≪ここは“円卓”死人に口なし≫ もう、すべてがカッコよすぎた
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『エースコンバット』のジャンルは“フライトシューティング”。リアルに描かれた戦闘機に乗り、爽快感溢れるドッグファイトを堪能できる人気シリーズ。3作目以降は“ストレンジリアル”と呼ばれる共通の世界が舞台となっている。とくにプレイステーション2をプラットフォームとする『エースコンバット04 シャッタードスカイ』、『エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー』、そして『ACE ZERO』は通称“PS2版3部作”と呼ばれ、いまでも根強いファンは多い。
その3作中最後に発売されたにも関わらず、時系列的にはいちばん古い時代の“ベルカ戦争”を描いていることからか、ナンバリングに“ゼロ”と付けられている。
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架空の世界設定でありつつも、実在する航空機が多数登場するためか、移植や復刻は行われていない。それでも、「知ってるか? エースは3つに分けられる」という、インタビューを受けた兵士のセリフから始まるオープニングをご存じの方も多いだろう。何しろ、当時はメインテーマ曲『ZERO』を含めて、あまりにもカッコよすぎるゆえにネットミームになったほどだからだ。
なお、インタビューを受けているのは、本作の主人公(=プレイヤー)の相棒であるラリー・フォルクという傭兵。翼を破損した戦闘機に乗って生還したことから“片翼の妖精”(ピクシー)と呼ばれたエースパイロットでもある。
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オープニング映像でピクシーが語るエースとは以下の3つ。
- 強さを求める奴
- プライドに生きる奴
- 戦況を読める奴
「この3つだ。あいつは――」と彼は続ける。“あいつ”とは主人公のことで、いろいろな戦いを振り返りつつインタビューに答えていることがわかる。映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のような演出が最高にイカす! と、当時シビれたのを思い出す。ピクシーが3つ数えるときのハンドサイン(1は親指を立て、2はさらに人差し指、3は中指も追加で立てる)をマネしたこともあった。
3つのエーススタイルはゲームシステムにも影響。戦闘行動によってプレイヤーのスタイル(マーセナリー/ソルジャー/ナイト)が変化し、それにともないステージが分岐する“エーススタイル・ゲージシステム”を採用している。具体的には、ステージ中に配置されている中立のターゲットを破壊するか否かでエーススタイル・ゲージが変動するという仕組みだ。
ルートによって登場する敵機やムービー演出も異なるため、プレイスタイルを変えて何周も周回した方は多いはずだ。筆者は当時、分岐を含めた全ミッションおよび全難易度でSランクを獲得するまでやり込み、さらにプレイし続けたほどハマった。キャンペーンモードのミッション以外にも機体を集めたり、ネームド機を探したり……と、遊びが豊富なこともくり返し楽しんだ要因だと思う。
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本作にはさまざまなミッションが用意されているが、敵エース部隊とはエリアB7R(通称“円卓”)という場所で交戦することが多い。この円卓は戦闘機どうしによる闘技場とも言える場所で、SAMやAA GUNといった地上の敵はいっさいナシ。空戦の腕のみが問われる円卓での戦いを生き残ることで、プレイヤーはいつしか自身がエースパイロットの仲間入りをしていることに気付く。
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天下一武闘会のようにつぎつぎと新たなエースが登場するのだが、そのひとりひとりがプレイヤーの脳裏にしっかり刻み込まれる。なぜなら、それぞれ機体や戦いのスタイルが異なるうえ、ミッション後のインタビューによる演出で彼らの人柄が深堀りされる作りだからだ。
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ちなみに筆者の推しエースは“シュヴァルツェ隊”。戦線を離脱しようとする味方機を落とすことから、通称“ハゲタカ隊”とも呼ばれる部隊だ。作中でもトップクラスに恐ろしい存在なのだが、ドミニク・ズボフ大尉(隊長)のインタビューシーンを見ていると何とも憎めないところがある。
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なお、細かい世界設定については、公式の『エースコンバット』世界史解説動画を参照してほしい。
とくに中盤から僚機になる“PJ”のセリフには毎回ハラハラさせられる。≪円卓がなんだ 俺がやってやる!≫から始まり、≪俺 実は基地に恋人がいるんすよ≫、≪帰ったらプロポーズしようと思って≫、≪もう花束も買ってあったりして≫と……もうアレなフラグが! 彼が最後にどうなったのかは、ここでは言わないでおこう。
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そんな魅力いっぱいな本作だが、先述の通り本作は移植がいっさい行われていたいため、遊ぼうと思ったらPS2本体を用意するしかない。シリーズ最新作は、プレイステーション5(PS5)、Xbox Series X|S、PC(Steam)2026年発売予定の『エースコンバット8 ウイングス・オブ・シーヴ』。『ACE ZERO』から20年経ってどのようなエース体験ができるのか、発売が楽しみでしょうがない。



















