2026年5月22日から5月24日にかけて京都・みやこめっせで開催される“BitSummit PUNCH”。本イベントで出展されているPARCO GAMESブースにて、BitSummit PUNCHアワードのビジュアルデザイン最優秀賞を受賞した『Finding Polka』を試遊してきたので、その感想をお届け。

PARCO GAMESブースではほかにも『DEPERSON』などの注目タイトルが展示されていた。


本作のアートの資料も展示。建物から小物までびっしり描き込まれている。
かつての家族に似た犬の姿を追う中でスマートにやさしさを振りまく温かなゲーム設計
幼いころ飼っていた愛犬・ポルカに似た犬(厳密には違うかもしれないが、以下ではポルカと表現する)を追いかけて、現在の愛犬であるジャズといっしょに家を飛び出したフレンダ。

ミニチュアダックスフントのジャズと、パグっぽいポルカ。どちらもかわいらしい
ゲームを進めるだけならポルカの姿を追えばいいのだが、すぐに進んでしまうのはもったいない。尋常ではない描き込みによって作り上げられた街には、そう思わせるだけの引力がある。このすごさは静止画では伝わりづらいので、トレーラーをぜひ見てほしい。
これだけ気合の入った手描きグラフィックなのだから、「俺の作品を見ろ!」と言わんばかりに強制イベントが用意されていても不思議ではないと思う。
それでも、プレイ中の行動は完全にプレイヤーに委ねられている。街を隅々まで探索してもいいし、逆に一直線にポルカを追いかけてもいい。そんな、プレイヤーを一切縛らないゲームデザインからはグラフィックへの確かな自信を感じる。

モテまくりの女の子など、街の風景にはクスっと笑えるユーモアが満載。ちなみに、無操作状態が続くとフレンダは踊り出す。
実際、筆者は細部まで描き込まれた街を眺めるのが楽しく、ポルカのことはそっちのけで探索していたのだが、街では困っている人たちと出会う。
カギを落として部屋から締め出されたマンションの同階に住む住人や、ジャグリングの球をなくしたピエロ、喉が渇いていそうな人……。フレンダは、そんな人々にスマートに手を差し伸べ、ハイタッチを交わして友だちになっていく。

困っている人が欲しがっているアイテムを見つけて渡せばオーケー。
プレイヤーとしては、ただ街を眺めながら歩いていたら見かけたから助けただけなのに「人にやさしくするのっていいことだな」と、じんわり心が温かくなる。
試遊で体験できた範囲ではこの親切にとくに見返りはなかったが、友だちになった人々はフレンダが困ったときに助けてくれたり、応援してくれたりするようだ。
発売は2026年秋を予定しており、Steamではすでにデモ版が配信中。興味がある人、とくに犬好きの人は絶対にプレイしてみてほしい。

