女性向けアプリでトップを走り続ける『あんさんぶるスターズ!』
『あんさんぶるスターズ!』は男性アイドル育成に特化した私立夢ノ咲学院に試験的に新設されたプロデューサー科に所属するたったひとりの女子生徒“転校生”となり、アイドルを目指す男子高校生たちをプロデュースする育成ゲームです。

ゲームシステムは手に入れたアイドルのカードを編成して、育成素材が獲得できるプロデュースコースをポチポチと進めていき、その素材でカードを強くしていくいたってシンプルなものでした。しかし、目を惹く華やかなカードイラストやメインシナリオライター日日日氏が描く30人(リリース時)の個性的なアイドルと世界観が話題を呼び、女性向けアプリでのナンバーワンに輝きました。

物語で生徒会が仕切る夢ノ咲学院は優秀とされたユニットのみが輝き、劣等生の烙印を押されたユニットが花を咲かせる舞台はない、そんな状況でした。転校生はその状況を打破したいと考える“Trickstar”と出会い、ともに革命へと踏み出します。
アイドルをテーマにしながらも、少年漫画のような熱さのある展開はとてもセンセーショナルなものでした。また毎月開催されるイベントシナリオやスカウトシナリオで徐々に明かされていく学院の暗黒時代や、かつて芸能界を牛耳っていた“ゴッドファーザー”の負の遺産など、シリアスで考察しがいがあるワードもファンを獲得するきっかけになったのかもしれません。
イベントシナリオのなかでも人気が高かったのは、“転校生”が学院にやってくる前の過去を描いた“追憶シリーズ”と、後輩たちが卒業生を送り出す“返礼祭シリーズ”。
ふだんは後輩たちを支えてくれる頼もしい先輩アイドルの多くがまともにアイドル活動をできない歯がゆい経験をしており、そんな過去を知ったうえで、卒業を控えた【返礼祭】でこれからも今の仲間たちと未来へ歩いていきたいと気持ちを再確認するアイドルの姿を見ると、自然と涙が……。
キラキラした笑顔に隠されたシリアスな影、それがあるからこそいっそう笑顔が美しく感じる、それが『あんスタ!』最大の魅力だったように思います。

また『あんスタ!』は魅力的で多彩な楽曲も数々提供しており、3Dモデルを使用したバーチャルライブ“あんさんぶるスターズ!DREAM LIVE”、声優陣によるライブ“あんさんぶるスターズ!Starry Stage”なども開催されました。
そして2020年3月15日には大リニューアルで“!”がひとつ増え、豊富な楽曲を活かしたリズムゲーム『あんさんぶるスターズ!!Music』が満を持して配信スタート。従来のプレイスタイルのものは『あんさんぶるスターズ!!Basic』となり、物語は共通しながらも別の遊びかたできるふたつのアプリが提供されるように。


一方で、利益を追求する社会人の一員となった彼らは学院時代には経験しなかった理不尽な状況に追い込まれることも。正直、理想と現実で板挟みする辛さは見ている我々も苦しく感じますが、アイドルたちが「これだけは譲れない!」という思いを抱えながら、決断、変化していく強さはやはり昔と変わらずに眩しいと思います。
リリースから10年を迎えた2025年にはタイトルが『あんさんぶるスターズ!!Bright me up!!』に変更され、内容も大幅にアップデート。輝き続ける彼らから、まだまだ目が離せません。



















