二刀流を駆使した超機動! 二丁拳銃で接近戦を仕掛けるガン=カタ!
そして、顔のいいキャラクターたち。

歯ごたえのあるバトルはアクションの比重大きめ



タイムハッカーのニックスには“特殊攻撃で投げたブレードをパリィ”できるようになる昇格チップ“ベクトル圧縮”が存在。パリィは敵の攻撃を直前でブロックした際に発動でき、カウンターの攻撃アクションにつなげられる強力な行動だ。

そのため、この昇格チップを手に入れるまでは通常攻撃の連打が基本だった筆者のニックスは、瞬く間に特殊攻撃を起点とした“自作自演パリィ”の申し子に。剣を投げてははじき返していわれのないカウンターを押し付ける、理不尽な存在と化したのだった。パリィ楽しい!
パリィに成功すると周囲にいる敵の動きを遅くする昇格チップ“ブロックスロー”などシナジーのあるものも多数存在しており、ステージの攻略中に組み合わせが完成したときはたまらない。


SFでガンアクションといえば……なガン=カタはやはりロマン。遠くの敵を攻撃しにくくなるというトレードオフもありつつ、戦いかたが180度変わるのは楽しい要素だ。

一部の昇格チップは獲得した状態でマップをクリアーしていくと、拠点であらかじめ装備できる。自分の手になじむアクションを積極的に使うことが可能になる。
体験版の範囲では、攻撃に属性や付加効果を追加する“権能”よりもダイレクトに遊びが変わる部分だったため、ビルド構築の主軸として昇格チップを探し求めていくことが重要だと感じられた。

とくにボス戦はひと筋縄ではいかないバランスとなっていた。慣れないうちはボスにたどり着くまでに体力を消耗し、容赦ないボスの攻撃で沈む、といったことが起きやすい。
しかし、死に戻りをくり返す中で習得したアクションと、それを軸にしたビルド構築、そしてプレイヤー自身が磨いたテクニックを駆使してだんだんと攻略が進んでいく。徐々に先へ先へと進めるようになっていく、往年のアクションゲームをプレイしているような達成感を味わえた。


ゲーム中はいつでも変更可能となっているので、どうしてもクリアーできないときの手段として用意されている。

壊れゆく美しい並行世界を渡り歩く体験

本作の背景やキャラクターは3Dモデルで描かれる一方、ゲームプレイは2Dの横スクロールアクション。いわゆる2.5Dとも呼ばれるタイプを採用している。
プレイヤーの目的は、無数に枝分かれした“時間軸”(並行世界のようなもの)を超える力を持つ“タイムハッカー”として、破滅に向かう世界を救うこと。物語開始時点では、ニックスとフィーナ、ふたりのタイムハッカーが選択できる。
ニックスは2本の刀を携えた、アサシンのように素早い動きで戦う少年。フィーナは単独戦闘ユニットのアンドロイドで、二丁拳銃を操る。操作するキャラクターは物語の進行で増えていく。




崩壊しつつある世界は重力の方向もあいまいで、プレイヤーキャラクターは倒壊した建物の側面を走り抜け、浮遊した足場を飛び移る。爆走する列車の屋根に乗り、襲い来る敵を迎え撃つ。壊れゆく世界に美しさすら感じられる、こだわりのアートワークが没入感を深める要素として機能していた。
また、道中のステージはバリエーションにも富んでおり、先述した近未来的な都市を抜けると、汚染された下水道や茨が行く手を阻む森林などさまざまなロケーションが登場する。



“時間軸”を渡るたび、ステージのルートや発生イベント、そして獲得スキル・アイテムなどの報酬が変化するランダム性が存在する。おもしろいのが、完全なランダム生成ダンジョンではなく、似て非なる並行世界が展開されているという点だ。


“タイムハッカー”であるキャラクターが犠牲となってしまったNPCを前に「つぎの時間軸では助ける」などとつぶやく一幕(というかプレイヤーたる私が選択をミスった!)もあり、“並行世界を渡り歩いている”ということが強く感じられる。
くり返しプレイが想定されるローグライクでは、シナリオにもループ性を持たせた作品は少なくないが、本作もその親和性をしっかりと生かしていて、これまたのめり込んでしまう。
『SlashZero』は2027年春発売予定。スピード感のあるアクションやSFものが好きな人はウィッシュリストへの登録をおすすめする。

















