手触りや遊び心地はそのままにさまざまな新機能が!

本作は恋愛シミュレーションゲームの金字塔である『ときめきメモリアル』のリマスター作品。1994年5月27日にPCエンジンで発売された初代にグラフィックやサウンドの強化、ユーザーインターフェイスの改善を行った、プレイステーション版『ときめきメモリアル〜forever with you〜』(1995年10月13日発売)をベースに、手触りや遊び心地はそのままにリマスター版のグラフィックやフォントに切り替えて遊ぶこともできます。また、レスポンスも向上しているため、ストレスなく遊べるのもポイントです。

設定に関してはキャラクター、フォントともにオリジナル版を使用する“オリジナル”と、キャラクターはオリジナルで、フォントは高解像度版を使う“オリジナル+新フォント”、キャラクターは新グラフィック、コマンド選択画面はオリジナルのフォントを使う“新グラフィック”、キャラクターは新グラフィック、フォントも高解像度版を使う“新グラフィック+新フォント”が用意されています。筆者は当時のグラフィックで楽しめつつ、文字は読みやすくなっている“オリジナル+新フォント”を中心に遊びました。老眼にもやさしいのがありがたい(笑)。
新グラフィックに関しては立ち絵が変わるほか、イベントCGも変化。告白シーンのグラフィックも新しいものが用意されています。





また、ZLボタンを長押しすることで、パラメーターを上げているときのアニメーションや、一度でも見たことのある会話を高速化できるようにもなっています。ヒロインから自分の評判を好雄に聞いたり、放課後の校門でヒロインに遭遇したときの会話など、何度も見ることになるイベントを飛ばすことができるのでとても快適。高速化を駆使すれば、数時間でエンディングまでいくことも可能なので周回プレイも楽ちんです。
セーブデータも100個まで作成できるようになっており、見たいイベントのために細かくデータを残すことができます。各セーブデータはメモを残すことができるので「あのセーブデータどれだっけ?」と迷う心配もありませんでした。
そして、本作の大きな特徴として“EVS”が搭載されていることが挙げられます。このEVSは“Emotional Voice System”の略で、『ときめきメモリアル2』以降のシリーズで搭載されたもの。キャラクターたちが主人公の名前を声で呼んでくれるシステムがついに初代『ときめきメモリアル』にも実装されました。

ゲームは女の子に告白されることを目標に、勉強やスポーツ、部活動などで自分のパラメーターを上げていくのが基本。女の子によって振り向いてもらうために必要なパラメーターが異なるので、シミュレーションゲームとしてもやり応えがあります。


誰とも結ばれなかったときはバッドエンドとなり、主人公と同じクラスの親友である早乙女好雄の声を担当している上田祐司(現・うえだゆうじ)氏が歌唱する『女々しい野郎どもの詩』が流れることに。主人公の「何が永遠の愛だよ、くそっ!」といった捨てゼリフや哀愁漂う丸まった背中の姿なども相まって、悲しい気持ちにさせられます。ただ、筆者は『エモーショナル』で久々にこの曲を聴いて、めちゃくちゃ名曲だなと感じました。自分が年を取ったせいか、余計に内容が沁みるんですよね……。

また、『ときめきメモリアル』といえば“爆弾”。爆弾は特定のヒロインだけを相手にしていると、相手にされないヒロインの“傷心度”が高まっていき爆弾が点灯し、そのまま放っておくと、爆発して登場しているヒロイン全員の好感度が激減するというシステム。
爆弾の処理をするにはヒロインたちに電話をする必要がありますが、この電話というのもなつかしかったですね。現在であればチャットツールが基本だと思いますが、家に電話をするというのが当時の空気を思い出させてくれてよかったです。
当時、ハマったという人も、タイトルだけ聞いたことがあるという人もどちらにもオススメできる作品になっています。ぜひこの機会にプレイしてみてください!




















