- “maimai でらっくす MUSiC LiVE 2026”歴代洗濯機の色が舞う、蘇る闘い! 昼・夜公演を完全レポート!
- 【昼公演】とってもクールな昼公演……どころか灼熱のBPMが支配するDJアクト!
- 【夜公演】極彩色の乱舞と絶望のボス狂騒曲!“超パッションな夜公演”
- INFORMATION
“maimai でらっくす MUSiC LiVE 2026”歴代洗濯機の色が舞う、蘇る闘い! 昼・夜公演を完全レポート!
著:RETRO GAME SUMMIT代表/レトロゲームアナウンサー 愛沢めみプロローグ:14年の時を超え、池袋に集結した“でらっくす”なプレイヤーたち
チケットが発売と同時に即完売となった本公演“maimai でらっくす MUSiC LiVE 2026”。『maimai』稼動14周年となるこの日、グッズを身にまとい、いまかいまかと開場を待つ熱量の高いプレイヤーたちが会場前に長蛇の列を作っていた。
使い込まれたAimeカード、そして筐体の画面を滑らせるための手袋を握っている者も少なくない。ここはただの音楽ライブではない。日夜ゲームセンターで己の限界と譜面に挑み続ける戦士たちの、魂の集会所なのだ。
今回は闘う手袋を外した熱すぎるプレイヤーたちと、音ゲー界を牽引する豪華DJ陣が正面からぶつかり合った怒涛のステージ。数多のタップ、ホールド、スライドの記憶が爆音とともに蘇った、昼・夜の2公演にわたる狂騒の1日を徹底リポートする!




【昼公演】とってもクールな昼公演……どころか灼熱のBPMが支配するDJアクト!
開演時刻が迫る中、本イベントのスペシャルナビゲーターであるからめる氏や、『maimai』ノーツデザイナーのJack氏、公式生放送などでおなじみのゆっこ氏、そして愛すべきマスコットキャラクターであるはっぴー、チュウニペンギンらがステージに登場した。
ゆっこ氏が「まず本日は『maimai』稼動14周年ということで、皆様本当にありがとうございます!」と感謝を伝えると、本作のメインキャラクターである“でらっくま”をモチーフにした愛らしくも豪華な花束が、からめる氏からJack氏へ贈呈される。フロアからは、今日という日を祝う割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こった。
からめる氏はマイクを握りしめ、「みんなの熱気で、この会場に雲を作ろうぜ!」とオーディエンスを力強く煽る。「みんな『maimai』は好きかーー!」「「Garakuta Doll Play」は好きかーーー!」「「火炎地獄」は好きかーーー! …譜面はさておき……いや、譜面もすばらしいですから(笑)」と、ゲーマーの心理を突いたユーモアたっぷりの気遣いで極上の笑顔を引き出す。そして「今回のライブ、みんなで盛り上げていけるかーーー!?」という腹の底からのコールに対し、地鳴りのようなレスポンスが響き渡り、テンションは早くも最高潮へと達した。
特筆すべきは、超満員で身動きの取りづらいフロアの中、MCの呼びかけに応じて観客どうしがサッと寄り添い合い、周囲にぶつからないよう絶妙な連携でパーソナルスペースを作り出していたことだ。日々狭いアーケードフロアで譲り合いながらプレイしている音ゲーマーならではの、マナーの良さと無言の絆が感じられる美しい一幕だった。


owl*tree:極彩色の音の波と、生サックスが切り裂くビビッドな空間
「maimai でらっくす MUSiC LiVE 2026、始まるぞ!」と開幕を告げる熱い掛け声でCherose氏が去ると、「P-qoq」「Sqlupp」へ。「QuiQ」ではMVの“みるく”の焦った表情とともにテンポが急上昇し、観客もリズムを崩さず「はい! はい! はい!」と一糸乱れぬ声援で応戦する。
さらに「PinqPiq」では、owl*tree氏のステージではおなじみのサックス奏者・ awao*treeこと中村有里氏が現れ、スポットライトを浴びて生演奏を披露! ペンライトが鮮やかなピンクへ切り替わる中、金属管から放たれる艶やかで色気のある音色が爆音のクラブサウンドと重なり、フロアを完全にジャックする。「Maqrite」、「Teriqma」、「Paqqin」と怒涛の連発に、会場全体が縦ノリに没頭していった。
「Vibes2k20 -owl*aging remix-」「Apollo -onoken AxSwing Remix-」「Baqeela」を経て、記念すべき『maimai でらっくす』初の公式全国大会“KING of Performai 2019(通称・KOP)”の決勝戦曲「Valsqotch」へ。owl*tree氏初のボス曲と熱い生演奏で、熱気はピークに達した。
これで終わりかと思いきや、ここで聴きなじみのないパーカッションが響く。どよめく観客をよそに、会場のLEDパネルに『maimai でらっくす PRiSM PLUS』衣装の“みるく”と“ソルト”が映ると、「Fraq」ボーカルのべんざ氏がサプライズ登場! 筐体が映るMVと天に届くような力強い歌声が絡み合う新世界を見せつけ、トップバッターとは思えない圧巻のフィナーレを飾った。




BlackY:床を揺らす重低音の嵐から、感動のフィナーレへ
「Bloody Trail」で会場が真っ赤に染まった後は、BlackY氏とYooh氏、siromaru氏の3名合同で“KOP 3rd”の決勝戦曲として制作された「GIGANTØMAKHIA」へ。会場の歓声がひときわ大きく上がる。「ATLAS RUSH」「Hyper Active」と続き、BlackY氏の楽曲と『maimai』オリジナル楽曲を織り交ぜた緩急巧みなDJで、フロアの熱気は急上昇。
そのまま「Alea jacta est!」「Divide et impera!」とファンにうれしい2曲から「DEVOTION」へとつながれ、息つく暇もない怒涛の展開に観客の感情は激しく揺さぶられる。
lowiro社のリズムゲーム『Arcaea』から『maimai でらっくす』へ移植収録されたBlackY氏の楽曲「Löschen」が流れ始めると、意外な選曲にこのステージでいちばん大きな歓声が湧き起こる。フロアの反応にBlackY氏は「これも(『maimai でらっくす』に)入っているからね」とうれしそうな表情を見せた。
シームレスなつなぎで「Straight into the lights」へ向かい、サビで大合唱が起きた後は大トリの「Starry Colors」へ。“光舞う”と冒頭のフレーズが流れ出すと、会場からは待ってましたと言わんばかりの歓声が上がる。ステージが鮮やかなイエローに染まり、激しい熱狂は温かい拍手と感動の渦に昇華された。



かめりあ:ほか機種からの刺客!? 遊び心と激しい熱量の融合
「Λzure Vixen」で一気にBPMを163まで引き上げ、フロアの空気を完全に自分色に染め上げると、「owl*treeさんから借りてきました!」と宣言して「Sqlupp (Camellia's "Sqleipd Hiytex" Remix)」へ。さらに「『CHUNITHM』から!」と「Theatore Creatore」、「『オンゲキ』から!」と「Final Flash Flight」と、ほかの機種からのアンセムを連続投下! 『ゲキ!チュウマイ』を網羅するマルチゲーマーたちは、この選曲に大いに沸き上がる。
「ようやく、『maimai』の曲かけられるっていうね!(笑) Sage(下げ)ていきましょう!」という言葉遊びとともに、氏の初『maimai でらっくす』への描き下ろし曲「Sage」のイントロが流れると、フロアは清涼感のある天空のような水色へ。かと思えばつぎの「ヒアソビ」では妖艶なピンク色に染まり、楽曲の世界観をさらに引き立てていた。
“KOP 7th”オンライン予選曲の「False Amber (from the Black Bazaar, Or by A Kervan Trader from the Lands Afar, Or Buried Beneath the Shifting Sands That Lead Everywhere but Nowhere)」では「この曲の名前なんだっけ? 忘れちゃった(笑)」と曲名の長さをイジるキュートな一面も見せつつ、容赦のないLv14+のサウンドを叩き付ける。最後は「セガさんから借りてきました!」とかめりあ節全開で『ソニックレーシング クロスワールド』(※)から「電光刹歌」を放ち、遊び心満載のステージを駆け抜けた。



rintaro soma:縦横無尽な選曲と、涙を誘う大団円
「CYCLES」へシームレスにつながり、懐かしの選曲に会場が沸く中、はっぴーとチュウニペンギンもひょっこり登場! soma氏の「歌えますか?」の一言に、観客はペンライトを回しながら「まわるーまわるー♪」の合唱で応える。ふたりが空中で譜面をなぞるように踊るキュートな空間のまま、「Cosmic Train」、「Party☆People☆Princess」とセットリストは続いた。
「LANCE」でふたりがステージを去った後も、soma氏がくり出すDJは止まらない。ここまでの旧筐体時代をメインにした選曲から一変して「my flow」「VERTeX (rintaro soma deconstructed remix)」「[X]」「Eternal Return」「真空都市」と、新筐体以降のオリジナル楽曲を畳み掛けていく。
「felys -final remix-」の荘厳なピアノからドラムンベースが響き渡ると、空気は急変する。ペンライトが神聖なホワイトとブルーに染まり観客が息を呑む中、作曲者のonoken氏が鍵盤ハーモニカを片手にサプライズ降臨! 代表曲を生演奏で聴けるレアな体験に、心が震えたファンは、筆者だけではなかっただろう。
onoken氏が去り、soma氏の「sølips」で沸いた後、彼がマイクを握る。「つぎで最後の曲なんですけど……まだ1曲、自分の曲で流していない曲があるので、最後それで終わりたいと思います!」とつないだのは、“KOP 5th”の伝説の決勝楽曲であり、Lv15を誇る「系ぎて」。イントロのピアノが鳴った瞬間、歓喜の声が湧き起こる。 ステージにMVの美しい地球が映し出される中、サビでsoma氏から「みんな歌えますか?」と聞かれると、ファンたちは「らららーらーららー♪」と大合唱。soma氏が途中ですべての音を消しても、観客のピュアなアカペラが会場に響き渡る、あまりにも壮大で感動的なエンディングだった。




sasakure.UK:プログラム起動からの“TJ.hangneil”襲来!
続けて「PinqPiq (xovevox Remix)」「BlackFlagBreaker!!」「閃鋼のブリューナク」と、『ゲキ!チュウマイ』提供曲や自身の楽曲を織り交ぜた怒涛のセットリストを展開。一転して「*ハロー、プラネット。」ではドット絵のMVとともに「オハヨーハヨー!」の掛け声が響き、会場は温かくポップな空気に包まれた。
「モンダイナイトリッパー!」から「トンデモワンダーズ」「Good Bye, Mr. Jack」「ガラテアの螺旋」へと心地よく引き込まれていると、突如スクリーンに不穏なエラー画面が発生!
「観測測定不可能なUK領域への干渉が検出されました」というアナウンスとともに、「音に飲み込まれる~!」と叫んで、ステージ上から姿を消してしまうsasakure.UK氏。混乱の中、BGMで響き渡ったのは同氏の親友であり謎のコンポーザー・TJ.hangneil氏の楽曲「ozma」だった。
「ずいぶんとおもしろいことをしているじゃないか」と不敵な声とともに映像に現れたのは、なんとTJ.hangneil氏本人! 予想外のサプライズに会場が沸く中、TJ氏から「神威」「Apollo」といった歴代の超絶ボス曲が容赦なく投下され、フロアを圧倒していく。
怒涛の猛攻が終わり、無事ステージへ戻ってきたsasakure.UK氏。「最後にこの曲を手向けよう」というTJ氏の言葉に応えるように「裏月面最終プログラム“raputa”起動します」とアナウンスが流れ、合作曲「raputa」へ突入する。
ふたりのコンポーザーが紡ぎ出す圧倒的なストーリー性と熱量で、会場のボルテージは最高潮へ。胸を打たれずにはいられない最高のクライマックスとなった。




t+pazolite:遊び心満載の煽りと、蘇る伝説のトラウマ
「Infantoon Fantasy」の次は、おなじみの人気曲「Oshama Scramble!」へ! イントロが流れた瞬間から会場は沸き立ち、MVに登場する“しゃま”と“みるく”に合わせてペンライトがオレンジと白に染まる。t+pazolite氏の「なんて言えばいいかわかりますか?」という煽りに負けず、会場からは「Let’s 牛乳 Death!!」の大合唱が巻き起こった。
熱気はそのまま「ヒミツCULT」「TwisteD! XD」「Our Wrenally」「R'N'R Monsta」と畳み掛けるように続き、会場はジャンプでharevutaiの床が壊れんばかりの凄まじい縦ノリを見せ付ける。続いては、かねこちはる氏との合作で“KOP 6th”International ver. 『maimai でらっくす』部門で公開された「雨露霜雪」。観客たちはまるで『maimai』をプレイしているかのように、一心不乱にペンライトを振り続けた。
そこへ空気を切り裂くように、ギリギリと不気味にネジを巻く音が響き渡る。多くのプレイヤーが苦戦したであろう伝説のトラウマ曲「Garakuta Doll Play」が響き渡った! t+pazolite氏から「この曲は僕にとっても『maimai』にとっても大事な曲なので、思いっきり叫んでください!」と煽られると、会場は一体となって「オーマイガー!」とシャウト。ステージ上に流れるトランプの映像を前に、歴戦の猛者たちも、怒涛のスライドと乱打の音の弾幕に必死に食らい付いた日々を思い出していたに違いない。
さらに「FREEDOM DiVE (tpz Overcute Remix)」「Glorious Crown (tpz over-Over-OVERCUTE REMIX)」を経て、「『maimai』14周年おめでとうございます!!」と祝福の言葉とともに、長年『maimai』と歩んできたt+pazolite氏が『maimai』10周年記念に書き下ろしたミックスメドレー「WiPE OUT MEMORIES」を披露し、そのステージを華やかに締めくくった。



削除:会場を真っ赤に染め上げる“絶望と救済”の旋律
1曲目では、荘厳でシンフォニック、かつ和のテイストも宿る「天火明命」が響き渡り、会場は瞬時に業火のような真っ赤な光に飲み込まれる。続いて、今年3月に開催された“KOP 7th”決勝戦楽曲「7 Wonders」をはじめ「Cryptarithm」「Metamorphosism」、そして、変則的な4分の7拍子がプレイヤーの平衡感覚を狂わせる「7 Wonders」の前編楽曲「7thSense」へと畳み掛けた。難解極まりない変拍子にも必死で食らい付き、ペンライトを激しく振って応戦する観客たち。クラシカルな音楽と電子音が融合した、削除氏ならではの美しく重厚なサウンドによる容赦のない怒涛の楽曲群が、会場を圧倒していく。
暗転した会場にあの時限仕掛けのようなカウント音が響くと、フロアからは地鳴りのような咆哮が轟いた。映像に映し出されたのは、街を破壊しつくそうとする“厄災”の姿。かつて全国の『maimai』プレイヤーが協力し、全員で理不尽な絶望に立ち向かった巨大イベントの象徴、「PANDORA PARADOXXX」だ。『maimai』の歴史において外すことのできない絶対的なボス曲を前に、当時の激闘やプレイヤーどうしの一体感を思い出し、胸を熱くして映像を見つめる者の姿も見られた。
楽曲はそのまま、救済の調べである「AFTER PANDORA」へ。激しいビートが止んで静かなピアノのメロディが響き、映像には抜けるような空と砂漠のMVが映し出された。真っ白な光を灯したペンライトがゆっくりと横に揺れる。かつての手に汗握った過酷な闘いと、それを乗り越えたカタルシスが脳裏によぎる中、美しく静かな感動の幕切れとなった。



【昼公演エンディング】燃え盛る真紅の炎と伝説の男
記念撮影のために出演者が呼び込まれ、集合写真の撮影を終えると、からめる氏が「じゃ、皆さんライブ本当にありがとうございましたー!」と締めの一言を述べる。客席から「えーーー!?」とブーイングが上がる中、ステージ中央に躍り出たのは赤い法被にふんどし姿の光吉猛修氏! そう、光吉氏が出てきたら「Burning Hearts 〜炎のANGEL〜」を聴かないと終われないのだ。イントロが流れ出すと観客たちは一斉にペンライトを赤に変え、光吉氏の熱唱に合わせて大合唱とビッグウェーブを巻き起こした。
濃密だった“とってもクールな昼公演”は、最高潮の熱を帯びたまま大盛況のうちに幕を閉じた。













