HDリマスター版も発売された人気作
『ファイナルファンタジー』シリーズの中でもとくに人気がある『ファイナルファンタジーVII』(以下、『FFVII』)。本作はその派生作品として生まれた“COMPILATION of FINAL FANTASY VII”のひとつです。

主人公は『FFVII』のクラウドではなく、セフィロスに憧れてソルジャーになったザックス。クラウドは興味の対象外のことには積極的に参加しない内向的な性格である一方、ザックスは明るいお調子者。とにかくしゃべるので冒険が賑やかでしたが、本作の舞台は『FFVII』の7年前を描いているため、『FFVII』本編に登場しない多くのキャラクターには過酷な運命が待ち受けています。
『FFVII』をプレイ済みの人はすでにその事実を理解しているので、全編通して重いものを感じていた人は多いのではないかと思います。ザックスの性格が底抜けに明るいからこそ、余計にプレイしていてツラくなってしまうんですよね……。
本作はもともとPSPで発売された作品であるものの、グラフィックのクオリティーがコンシューマ作品に比べて遜色ないレベルで、ドラマチックなストーリーをより感動的に彩ってくれました。


物語は神羅カンパニーの兵士組織であるソルジャーのクラス2ndに所属するザックスが、先輩であるソルジャー・クラス1stのアンジールと、すでに英雄としてその名を世界に轟かせているセフィロスとともに“ソルジャー大量失踪事件”を調査するというもの。
この事件を起こしたとされるのがアンジールの幼なじみであるクラス1stのジェネシス。セフィロスに次ぐ実力と独自の美学を持ったキャラクターで、その難しい役どころをGACKTさんが見事に演じています。アンジール役の井上和彦さんをはじめ豪華声優陣が揃っている本作の中において、GACKTさんの芝居は少しも違和感がない……どころか唯一無二の存在感を放っていました。


新キャラクターたちも魅力的ですが、『FFVII』でおなじみのメンバーも。クラウドやエアリス、ティファのほか、この時代は神羅カンパニーとウータイが戦争を続けている時期で、幼いときのユフィも登場します。
本作をプレイすることで『FFVII』でどうしてクラウドがすべてを背負い込もうとするのか、エアリスはなぜオープニングであの場所にいたのか、といったことが明かされる作りになっています。そのため、『クライシス コア -FFVII-』を遊んだ後は『FFVII』をもう一度遊びたくなった方も多かったと思います。
バトルも特徴的で、戦闘中に3つのリールが回転し、揃った目によってさまざまな効果が現れる“D.M.W(デジタル マインド ウェーブ)”というシステムが実装されています。D.M.Wはザックスの記憶と精神を表しているという設定があり、物語の終盤にはある仕掛けも施されます。ゲーム史に残るような演出だと思うので、ぜひプレイしてみてください。


現在は、HDリマスター版に相当する『クライシス コア -FFVII- リユニオン』がNintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam)で発売中。オリジナル版からグラフィックのHD化、3Dモデルの一新、フルボイスへの対応、楽曲のアレンジなどが行われているほか、バトルを始めとしたさまざまなシステムが最適化され、より快適に楽しめるようになっています。
今年(2026年)6月6日には、“ファイナルファンタジーVII リメイクプロジェクト”3部作の最終作『ファイナルファンタジーVII リベレーション』が発表されました。発売は2027年春を予定しているとのことで、新しい情報がどんどん世に出ていますね。『FFVII』の物語がどう帰結するのか……発売を楽しみに待ちましょう!

















