え!? 白金ルナと響ミソラのことを好き放題に語ってもいいんですか!?
2026年3月27日、『流星のロックマン パーフェクトコレクション』が発売されました。全7タイトルを完全収録し、エンカウント率調整など遊びやすくなる機能も多数追加。全国1億人のブラザー待望の移植がついに実現しました。
そこで2000年生まれ、直撃世代の筆者に編集部から「『流星』への思い入れを存分に語る記事を書いてみないか」というありがたいお話が! ならば書くしかあるまいよ、僕の思いの丈をよお!


『流星』は今年で20周年! ……え、もう20年も経ってるの!?
『流星のロックマン』はニンテンドーDSで発売されたアクションRPG。2006年に第1作となる『レオ』、『ペガサス』、『ドラゴン』の3バージョンが発売され、2007年に第2作の『ベルセルク×シノビ』、『ベルセルク×ダイナソー』、2008年に第3作の『ブラックエース』、『レッドジョーカー』が発売されました。つまり2026年は『流星』20周年という、『パーフェクトコレクション』が出るに相応しい記念すべき年なのです。
バトルカードの組み合わせを考えてフォルダ(デッキ)を構築する楽しさや、シリーズを追うごとに洗練されて『3』でひとつの到達点を見たバトルシステムなど、ゲームとしてのおもしろさを語り出せばキリがないくらい大好きな作品なのですが……。システム的なおもしろさはすでにレビュー記事が掲載されているので、僕は本作への思い入れをメインで語りたいと思います。真面目なレビューは下記記事をご覧ください。いや僕も大真面目ですが。
きっかけはドラゴンスカイSPだった
僕が『流星』と出会ったのは小学一年生のころ。友だちのS君と遊んでいたとき、『流星のロックマン』の第1作でバトルカード“ドラゴンスカイSP”を使うところを見せてくれたのがきっかけでした。いま思うと、子どものころってひとり用ゲームを当たり前のように複数人で遊んでましたよね。しかも、コントローラーを回すわけでもなくただ見てるだけ、ということもざらでした。当時はそれでも楽しかったなあ……いや、全然いまでも楽しくゲーム実況見てるわ。20年間何も変わってないわ僕。

僕もみんなに見せてあげるね。あのときS君がそうしてくれたように。
それはともかくとして。S君は手に入れたレアカードを自慢したいだけで、深い意図はなかったと思います。しかし、僕にとっては衝撃でした。ドラゴンがもうドンピシャにかっこよかったんです。なにせ僕が初めて遊んだ『ポケモン』はエメラルド、当時好きだったポケモンはレックウザ。おまけに辰年生まれですから。もちろん、習字セットも家庭科のエプロンもドラゴンでしたよ、ええ。
僕が激しく興味を示すとS君はこう言いました。「今度『2』が出るから、いっしょに買おうよ! 俺はシノビにするから、古原くんはダイナソーね!」と。その年のクリスマスプレゼントが決まった瞬間でした。

こちらが当時のソフト。ベネッセのお名前シールから滲み出るノスタルジーを存分に味わいたまえ。
こうして『流星』と出会った僕は、“キズナ”というテーマにとことん向き合ったストーリーや、心のどこかに“孤独”を抱えたキャラクターたちが成長していく姿に惹かれ、気づけば『流星』の虜になっていました。そして、とくにキャラクターたちは僕の嗜好、ひいては後の人生に多大なる影響を及ぼしたのです。
シリーズを通して描かれるスバルの成長物語。周りの大人たちがいい人ばかりで泣ける
主人公の星河スバルは、宇宙飛行士の父が行方不明になって以来、人と関わることを拒否するようになってしまいます。そんな彼の成長がシリーズを通して描かれるのですが、このストーリーがとにかく沁みるんですよ。

ウォーロックと出会ったことでロックマンになり、事件を解決し人々を救う中で徐々に前を向いていくスバル。ひとりの少年がヒーローになっていく物語は、大人になったいま、もう涙なしではいられません。完全に親目線です。

スバルだけでなく、事件を起こす人々もそれぞれの孤独を抱えています。それをキズナの力で克服していく物語は、発売から20年経ったいまでも、大切で普遍的なメッセージを伝えてくれます。


SNSが隆盛を極める現代に見ると説得力が倍増するシーン。
母親のあかねさんや父の同僚の天地さん、担任の育田先生など、周りの大人たちの優しさ、そしてかっこよさは、成人したいま読み返すと当時のさらに10倍は心に響くんですよね。彼らがキズナの大切さ、信念について語るシーンでメインテーマが流れるのがまたいいんだ。『流星』が描きたいのはこれなんです、ってビンビンに伝わってきて。

当時あまり気にしてなかったけど、天地さんは本当にかっこいい。大人の鑑。
また、各ナンバリングにおけるスバルの顔グラフィックの変遷は、スバルの成長を如実に示しています。



上から順番に1、2、3の序盤シーン。
ご覧の通り、どんどん明るくなっていってるんですよ! 『流星1』開始時点では家に引きこもり、学校にも通えなかったスバル君が! 親目線にもなるってもんです。立派になって……。うう。よかったね。
また、そんなスバル君の声優を務める緒乃冬華さんは、ほかにもアニメ『バトルスピリッツ 少年激覇ダン』、『バトルスピリッツ ブレイヴ』の主人公・馬神弾も演じられています。『バトスピ』も大好きな僕にとって、この声はどうしようもなくかっこいいヒーローの声として鼓膜が覚えているのです。『パーフェクトコレクション』ではホーム画面をはじめとしてスバル君のボイスが大増量。本当にありがとうございます。耳が幸せです。

ホーム画面にロックマンがいて、会話してくれる。これだけでおつりが来るレベル。
白金ルナと響ミソラに僕の人生は決定づけられた
さて、僕が『流星』を語るうえで避けては通れないのが、本作を彩るふたりのヒロイン“白金ルナ”と“響ミソラ”。僕は彼女たちに人生の進む道を決められてしまったのです。このふたりを構成する要素を素因数分解したら、そのまま好みのタイプ一覧になるレベル。そんなふたりのどこが好きか、存分に語らせてもらいます。逃がさないからな。
まずは白金ルナ。スバルのクラスの委員長を務める女の子で、ちょっぴり、いやかなり強引なところもあるけど友だち思いな子です。

声優は『Fate』遠坂凛役などでお馴染みの植田佳奈さんが務めています。
彼女はスバルが変身するロックマンの大ファンであり、その正体がスバルと知った後の感情の揺れ動きがカワイイんですよね。「ロックマン様は好きだけど、スバルは別だから!」と自分に言い訳しながらも、だんだんとスバル自身にも惹かれていって……。立派なツンデレヒロインの完成です。あー好き。


ツンデレの用例として辞書に載るべき。
また、彼女は強引で打算的な面はあれど、圧倒的に善性の人なんですよね。スバルが復学できたのも、彼女の尽力によるところが大きいですし。子分たち、もとい友だちが起こした事件のけじめをきっちりつける面倒見のよさも彼女の魅力です。育ちもよく、ノブレスオブリージュに通ずる観念を感じて非常に惹かれます。

ありがとうございます! ありがとうございます!
また、彼女は後述の響ミソラと対比して“守られるヒロイン”として描かれています。それゆえに、ロックマンが新たな力に目覚めるシーンには必ずと言っていいほど彼女が関わってきます。そもそも、最初は内気だったスバルがロックマンとして戦う決意を固めたのも、“委員長を守るため”という部分が大きいですしね。守るべきもののために強くなる、ロックマンをヒーローたらしめているのは彼女なのです。



そしてもう、もう、ね。なんといってもね。いいですかね、この話して。真面目な話したんでね。えへへ。
そうです、この縦ロールですよ! 縦ロール!! たまらんのですよこれが!!!

この物理法則を無視しているようにすら思える圧倒的なボリューム感。動くたびにふわふわつやつやと揺れるツインドリル。絶対にいい香りがしますし、大きい分その香りを振り撒く範囲も広いでしょう。まさに大輪の花ですね。そこに誘われた私はカブトムシってわけ。え、花にカブトムシは寄らない? 確かに。

ドリルは褒め言葉です。なぜならドリルはロマン、縦ロールもロマンなので。
毎朝セットするのもたいへんだろうに、きちんと髪型を整えているわけですよ? 感謝しかないですよね本当。画面の前のあなたも感謝してくださいね? 1日1回、縦ロールの方向に向かって。
当時はここまで言語化できたわけではもちろんないですが、それでも言いようのない熱いときめきを覚えました。そのときめきを絶やすことなく大人になり、あまつさえ自らを“縦ロール古原”と名乗りライター活動に勤しんでいるわけで……。白金ルナさんのおかげで、僕は金髪縦ロールというこの世の真理にたどり着けたのです。白金ルナに、ありがとう。すべての縦ロールに、ありがとう。
……と、ここまで熱く語っておいて恐縮なのですが、僕が白金ルナというキャラクターの内面的な魅力に気付いたのは初見プレイの後、もう少し成長してからのことでした。ワガママに見える言動の裏に隠れた優しさだとか、素直に好きと言えない乙女心の機微なんかは、当時7、8歳の僕には少し難しかったんですよね。ツンデレという言葉も知らなかったと思います。しかし、それらの要素は僕の潜在意識にしっかりと刻み込まれ、あとからじわじわと効いてきたのです。そう、まるでオヒュカスクイーンの毒のように――。

おあとがよろしいようで(まだ続きます)。
そしてもうひとりのヒロインが響ミソラ。小学生ながらすさまじい人気を誇るシンガーで、スバルと同じように“ハープ・ノート”に電波変換できる、“ともに戦うヒロイン”でもあります。

声優を務めるのは福圓美里さん。福圓さんが演じたキャラだと『ヒロアカ』のトガちゃんも好き。
彼女は本編が始まる前、歌手になったきっかけである母親を喪っています。好きだった歌も歌えない状況に置かれた彼女は、似た境遇を持つスバルに救われたことで、彼に特別な感情を抱くことになるんですが……。

スバルの正式なブラザーはミソラがはじめて。だけどチュートリアル時の一時的なものを含めるとルナが先なんですよね。このバランス感覚は本当にすごい。
この思いの一途さ、真っすぐさが本当に好きなんですよ。「ロックマン様」と熱烈なラブコールを送るルナに対し、彼女のそれはどこかしっとりとしたものを感じるんですよね。『2』ではスバルを守るために一時的に敵対するなど、スバルのためなら辛い決断もいとわない姿を見せてくれます。その姿に当時の僕は完全に心を奪われた。明確な恋心を抱いたのは、それがはじめてのことでした。いまでも当時と同じ、曇りなき純粋な思いで、本気でミソラちゃんのことが好きです。ミソラちゃん小学生だけど。僕、今年で26になるけど。


スバルからもらった言葉を大切に抱えるミソラ。こんなにも「僕の方こそ」と言いたくなるシーンもない。
同時に僕は、主人公に対して一途に、ずっと思いを寄せ続けるキャラが好きになるというカルマを背負うこととなりました。なぜカルマという言葉を使ったか、それはこの手のキャラは複数ヒロインが登場するラブコメだとたいてい負けヒロインになるからですね。これに気付いてから、その手のラブコメは特定のキャラに肩入れしないよう心掛け、主人公とヒロインが1対1の作品をよく読むようになりました。純愛最高! 純愛最高!



『2』のデートシーンもキュンキュンMAXですが、『3』ではこれを上回るキュン死確定のとんでもないシーンがあります。それは君の目で確かめてみてくれ。
また、ミソラちゃんは食いしんぼうな一面も持ち合わせており、そこも大変にキュート。「好きな異性のタイプは?」と聞かれた時、僕は「ご飯をおいしそうによく食べる人」と返すことが多いのですが、その根底には彼女がいます。ミソラちゃんには恋心だけでなく、僕の癖もかき乱されたんですね。いっぱい食べる君が好き。いっしょにスイパラに行きたい。


デートでめっちゃ食べるミソラちゃん、好(ハオ)。破産させてほしい。
また、僕は10年ほど前から『アイドルマスター』シリーズにハマり、いまでも『デレマス』、『学マス』を中心にプロデュース活動に勤しんでいます。これももとをたどれば、初恋の人が響ミソラという二次元のアイドルだったから、なのかもしれませんね。……いやさすがにこじつけかこれは。自分の来歴に陰謀論を見出してしまった。

こうやって振り返ると、いかに自分の根っこにこのふたりがいるのかが改めてわかりました。とくに“癖”に影響を与えたのが白金ルナ、“恋愛”に影響を与えたのが響ミソラという感じでしょうか。表にまとめてみました。

これからは名刺代わりにこの表を見せようと思います。
改めてふたりとも好きすぎる。どっちかなんて選べないよ〜!
え!? そんなふたりの待ち受けキャラクターがセットになったDLCが発売中!? しかも価格は300円[税込]!? 安すぎるなんて騒ぎじゃない!! こりゃあ買わなきゃ損ですぜ旦那ぁ……へっへっへっ……。
『流星のロックマン』には人生を変える力がある
というわけで、自分がいかに『流星』に影響を受けたのかおわかりいただけたかと思います。そんな人ひとりの人生を変えられる力を持った『流星のロックマン パーフェクトコレクション』は、Nintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、Xbox One、Xbox Series X|S、PC(Steam)にて発売中。価格は4990円[税込]と、1タイトルあたり約700円の大特価。遊んだことのない人も、昔遊んだ人も、ぜひ遊んでみてください。キズナ溢れる物語と最高のヒーロー、そして最高のヒロインがあなたを待っています。