2026年1月6日、早速2026年のインディゲーム界隈が盛り上がりを見せている。今回紹介する『StarRupture』(スターラプチャー)もそのひとつだ。 開発および販売元はCreepy Jar。記事執筆時点ではPC(Steam)にて早期アクセスが開始されており、価格は19.99ドル(早期アクセス記念の20%オフセールで15.99ドル)となっている。将来的にはプレイステーション5(PS5)やXboxなどの家庭用ゲーム機への展開も視野に入っている。
『StarRupture』は、プレイヤーが囚人として惑星アルカディア7へ送り込まれ、企業のために資源を採掘・処理する過酷な労働に従事する物語だ。たとえ死亡したとしてもクローン技術で再生されるし、脱出手段もない超絶ブラック環境だ。

本作は『Satisfactory』のような精緻な自動化工場の構築、クモのような原生生物を相手にしながらの探索や拠点防衛、キャラクターの飢えと乾きによるサバイバル要素を融合させたFPSとなっている。
ゲームを始めるとシングルプレイのほかに最大4人で遊べるマルチプレイもある。私はいつもマルチプレイでフレンド4人と遊んでいた。ホストの私はアメリカに住んでおり、ほか3人は日本から接続していたが、3人ともとくに大きなラグは感じられなかったそうだ。このゲームは探索も内政もやることが多いので、自然と探索班と内政班に分かれてプレイしていた。
ホストがゲームを終了するとセッションも終了するため、ホストの時間に合わせないとプレイしづらい面もある。ただこの問題はレンタルサーバーで解消できる。
命懸けで各企業の要求を満たせ
本作の核となるメカニズムは、タイトルにも冠されている”Star Rupture(星の崩壊)”という周期的な現象だ。これは定期的に恒星が暴走し、惑星表面が耐え難い高温に包まれる現象である。この間、居住地の外にいる生物は即座に焼き尽くされる。工場施設は超高温によりオーバーヒートして稼働しなくなる。もちろん居住地に逃げ込めなければプレイヤーも焼却される。ちなみに不要なアイテムは外に出しておけば恒星爆発で無と帰すエコ仕様。
この崩壊は単なる被害だけでなくチャンスでもある。崩壊後にはその時だけしか採取できない資源が配置され、全ての敵は消滅し、ふだんは入れない洞窟も探索できるようになる。いわば昼パートと夜パートに分かれているわけだ。

各拠点を建てるには最初に”ベースコア”という施設を建築する必要がある。ベースコアの範囲内なら建築ができるし、爆発後にオーバーヒートした施設を冷却して自動で再稼働してくれる。ただし、ベースコアにはレベルがあり、オーバーヒート自動冷却できる施設の絶対数が決まっている。上限を突破して建築物を設置することも可能だが、オーバーヒート後は手動でひとつずつ冷却していかないといけないので非現実的だ。

拠点構築における自動化システムは極めて機能的である。コンベアベルトの“レール”は物資を運ぶだけでなく、電力供給のラインも兼ねている。これにより、広大なマップの各所に点在する採掘拠点から物資とエネルギーを本拠地に届けることが可能だ。

ゲームの進行は内政で各社の要望を満たして企業レベルを上げ、新しい建築物を解禁していき、さらに会社の要望を満たすというループが続く。序盤はサクサクとレベルが上がっていき、どんどん惑星を開拓・発展させていく楽しみが味わいやすい。
銃をぶっ放して敵を蹴散らせ! タレットができたら蹂躙パーティだ!
戦闘面では、クモ型の原生生物との激しい交戦が待っている。プレイヤーは初期装備の採掘レーザーのほか、ピストル、アサルトライフル、マシンガン、グレネードを開発できる。銃器は同時にふたつまで装備できる。アタッチメントをカスタムして武器の性能を変えることもできる。これから始める人は、まずはアサルトライフルの解禁を目指そう。

原生生物の1体1体は弱いが、数の暴力で攻めてくる。とくに初期地点から離れるほど出現する数が増える。正直、ソロ向けに少し物量を減らしてもよいのではとも思う。敵にはとても強固なゴリアテという個体もいるので、探索中は弾薬がいくつあっても足りないレベルと考えていい。一方で敵の種類は多くないので戦闘が単調になりがちという点もある。
ところでベースコアと戦闘には密接な関係がある。ベースコアは素材を投入することでランクアップができ、オーバーヒート許容量が増えるので建築できる施設の数も増える。しかし、ランクアップ後はランダムで近くに大量の原生生物が湧いてきて襲撃してくるイベントが発生するようになる。このときにちゃんと防衛準備をしておかないとたいへんなことになる。

防衛は自分たちの銃火器のほか、迎撃システムを設置することもできる。最初に建築できる防衛タレットは弾を手動で込める必要があり、そこそこの火力しか出ないがそれでも防衛には心強い。
上位版の防衛タワーは別次元の性能だ。レールをつなげることで弾薬は自動で給弾され、圧倒的な発射レートと装弾数で敵を駆逐してくれる。防衛タワー設置後はプレイヤーは迎撃よりも撃ち漏らしがないかのサポート役になる。

マップが広い! 広すぎる! 移動手段をもっとくれ!
今度は探索面に触れよう。アーリーアクセスながらマップは非常に広大で、ひとちで探索するのは大変なレベル。マップは自動生成ではないので、誰がプレイしても同一のマップとなる。序盤のエリアには必要最低限の資源があるが、すぐに生産量に間に合わなくなるので、新たな資源を求めて探索が必要となる。

探索は資源回収だけでなく、新機材制作に必要な設計図を集めるためにも必須だ。この惑星にはすでに送り込まれたものの全滅した先発隊がいる。先発隊が残した廃墟や宝箱に設計図が隠されているので、内政しているだけではゲームを進められない壁に直面してしまう。マルチだと遠征班と内政班が同時進行できるので大いに活用させてもらった。

ここでマルチの問題点が浮かんでくる。このゲームのマップは最初は黒塗りされていて、自分で探索するか、点在する端末を起動することでその近辺のマップが明される。ところが、端末起動時にマルチに参加していないプレイヤーがいると、その開拓部分は共有されず、端末は再利用できないためにマップが穴抜けになりやすい。内政特化の自分のマップはまるでチーズのように丸い穴だらけだ。
ところで、先にも触れたが『StarRupture』のマップはとても広大だ。しかし残念ながら、移動はすべて徒歩である。車両は一切ない。そのため、各拠点間を移動しづらいという問題がある。序盤〜中盤は拠点をレールで繋いだり、舗装目的でプラットフォームを繋いだりもした。ちょっぴり『デス・ストランディング』の国道制作を彷彿とさせる。

ただ、現時点でプレイできるストーリー部分を最後まで進めるとファストトラベル用機材が解禁されるので、その後は移動がかなりマシになった。また、開発陣も今後なんらかの移動手段を考えているようなので、この問題は直に解決するだろう。

1大都市を作るもよし!分散させるもよし!!
このゲームは拠点を建築しやすいので、必要な素材が採取できるエリアごとに拠点を建てる分散式もやりやすい。拠点を立てやすいというのは探索にも大いに活用できる。このゲームは定期的に爆発があるため、探索中に爆発が起きる前に居住地を建築して避難所としても利用できるようになっている。筆者のフレンドは探索で弾が枯渇しやすいので、弾薬生産特化の施設を作り、各拠点に空輸することで補給路を確保していた。

もちろん、気に入った拠点をメイン拠点として一大生産施設に作り上げることも可能だ。実際、私は自分の拠点をどんどん発展させていったが、傾斜がある地点だったので、建築物のレイアウトは崩壊していたし、各建築物をつなぐレールはもはやデロンデロンに伸びて複雑に絡まりあったスパゲッティだ。筆者以外には誰も拠点に手を加えようという気も起きなかっただろう。

いや、ひとりだけよかれと思って誰も知らないうちに電源を増設しまくり、拠点をオーバーヒートさせて壊滅寸前に追い込んだフレンドがいた……。
なぜか急にベースコアの許容量を突破して、いつまで経っても冷却されず拠点が復旧しない。ちょうど新しい建築物が解禁されたのでもしかしてそれが原因かと解体しまくったがまったく許容量内に収まらない。チーム全員で頭を抱えることになったが、最終的にそのフレンドの善意が引き起こした事故と判明したので助かった。正直アーリーアクセスのバグかと思ったが原因がしっかりあってよかった。
だが、この後に真のバグに遭遇し、私たちの惑星開拓はエンディングを迎えることとなる。
あなた……“覚悟して来てる人”……ですよね
アーリーアクセスでプレイできるストーリーはすべて完了し、各企業のレベルもあと1日あればすべて上限に届くだろうというところまで進めたその時、我々はバグに襲われた。
キャラデータ消失バグだ。
その日はいつもの通りにゲームをプレイしていた。ただ、フレンドのひとりが建物のロードがおかしいと報告してきたので、一度セッションから抜けて再ジョインをしてみた。すると最後の地点ではなく初期地点に降り立ち、インベントリはすっからかん、キャラレベルも1から、すべて開拓したマップも真っ黒に染まっている。
正真正銘のキャラデータ消失が発生した。
急いでオートセーブからバックアップ復旧してみたところ、そのフレンドのキャラは復活したが、今度は別のフレンドのキャラデータが消し飛んだ。つまりランダムで誰かのキャラデータが消えるという恐ろしいバグなわけだ。ゲームの設定的には突然のリストラだろうか。

ゴールまであと一歩というところだったが、いつキャラデータが消えるのかという恐怖を抱えたままプレイするモチベーションは湧かず、つぎの大型アプデで再びプレイしようと決めて、筆者たちのアーリーアクセス第一弾は終了した。

非常に残念な終わりかただが、筆者たちはさまざまなアーリーアクセスに手を出しているので、こういうこともあると割り切ることもできた。製品版前にこの手のバグがあるとわかったのは大きな収穫であり、そのためのアーリーアクセスだ。ぜひとも開発陣には原因を特定し、次期アップデートまでには改善していただきたい。