SNSで拡散する令和の怪談
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『都市伝説解体センター』は、『和階堂真の事件簿』シリーズで知られる“墓場文庫”が開発を手掛け、集英社ゲームズから発売されたミステリーアドベンチャーゲーム。発売直後から好セールスを記録し、国内外のミステリーファンやアドベンチャーゲームの愛好家たちを夢中にさせた作品だ。
現代人が避けて通ることができない“ネット社会の闇”と“古きよきオカルト”を融合させ、極上のキャラクタードラマに仕立て上げたのが大きな魅力となっている。
筆者的には2025年末に、なだぎ武さんが本作の人気キャラクターである“富入順蔵(とみいりじゅんぞう)”のコスプレを披露して話題になったのがかなりのインパクトで、そのクオリティーの高い姿がいまも脳裏にチラつく。
冬コミケが盛り上がってる中
— なだぎ武 (@nagi_nagio) December 31, 2025
今年最後のコスプレは『都市伝説解体センター』の富入さんに致しました😅 pic.twitter.com/0RVk0DxN8t
巷に溢れる不気味な噂、SNSで拡散される怪異。眼鏡を掛けることで過去に存在した人や物の痕跡を見られる特殊な能力を持つ少女“福来あざみ”は、車椅子の天才分析官“廻屋渉(めぐりやあゆむ)”が所長を務める“都市伝説解体センター”の門を叩く。
ふたりのもとに舞い込むのは不可解な怪奇現象の数々。現地調査とSNSの書き込みから都市伝説を特定。背後にある謎を突き止めて都市伝説を“解体”していく、というのが本作の大まかなストーリーとなる。ただ解決するのではなく、噂の構造を紐解いて怪異の根源を解体するのが知的なカタルシスを生む。
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おもしろかったのは“SNS調査”という手法による現代的な謎解き。都市伝説という古くからある題材を現代のインターネット文化と絡めたシステムが秀逸だった。
主人公あざみが持つ“視る”能力とセンター長・廻屋の分析力を合わせ、現地での聞き込みとSNS上の書き込みから都市伝説の正体を突き止めていくプロセスがいまっぽくてある意味リアル。
単なる怪談話に留まらず、現代社会の歪みやSNS上の人々の心理描写が深く描かれているところも興味深かった。バディものとしてのふたりの軽快な掛け合いや絶妙な距離感も好印象だった。
解体パートの演出も気持ちよく、アニメーションを見ていると達成感も感じられてよかった。推理を間違えてもペナルティーはなく、コミカルな掛け合いがヒントとして機能して行き詰まることなく最後まで楽しめたはずだ。
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洗練されたピクセルアートも惹きつけられたポイント。現場のシーンなどはミニマルな表現が採用されているが、カットシーンやキャラクターの表情などはアニメーションが豊富かつ、ところどころ映画的なライティングが施されていて目が離せなくなる。
全体的にドットのサイズ感や色の数をあえて抑えているようで、それが効果的に作用してホラーとしての怖さを引き立てていたのもポイントだった。
本作が支持された要因のひとつはキャラクターたちの魅力にあると言っても過言ではない。プレイしているうちに誰もが登場キャラクターたちに惹かれていったのではないだろうか。主人公のふたりはもちろんだが、先輩調査員である“ジャスミン”こと止木休美(とまりぎやすみ)もとくに象徴的な存在だったと思う。
オバケでも実体があれば蹴り飛ばせるという合理主義と、SNS上の悪意に対して動じない強靭な精神力はユーザーに強い印象を残したはず。ギャル風の姉御肌という設定もイカしていて、実際ユーザー人気投票では1位となるほどの人気だった。
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メーカーの1周年記念企画もスタートしており、2026年2月2日から3日間連続でキャラクターミュージックビデオ3曲が公開されて驚いた人も多かったのでは? 2月20日からは体験型ポップアップイベント「都市伝説解体センター 発売一周年記念 全国解体大巡廻」などが開催予定。小説版『都市伝説解体センター』も発売予定となっているので見逃せない。















