『探索編』と『究明編』の2部作で展開したアドベンチャーゲーム
『トワイライトシンドローム ~探索編~』はヒューマンから発売されたアドベンチャーゲームで、3人の女子高生が心霊スポットを探索する内容です。ディレクターは、『killer7』や『ノーモア★ヒーローズ』シリーズなどでおなじみの須田剛一氏。本作『探索編』が発売されたのち、同年7月19日に完結作となる『究明編』が発売されました。『究明編』に続くことは『探索編』をクリアーするまでわからなかったので、驚いた人も多かったのではないしょうか。
なお、ヒューマンから1998年に発売された『御神楽少女探偵団』も、ラストで続編に続くことが判明。筆者は「またヒューマンにやられた!」と思ったものです(苦笑)。まぁ、『トワイライトシンドローム』も『御神楽少女探偵団』もめっちゃおもしろかったので、1作で完結しないことよりも、まだ続きが遊べることのほうがうれしかったですけどね。
『トワイライトシンドローム』は横スクロール型のフィールドを探検するのが特徴で、2012年に発売された『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』には本作のパロディーである“トワイライトシンドローム殺人事件”があり、このオマージュを通じてグラフィックの雰囲気を知っている人も多いかもしれません。
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同じヒューマンの『クロックタワー』シリーズはアクション性が高い内容でしたが、本作はノベルゲームに近い内容でした。とはいえ、実際にプレイヤーを動かしながら探索することになるため、純粋に文字を読むノベルゲームよりも緊迫感がありました。最初のシナリオが夜の学校ということもあり、ホラーがニガテな筆者はビクビクしながらプレイした思い出です。
主人公となる女子高生は、繊細な内面を隠すために現実主義者を装っている長谷川ユカリ、厳格な家庭で育った古風な少女で霊感の強い逸島チサト、つねに流行を追い掛けているミーハーな女の子の岸井ミカの3人。大抵の場合はミカが心霊現象の情報を仕入れてきて3人がその真相を突き止めるために夜の学校や公園、無人駅などを探索していくことになります。
登場する3人のキャラクターは等身大の女子高生といった感じで、話題にする会話もとてもリアリティがありました。メインとなる心霊現象だけでなく高校生ならではの悩みや問題も描かれるため、ジュブナイルものとしてのおもしろさもありましたね。
ルーズソックスやポケベル、ラジカセといった時代を感じるアイテムもあるので、いまプレイすると当時の時代感を知ることができると思います。
物語は探索中の行動によって最終的な結末が大吉、中吉、凶の3つに分岐。大吉と中吉のどちらかであればつぎのシナリオに進むことが可能でした。
画面上部には“フライトレベル”という心電図のようなウィンドウ画面があり、ショッキングな場面に遭遇するたびに上昇していき、一定値になると気絶、もしくは死亡してしまいゲームオーバーになります。よっぽど不用意な行動をくり返さなければゲームオーバーになるまで上がることはないですが、心音が上昇していく演出はそれ自体が恐怖心を煽られて怖かったです。
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『トワイライトシンドローム』にはプロローグである“はじまりの噂”のほか、10個の噂があり、『探索編』には第四の噂“雛城高校の七不思議”までが収録されています。『探索編』は王道の心霊スポットを探索する内容であるものの、続く『究明編』はストーリーが奥深くなり、キャラクターの心理描写も深く描かれるようになります。最後の“第十の噂 裏側の街”がとくに完成度の高い傑作なので、この記事を読んで気になった方は、『探索編』だけでなく『究明編』までプレイしてほしいところです。
なお、『探索編』と『究明編』のすべてのシナリオを大吉でクリアーしたデータがあると、隠しシナリオの“Prank”がプレイ可能に。これは続編である『ムーンライトシンドローム』の予告編のようなものでした。
『トワイライトシンドローム』シリーズはその後、『探索編』と『究明編』をカップリングした『トワイライトシンドローム スペシャル』が1998年7月2日に発売。ヒューマンは1999年に倒産してしまいましたが、2000年7月27日に『トワイライトシンドローム ~再会~』、2008年7月24日に『トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説』がそれぞれスパイクから発売されました。
また、『探索編』と『究明編』のパラレルワールドを描いた前述の『ムーンライトシンドローム』や、『探索編』と『究明編』の一部開発スタッフが手がける『夕闇通り探検隊』といった関連作もあり、こちらも人気です。
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