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『Virtual Ties ~ヰ世界情緒夢想曲~』ヰ世界情緒さんが主演・企画原案。ふたりの高校生がバーチャルアイドルを目指す物語はあまりにも眩しかった【先行プレイ】

『Virtual Ties ~ヰ世界情緒夢想曲~』ヰ世界情緒さんが主演・企画原案。ふたりの高校生がバーチャルアイドルを目指す物語はあまりにも眩しかった【先行プレイ】
 自らの歌と創作で世界を表現するバーチャルダークシンガー・ヰ世界情緒(いせかいじょうちょ)さん。イラストやナレーション、声優などさまざまな方面から作品を創り出す、唯一無二のKAMITSUBAKI STUDIO所属Vシンガーだ。

 そんな彼女が企画原案を務める新作ゲーム『
Virtual Ties ~ヰ世界情緒夢想曲~』が2026年3月19日にいよいよ発売となる。本作は、2024年4月1日にエイプリルフール企画としてSteamで、無料公開された『project canvas 〜ヰ世界情緒育成計画〜』をベースに作られた育成アドベンチャーゲーム。

 主演はバーチャルアイドルとして登場するヰ世界情緒。彼女をプレイヤー自身がプロデュースできる作品となっている。そんな本作を発売前にプレイできる機会をもらい、複数のエンディングを見るところまでプレイした。情緒さんがゲームで表現したい“世界”の魅力やシステム面などを紹介していく。

 なお、紹介記事の都合上、ストーリーや一部分岐エンディングについて、少々のネタバレを含んでいる。すべてを自身で体験したい方は注意してほしい。
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※記事内では、ゲーム内のバーチャルアイドル・ヰ世界情緒は“ヰ世界情緒”、リアルの“ヰ世界情緒”を“情緒さん”と表記している。[IMAGE]

シナリオパートでは学生としての水瀬星海、バーチャルアイドルとしてのヰ世界情緒を堪能

 まずは物語のあらすじを簡単に紹介しよう。プレイヤーは、東京からかつて住んでいた島に戻ってきた主人公・霧島優。何もしていない自分に耐えられず、イラストレーターとしてイラストをネットに投稿をしていた。
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 島では幼なじみの水瀬星海と再会。星海は「アイドルになりたい」という夢を諦めようとしていた。そんな彼女をもう一度笑顔にしたいと思い優が提案したのは、自分が描いたイラストをもとにして、バーチャルアイドル“ヰ世界情緒”としてデビューすることだった。
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 星海も優もこんな活動は初めての経験ではあるが、二人三脚でバーチャルアイドル“ヰ世界情緒”としてのデビューへこぎつける。初配信で手応えを感じたふたりは、登録者数10万人&リアルライブの開催を目標にして活動を開始する……というのが大まかな物語だ。基本的には物語重視のシナリオパートを中心にゲームを進めていくことになる。
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 ゲームを始めて、最初に目に留まったのはイラストだ。ハナモト氏が描く、星海/ヰ世界情緒がとにかくかわいい。もととなる情緒さんの雰囲気をしっかりと残しつつ、アイドルらしいキュートな見た目に釘付け。表情も豊かで、ひと味違ったヰ世界情緒を見ることができた。制服姿と私服姿がかわいすぎるんじゃ。
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左が練習後姿の水瀬星海、右がヰ世界情緒。
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左が私服姿、右が制服姿。

 物語としては、バーチャルアイドル活動だけではなく、高校2年生であるふたりの学校生活もしっかりと描かれている。このふたりが“まだ学生であること”がいい味を出しているように感じた。学校生活とバーチャルアイドル活動の両立、オリジナル曲作りで知らない人への依頼、活動に必要な資金調達など学生ならではの葛藤や壁を感じられたのもよかった。学生役の情緒さんという、また一風変わった一面を堪能できたのもデカい。
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星海「実は、学校にいくつ窓ガラスがあるのか数えてたんだよ」。何をしているの?
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 基本的には主人公の優視点で物語が進むのだが、ときおり星海の視点に切り替わる。星海の心情などが読み取れて、また物語への没入感を高めているのもミソだ。
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これは優の気持ち。
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これは星海の気持ち。

 ストーリー序盤では初配信までの流れに心をつかまれた。学生のふたりが、知らないことだらけの異世界へ飛び込むまでの過程が繊細に描かれている。

 そしてようやくたどり着いた初配信で歌を歌うのだが、これはなかなかに鳥肌ものだった。「聴いてください!」からオープニングムービーへときれいにつながるのだから。入りかたとしては100点満点の作り込み、そして流れる曲
『コンパスローズ』が耳に届いたとき、思わず「おぉ!」と声がもれてしまった。このシーンは体験版でもプレイ可能なので、気になった人はチェックしてみてほしい。
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 うまくプロデュースすれば、島の学生ふたりが生み出す“奇跡”の瞬間を見ることができる。いわゆる正当エンディングだ。ここではネタバレになってしまうため多くは語らないが、二人三脚で歩んできたふたりの努力が報われ、夢(バーチャル)を現実(リアル)で叶えるようなそんな一瞬。過程を知っているからこそ、最高の景色にたどり着くワンシーンは筆者には眩しすぎた。ぜひご自身の目で確かめてほしい。
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ノベルパートと育成パートを交互にくり返して進行。育成を失敗してしまうと……

 シナリオパートの合間合間には育成パートが挟まる。ここで星海のボーカル、ダンス、トーク、スタディのコマンドを選びレッスンして、さまざまなパラメーターを上げることができる。スタート当初に選択できるのはボーカル、ダンスくらいと少ないが、物語が進むにつれ、バーチャルアイドルとして必要な要素に比例するようにコマンドも増えていく。レッスンのほかにもマネーやフォロワー数を増やせるワークやクリエイト、配信も選択可能だ。
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 コマンドを実行するにはマネーが必要になるほか、成功率にも気を付けたい。休まずにレッスンを続けていたら疲れて失敗してしまうのは当たり前のこと。そんなときは適度に休むのコマンドを実行して、成功率を回復させよう。
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練習の成功・失敗は中森煙氏が手掛けるSDイラストで演出。トークスキルはくまちゃんのぬいぐるみとの会話で特訓!(かわいい)

 コマンドは実行回数に応じてレベルアップする。特化させると瞬く間にレベルが上がる。さらに少ないマネーで大きな効果が得られるレベルアップイベント(枠が金色に変化)や、ランダムでの発生にはなるがマネーやフォロワーが増えやすくなるFEVERイベントなどもある。これらを駆使して、上手に星海をプロデュースしよう。育成パートのイメージとしては、『
ウマ娘』に近い。
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 パラメーターの割り振りはプレイヤー次第で、好きなようにヰ世界情緒をプロデュースして、理想のアイドル像を目指そう。ちなみに筆者が目指したのはボーカル極振り。そりゃ本物の情緒さんの歌を聴いていたら.......ね?
ここに筆者のおすすめオリジナル曲を置いておきますね。まだまだあるけど!
 だが、育成パートには罠もある。パラメーターに赤い炎のようなマークがつくことがあるのだが、そのパラメーターを上げずにいるとストーリーが悪い方向に進む危険性が高くなるのだ。
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 筆者は最初、この赤マークを無視して、ボーカルのレッスンを連打していた。その結果、初配信では数十分コメントを一切もらえず、「やっぱり無理だ......」と諦めてしまう、とんでもなく悲しいエンディングへまっしぐら。いまやかなり数いるVTuberのレッドオーシャンで新たにデビューする個人VTuberさんの過酷さ、難しさが演出されており、そこでもまた心を痛めた。

 赤マークが出たパラメーターはそのマークが消えるまで実行することを強くおすすめする。みなさんには悲しい思いをしてほしくないので.......。
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 なお、この育成パートで成長したパラメーターを参照して、シナリオが分岐するシステムが採用されている。特化させたり、バランスよく育成することで、異なる展開が楽しめるのもポイント。一度クリアーしても、何度も楽しめるのは本作の魅力であり、さまざまなヰ世界情緒を見れるので観測者ヰ組(情緒さんのファン愛称)には堪らない仕様だ。
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 エンディングに到達するとスコアも発表されるので、この画面でプロデューサーとしての腕を自慢し合うのもまたいいだろう。
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物語を盛り上げるキャラクターたちやシステム。小ネタも満載!

 登場人物は優と星海だけではない。学校の先生や星海のレッスンをサポートするトレーナーのほか、どこか見覚えのあるようなキャラクターたちがさまざまな形で物語に絡んでくる。
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星海たちのクラス担任の青葉先生。少し毒はあるが、生徒の可能性が開花することを願う熱い心の持ち主でもある。優と星海の大事な局面でも関わってくる。
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とある地方都市で歌を教えるトレーナーの歌方 咲。ダンストレーナーのレイナとふたりで星海に指導を行う。おっとりした優しい雰囲気だが、仕事の手は抜かない鋭さを持つ。
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とある地方都市でダンスを教えるトレーナーの舞川レイナ。ボーカルトレーナーの咲とふたりで星海に指導を行う。少しスパルタな面もあるが、ダンスにかける情熱は人一倍のよきトレーナー。
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レッスンのレベルを上げると、トレーナーが指導に付いてくれる。
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ヰ世界情緒の配信を聴いて星海たちにコンタクトしてきた謎の女性。一体何者なのかはストーリーを読んで確かめよう。

 どこか見覚えのあるようなキャラクターたちのなかから、ここでは化歩をピックアップして簡単に紹介しよう。化歩は、とあるきっかけで星海が出会うことになる高校生。不思議な雰囲気をまとう彼女は星海に、奇妙な選択を持ち掛けてくる。この選択によって星海の運命が……!?
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この先に待ち受ける運命はご自身の目で。

 また、この世界には現代風にSNSもしっかり存在する。右下のアイコンをタッチすると、ヰ世界情緒のSNSアカウントをチェックできる。ノベルパート中はいつでも開くことができ、新しい投稿がされるとマークが付くので忘れずにチェックしよう。
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右下のSNSアイコンをタップ。
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ヰ世界情緒の投稿をチェック。“いいね”もできちゃう。
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物語のところどころには「あっ」と声がでるような小ネタも満載。じっくりと探してみるのもまたひとつの楽しみ。

細かいシステムもちょっぴり紹介

 本作を支えるそのほかのシステムも紹介しておこう。さまざまなノベルゲームを手掛けてきたエンターグラムのよき心遣いを感じられるものばかりだったので、ぜひ活用してプロデュース生活に励んでほしい。

セーブスロットは60個も用意

 本作はシナリオパートであれば、いつでもセーブやロードが可能だ。セーブスロットは60個用意されており、基本的には困らない。オートセーブスロットも別に計18個用意されているのもうれしい。

 ただ、育成パートに入ると手動セーブができなかったので、育成パートが入りそうなタイミングでセーブするのをおすすめする。
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アニメ感覚で楽しめるオートモード

 シナリオパートはオートモードに対応しており、シナリオを自動で再生してくれる。優のボイスはないものの、情緒さんをはじめ、ほかのキャラクターはほぼフルボイスのため、ひとつのアニメを観る感覚で楽しめる。オート進行の速度も調整できるので非常に便利だ。
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バックログで見返し可能

 直前のシナリオを見逃してしまっても安心。バックログをいつでも開くことができ、見返すことが可能だ。さらに、バックログのセリフを選んで決定ボタンを押すと、その箇所までクイックジャンプできる。
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キャラクターのシステムボイス

 本作はタイトルやメニュー画面のシステムボイスとして、登場人物の声が採用されている。たとえばセーブする際、「セーブは大事だね!」などと星海が喋ってくれるというものだ。

 初期設定だと星海になっているが、化歩などの登場人物にも変更できちゃう。情緒さんに関しては、なんと星海パターンと情緒パターンで分かれている。非常にイイ!
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 情緒さんの魅力やこだわりを再確認できた本作。ふだんのVシンガーとしての彼女とはまた違った一面と、彼女の表現力から生み出された“ひとつの作品”を余すことなく楽しむことができた。また、簡易的ではあるがVTuberの裏事情も知れたのも大きかった。収録、機材の管理、グッズ制作、イベントに関わるスタッフの数々、そしてファンなど、これだけの人間がVTuberに関わりサポートし、いまの業界を支えている。そんなことからVTuberへの関心がより高まった気がした。

 そして、それらをひとりプロデュースしちゃう主人公・優。プレイヤーの分身ではあり、ボイスはないものの、軽く嫉妬してしまうほど魅力的でもあった。もちろん、主演を務めた情緒さんは言わずもがなでより一層ファンになった。彼女のファンも、そうでない人もひとつのノベルゲームとしてぜひ手に取って遊んでいただきたい。そしてこの作品で情緒さんを知った人は、ぜひ彼女の歌や配信を覗いてみてほしい。
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