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【柴田亜美先生と往く! ロマンシングな佐賀の旅・後編】温泉とレトロ建築を満喫して、カッパが見守る酒蔵でほろ酔い。そして先祖のルーツをたどる

【柴田亜美先生と往く! ロマンシングな佐賀の旅・後編】温泉とレトロ建築を満喫して、カッパが見守る酒蔵でほろ酔い。そして先祖のルーツをたどる
【これまでのあらすじ】
 マンガ家・画家の柴田亜美先生といっしょに、佐賀県を巡ることになった週刊ファミ通編集長のロマンシング★嵯峨。2泊3日で佐賀県を縦断する大冒険の中で、佐賀県の魅力を柴田先生にたっぷりお伝えするぞ! 佐賀県と『
サガ』シリーズのコラボ企画“ロマンシング★佐賀”(以下、ロマ佐賀)も楽しんじゃおう!
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 旅行記の前編を書き終えた時点で、私(嵯峨)はひそかに思っていた。

「このままだと、後編のボリュームがたいへんなことになっちゃうぞ……」

 前編では太良(たら)、有田、伊万里での出来事を中心にリポートしたが、正直なところ、2泊3日の旅で体験したことの半分も書ききれていなかった。

 それはつまり、佐賀県には「書いても書いても終わらないくらい、見どころがあるよ!」ということなのだが、文字を通じて皆さんにそれをお伝えする以上、読みやすさ・テンポのよさも意識しなくてはならない。いちばんの目的は、読者の皆さんに佐賀に興味を持ってもらって、足を運んでもらうことなのだから!

 ……ということで本記事では、非常に濃密な佐賀旅行の模様・後編を、なんとかぎゅぎゅっと凝縮してまとめてみた。それでもなかなかのボリュームになってしまったが、ぜひ、柴田先生が描いたイラストとともにお楽しみいただけると幸いだ。

樹齢3000年以上と言われる武雄の大楠とご対面

 今回の佐賀旅行のプランを組むにあたって、柴田先生からいくつかリクエストがあった。そのひとつが、「“武雄の大楠(たけおのおおくす)”を見てみたい!」というもの。東野圭吾氏による長編小説『クスノキの番人』を読んだことをきっかけに、大きなクスノキをこの目で見たいと思ったのだとか。

 ということで一行は、武雄市にある武雄神社へ――。

 “武雄の大楠”は武雄神社の御神木で、言い伝えによれば樹齢は3000年以上。神社の横にある竹林の中を進んだ先に、ひっそりと、しかしどっしりとそびえ立っている。
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御神木のもとへ向かう柴田先生と私たち。静かで、なんだか神聖な気を感じる空間。
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道の先で、ついに御神木とご対面……!
 今回アテンドしてくれた方々のお話によると、この大樹を守るため、少しでも木へのダメージを防ぐべく、周囲への立ち入りを禁止しているとのこと。木の洞の中には祭壇があるが、出入りできるのは神社の関係者のみ。

 武雄の方から「ぜひ、大楠に皆さんのパワーを送ってあげてください」というお話があったので、先生も私も「大楠が長生きできますように」とお祈りしてきた。
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武雄の大楠くらい長い時を戦い抜けば、七英雄も倒せるはず!
 ちなみに、この武雄神社は縁結びスポットとしても知られているほか、SNSで「御守のデザインがかわいい!」と評判。大楠がモチーフの御守や、レース素材を使った御守がかわいくて、思わず先生も私も(さらに言うと佐賀県庁のスタッフさんも)いただいてしまったよ。
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レトロな建築ファンは必見の武雄温泉

 続いて一行は、武雄の有名観光スポットである武雄温泉の楼門へ。

 温泉地として有名な武雄。県内外からさまざまな人が温泉に浸かりに来るが、その温泉の入口にあるのが、大きな朱塗りの楼門(ろうもん)だ。この楼門は、東京駅を設計したことでも知られる建築家の辰野金吾氏が手掛けたもの。
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 この楼門では、毎朝1時間だけ、楼門の2階を見学できる会が開催されている(毎週火曜休み)。朝に温泉を楽しんでから、楼門の歴史を学ぶ……なんて観光プランもオススメだ。
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2階の天井には、干支の透かし彫りが。
 楼門の奥にある“武雄温泉 新館”も、レトロな雰囲気が楽しめる素敵なスポット。資料館が併設されていて、武雄温泉の歴史が学べる。

 大正時代に施工されたという浴室には、貴重なマジョリカタイルが使われている。この浴室、実際に見てみると、浴槽がかな~り深い。話によると、当時の人は立った状態で浴槽に入っていたからなのだとか。
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昔はここにお湯が張られていたんですね~。きっと熱いお湯だったんでしょうね~。当時を想像しながら楽しむ我々。
 ちなみに、武雄温泉駅北口のすぐ近くには、ロマ佐賀の大きな陶板がある。武雄に立ち寄った際は、ぜひ陶板もチェックを。
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じつは清水の舞台より高いよ! 祐徳稲荷神社

 佐賀の有名な建築物は、楼門だけではない。続いてご紹介するのは、鹿島市にある祐徳稲荷神社(ゆうとくいなりじんじゃ)だ。

 祐徳稲荷神社は、日本三大稲荷のひとつ。山の中腹に本殿があるのだが、この本殿が立っている舞台は、じつはあの“清水の舞台”よりも高い。
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極彩色の楼門や本殿はとてもきらびやか。
 また、参道にはたくさんのお店が並んでいて、お買いものも楽しい。柴田先生は名物の“稲荷ようかん”をお買い上げになっておりました。
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有明海名物・むつごろうの顔出しパネルや、ロマ佐賀ミニ陶板もあるよ!

約50~60万の人が訪れる“唐津くんち”、その主役たる曳山を見学

 おつぎに紹介するのは佐賀県の北にある唐津市。旅の始まりの場所が、佐賀県の最南端である太良町だったことを思うと、短期間で遠くに来たもんだなあ……。

 さて唐津に来たいちばんの目的は、唐津でもっとも有名なお祭り、“唐津くんち”で使用されている曳山(ひきやま)を見ること!

 2025年は約57万人もの動員を記録したという唐津くんち。毎年11月に開催され、個性豊かな14台の曳山が城下町を巡る。

 この曳山が一堂に会している場所が、曳山展示場。14台が勢揃いしていて迫力がある……のだが、11番曳山“酒呑童子と源頼光の兜”は現在総修復中であるため、展示場には13台が並んでいる。
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 また、曳山展示場は現在建て替え工事中とのことで、現在は、ふるさと会館アルピノの敷地内で臨時営業中。2027年に完成予定という新曳山展示場では、各曳山をもっと間近で見られるようになるそうだ。
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曳山の造形に興味津々の柴田先生。とくに龍が気になる模様。「実際に唐津くんちを見てみたい!」と、次回の唐津訪問の計画を立てているようでした。

佐賀のグルメを満喫し、カッパのミイラが見守る酒蔵でほろ酔い

 さて、前編と後編にわたり、佐賀県の自然や工芸品、建造物などを紹介してきたが、旅と言ったら、忘れてはならないのが“食”である。

 今回の旅では、日本三大朝市のひとつと言われる、唐津市の“呼子(よぶこ)の朝市”を訪れた。イカやサザエなど、豊富な海産物が並んでいて目移りしてしまう。
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イカの形をした遊覧船、イカ丸。かわいい。ちなみにこのイカ丸、2015年に行われた佐賀県と『スプラトゥーン』のコラボ時は、ラッピングが施されて“スプラ丸”に変身していた。
 とりわけ有名なのは“呼子のイカ”で、透明な身と甘みが特徴。以前、佐賀出身の同僚に「佐賀でイカを味わったら、しばらく東京のイカなんて食べられなくなりますよ!」と言われたことがあるが、それだけ新鮮さが段違いなのだ。

 今回の旅では、唐津の料亭でめちゃめちゃおいしいイカの活き造りをいただいた。海の恵みに感謝っ……!
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お店の入口に「イカのサイズが大きいのでプラス料金が発生する場合があります」という張り紙があって驚き。イカのためだったら喜んで支払います!
 また佐賀県は、海の幸だけではなく、山の幸、畑の幸も豊富だ。米どころなので、酒づくりも盛んである。

 この“酒”にまつわる場所で、柴田先生には、この旅でどうしても訪れたい場所があった。それは、伊万里市にある松浦一酒造(まつうらいちしゅぞう)。
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 じつはこの松浦一酒造には、先祖代々伝わってきたというカッパのミイラがあり、観光客向けに無料で公開されているのだ。

 妖怪好きとして、「ぜひカッパのミイラが見たい!」と熱望していた先生。蔵元のお話を聞きながら、カッパと酒造の歴史に思いを馳せていた。
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酒樽を使って作られた祭壇の中に、大事に置かれているカッパのミイラ。発見されたのは昭和28年。屋根の葺き替えをしていた大工の棟梁が、梁の上に黒い箱が置かれているのを発見。その箱の中に、このミイラがあったのだという。
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水の守り神として、カッパのミイラを大事にしているという蔵元。ミイラのそばには、キュウリがお供えされていた。
 そして我々はカッパのミイラをじっくり堪能した後、松浦一酒造のお酒をたっぷり試飲させてもらい、結果、柴田先生は3種類もお買い上げになっておりました。
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蔵元の息子さんに解説していただきながら、ほぼ全種類を試飲! 我々はほろ酔いになりながら松浦一酒造を後にしました……。
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カッパもお酒も堪能できて最高ですね。

柴田先生の母方のルーツをたどり、佐賀城跡へ

 2泊3日の佐賀の旅は、いよいよ終着点へ。

 そもそも今回、長崎出身である柴田先生を、佐賀にお招きした理由は何だったのか? それは、柴田先生の母方の家が、佐賀にルーツを持っていたから。

 お話によると、母方の先祖は鍋島藩士の一族だったとのこと。柴田先生の母方のお祖母様は、佐賀での思い出をよく語っていて、佐賀の偉人である江藤新平のことを「新平さん」と敬意を込めて呼んでいたという。また、そのお祖母様の家に行くと、お茶請けとして丸ぼうろや松露饅頭といった佐賀の銘菓が出てくることが多かったそうだ。

 ただ、幼いころの柴田先生は、祖母が語る“新平さん”が江藤新平のことであるとは理解できていなかった。後になって気づき、母方のルーツへの興味がふくらんでいったという。
 佐賀市にある佐賀城本丸歴史館は、もともと佐賀城があった場所に建てられている。つまり、柴田先生の母方の一族が働いていた場所ということだ。

 この歴史館は、45メートルもある長い畳敷きの廊下が見どころで、とくに外国の方に人気が高いという。館内には佐賀城の見取り図もあり、「先生の先祖が働いていた場所はどこか?」といった会話で盛り上がった。
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 柴田先生の旅に同行しながら、私は「自分の先祖のことを、ほとんど知らないな……」と内省していた。

 今回の旅で、佐賀への思いがいっそう深まったという柴田先生。その姿がなんだかまぶしくて羨ましく、「私も自分のルーツをたどり、その場所に息づく歴史を味わいたい」と思った。

 佐賀の魅力を先生にお伝えするために始まった今回の旅だが、私自身も新たな気づきを得ることができた。ご協力いただいた佐賀県の皆さん、ありがとうございました。そして柴田先生、よかったらまたいっしょに佐賀に行きましょう!
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前編・後編にわたって紹介しても、まだまだ書ききれない魅力を持っている佐賀。再び訪れる日を楽しみにしています。ちなみに佐賀空港は、2026年3月29日までの期間限定で、“佐賀キングダム空港”に変身中。空港のあちこちにアツい装飾があるので『キングダム』ファンは必見。
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