けない。シールドは時間とともに回復するため、レーザーの数が倍になったことで回復の時間を与えず短期決戦に持ち込めるようになったわけだ。
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画面右上のシールド残量を表す青いゲージ(主人公機は機体前方と後方のふたつ)があるあいだは本体がダメージを受けることはないが、素早い船ほど本体は脆いことが多い。
さらにレーザー1門、ミサイル1門といった別種類の武器の同時使用も可能になった。とは言えミサイルは積載数に限りがあり、1発ごとにお金もだいぶかかるので気軽には使用できない。とくにランクが高く、高性能のミサイルはそうそう撃てないので、「ミサイルは使うなよ、高いから」「やっぱ安物はダメか……」など、某SFアニメのセリフがそのまま追体験できた。
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ミサイルは非常に高威力。大きめの貨物船などは激しい対空砲火を展開してくるので、そうした大型船を遠くから沈めるのに最適だ。
この時点で一般船とは比べ物にならない火力を手に入れたわけだが、さらにアーティファクトを入手し、船体とエンジンも強化してみる。すると船体にタレットが装備可能になり、範囲内に入った敵船を自動で射撃してくれるようになった。
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タレットは瞬間火力こそ低いが、敵を照準内に捉えなくても延々と撃ってくれるので、総合火力は前方武器のレーザーよりも高いかも知れない。
武装が増え、また高ランクの装備に買い替えることで、消費する武器用のエネルギーも増大したが、エンジンを強化したことでエネルギーの回復速度もアップ。相手を照準に捉えている間撃ち続ける程度なら、問題ない供給量を確保できた。
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シールドの青ゲージの反対側、機体アイコンの左にある緑のゲージが武器用のエネルギー。ゼロになると武器が使えなくなるので、武装を買い替えたらエネルギー供給の改善も考えたい。
さらにエンジンを強化したことで、特殊な装備が詰める上限が増えたのも大きい。この枠にシールドの性能強化パーツを搭載したり、あるいは防御を捨てて運搬機能を増強したりなど、宇宙船のカスタマイズの幅が一気に広がった。
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各装備にはクラスがあり、クラスが高いほど装備可能スロットの枠を圧迫する。どの機能により枠を割くかで、船の運用方針が大きく変わる。
この段階では、筆者は射撃や機体制御にまだ自信がなかったので、タレットによる自動攻撃とレーザー2門によるワンチャン火力を確保しつつ、装備でシールドを強化し、さらにプラズマシールドで守りを固める安全性の高い設計でしばらくストーリーを進めていった。
実際、この組み合わせなら複数の海賊船に囲まれてもねばり強く立ち回ることができ、大勢の海賊に支配されていた星系の解放も達成。傭兵や賞金稼ぎとしての名声も高まっていった。
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当初は5機くらいに囲まれて瞬殺された海賊の支配宙域だったが、守りを固めることで無事突破できた。というか単機でこんなことができる時点で、世間的な基準で見るととんでもなく強いぞ、ダークスターワン。
この進化も、あくまで一例。今回の改造で使ったアーティファクトを全部船体に回せば、攻撃はすべて複数のタレットに任せる機体ができたりと、ダークスターワンの進化の幅広さはかなりのものだ。あるいはエンジンの強化にすべてを注いで、運搬業者として平穏に稼いで暮らすのもアリかも知れない。
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筆者は装備が整うと序盤からも、危険な仕事ばかり受けるようになった。力によって、生き様が変わってしまったのかもしれない。
このように宇宙船の仕様ともども、広大な宇宙での生き様を自由に選べるのが特徴の本作。こうなるとメインストーリーは置いてけぼりになりそうな印象もあるが、実際はその内容も非常に濃い。また、ストーリーを進行することで行き来できる星系もどんどん増えていくので、生き様をより広げるためにもぜひ進行してほしい。
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秘密を抱えたヒロイン・イオナなど、登場人物も数多く、また種族も豊富。『スター・ウォーズ』などを思い出させるスペースオペラが待っている。
また、メインストーリーを進めていないときも、各星系を行き来しているあいだに銀河系全体の情勢は刻一刻と変化していく。マクロな視点からは一部の文明との関係がきな臭くなってきたり、ミクロな視点では一部星系のギャングの情勢が変わってきたりと、メインストーリーとは異なる銀河の物語を体感できる。
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客観的に説明されるのではなく、情勢変化のニュースなどから「あの文明はヤバイ」などといった知識を得ることになる。これがまた、没入感が高い要素なのだ。
体感、没入感という側面から筆者としてはぜひ紹介しておきたいのが、ステーションへの着陸の仕様を紹介しておきたい。
本作ではステーションに入港したい場合、一定距離まで近づいたら通信を入れて着陸許可を求め、ガイドビーコンに従って着陸地点に宇宙船を入れる必要がある。一見すると面倒な要素に見えるが、実際の宇宙船での入港手続きというのはこういうものなのだと実感でき、没入感が否応なしにも増す。
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ちなみに入港を着陸許可申請も含めてすべて自動で行なえる装置も、装備枠に搭載可能だ。入港時の操船が苦手な人でも安心。
また、宇宙船どうしの戦闘については、筆者は当初まるでフライトシミュレーター系タイトルでミサイルなし、機銃のみの縛りで戦っているような窮屈さを感じていた。しかし機体が進化していくにつれて、その窮屈さは急速になくなっていった。
そもそも宇宙空間が舞台なので、フライトシミュレーターのように地面に墜落することがないという点が嬉しい。XYZ軸すべての方向に自由に飛び回り、敵の背後に回り込んでいくドッグファイトを楽しめる。タレットの自動攻撃やオートエイム、強力なプラズマ兵器などを駆使すれば、機銃メインの戦闘なんて無理というプレイヤーでも問題なく敵と渡り合えるはずだ。
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注意点として、減速すると敵を照準に捉えやすくなるものの、ここぞとばかりに集中砲火が飛んでくる。加速と減速を緩急つけて使いこなすのが、本作の戦闘のコツだ。
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筆者の印象としては、ストーリーで戦う相手程度ならタレットがあれば十分に対処できる。戦闘が苦手な人でも、これで生き様を貫けるはずだ。
広大かつ危険な宇宙で、英雄にも、文明の破壊者にもなり得るほどの力を得られたらどう生きていくのか。そんな一般的なRPGやシミュレーションゲームでは体験できないような、希少な体験が味わえる本作。ぜひ皆さんにも自分がいちばん納得できる、そして楽しめる生きかたを、セカンドライフばりにこの宇宙で探し求めてみてほしいところだ。
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1周目はメインストーリー進行中心でこの世界に慣れておき、2周目から自由に生きてみるのもアリ。自分だけの宇宙での人生に、いざ船出の時。
- 対応機種:Nintendo Switch
- 発売日:2024年6月20日(木)
- 発売元:カリプソメディアジャパン
- 価格:4620円[税込]
- ジャンル:シミュレーション
- 対象年齢:IARC 12歳以上対象
- 備考:ダウンロード専売