衝撃的なイベントとともに華々しく3周年を迎えた(2025年11月4日)、SHIFT UPが開発、Level Infiniteが運営を手掛けるスマートフォン、PC向けシューティング・RPG『勝利の女神:NIKKE』(以下、『NIKKE』)。
運営を手掛けるLevel InfiniteのReed Lu(リード・ルー)氏にお話を訊くことができたので、3年目の振り返りやイベントの手応え、そして今後のプランなどについて伺った。
3周年記念イベント“GODDESS FALL”(※一部ネタバレ注意)や3年目でもっとも回ったガチャなどについても訊いているので、指揮官はぜひチェックしてほしい。
※本記事には3周年記念イベント“GODDESS FALL”の一部ネタバレが含まれます。![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/58109/a11f5315d0fdebb3df4e4554339df02f2.jpg?x=767)
Reed Lu 氏(リード・ルー)
Level Infiniteの『NIKKE』運営プロデューサー。どの国でパブリッシングするか、どのIP(知的財産)とコラボを行うか、ゲーム内イベントの企画、Pick upガチャの確率、新キャラクターの企画など、運営に携わるすべての部分をReed氏が統括する運営チームで行っている。(文中はReed)
来年以降も新たな試みを続けていきます
――まずは、運営チームの視点で3年目(2周年当日から2025年11月3日まで)を振り返っての思いをお聞かせください。
Reed
今年は私たちにとっても新たな試みをたくさん行った1年だったと言えます。夏のアップデートの規模を大きくし、ゲーム内のアニメーションの質を上げ、コンテンツ面では野球のチームとコラボを行い、ストーリーも山場を迎え、基本的なゲーム体験に関する改善も実施しました。皆さまにもこの1年間、我々が続けてきた努力を感じていただければ幸いです。
――3年目はオフラインの宣伝施策やイベントがかなり充実していたように思います。ファンからとくに好評だった施策やイベントがありましたら教えてください。
Reed
今年、私たちはできる限り作品の影響力を広げようと、『NIKKE』を日本各地に届けてまいりました。そして、地域とのコラボも深めた1年だと言えます。たとえば最近で見るなら、京都市とのコラボです。コラボの形式と派生コンテンツも好評を得ることができ、HUB(※英国風パブ)とのコラボも多くの方に楽しんでいただけたと実感しています。
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――運営として「とくに大変だった」、あるいは「課題も感じたので今後に活かしたい」というイベントや施策はありましたか?
Reed
『NIKKE』は進化を続けています。もちろん、業界全体と環境の変化が止まることもありません。メインユーザーの皆さまに『NIKKE』をずっと楽しんでいただくためにはどうするべきか、キャラクターとストーリーを皆さまの心に残るようにするには何をすればいいか。これこそ私たちがずっと考え、これからも追い求めていく目標であり、チャレンジでもあります。
――ちなみに、オフラインの宣伝施策やイベントを企画・実行するうえで、SHIFT UP側とはどのような協議や連携をしながら進めているのでしょうか。SHIFT UP側とのやり取りで、印象深いエピソードなどがあれば教えてください。
Reed
このような企画を行う場合、毎回開発チームとの話し合いを行います。企画やイベント形式は、開発チームによる監修が必要となりますから。もちろん、オフラインでのイベントにおいて開発チームのメンバーを招くこともあります。たとえば、以前行ったファンミーティングや最近のロックライブには、ディレクターのユ氏(※ユ・ヒョンソク氏)がみずから現場に足を運んでくれました。
――今年もDOROがゲームの中と外で大活躍でしたね。DOROに関する楽しい思い出やエピソードなどがありましたら教えてください。
Reed
今年の夏のイベント時に、DOROは世界中を巡りました。世界各地のランドマークに登場するDOROの姿を見て、何だか有名なマスコットを見ているような気分になりました。また、パブリッシングチーム内ではDOROのスタンプがよく使われています。新しいスタンプも毎日出てくるので、本当に驚きますよね。
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――3年目のガチャで、いちばん回ったニケは誰でしょうか。可能でしたら上位の3名を教えてください。
Reed
今年、日本でいちばん回されたのはリトルマーメイド、ナユタ、ラピ:レッドフードです。『NIKKE』がリリースされてから今日にいたるまでのデータを全体的に見ても、この3キャラクターのガチャが回された率は高いと言えるでしょう。
――上記でお答えいただいたニケのガチャの成績は、運営チームにとって想定内でしたか? それとも想定外でしたか?
Reed
節目となるバージョンには、私たちもいつも大きな期待を抱いています。逆に言えば、このようなタイミングで登場するキャラクターの伸びがイマイチで、皆さまに気に入っていただけないという結果が出てしまったとしたら、それこそ危機感を抱かなければなりません。ですが、3周年や『Stellar Blade』コラボ、夏のイベント、バニーガールなど、この1年で登場したものは我々の予想以上の成績を残してくれました。
――ちなみに、ファミ通の『NIKKE』担当編集者はリバーレリオ推しですので、迷うことなく限界突破×3を達成しました。ナユタ、リバーレリオ、ピルグリム選択募集の各ガチャについて、売上の手応えはいかがでしたか?
Reed
新キャラクターであるナユタとリバーレリオはとても人気が高いです。ガチャにおける成績も良好だと言えます。先の質問でもお答えしましたが、ナユタは今年2番目に引かれたキャラクターです。
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――何年も運営を続けるゲームでは、アクティブユーザーの比率を高めることや、新しいプレイヤーを呼び込むことも重要かと思います。実際、アクティブユーザー率やプレイヤー数はどのように推移していますか? また、それらの数字をどのように分析して運営計画を立てているのでしょう。
Reed
当然ですが継続的な運営が続くゲームにとって、ユーザーのアクティブ率の維持と新規ユーザーの獲得はとても重要です。『NIKKE』のユーザーアクティブ率は比較的安定していると言えます。コアユーザー率もさらに上がり、節目となる大きなアップデートもユーザーが戻ってくるタイミングです。
――3周年記念の生放送は、情報や豪華な映像が盛りだくさんで、とても盛り上がりました。あの発表をするために、どれくらい前から準備していたのでしょうか。運営側の苦労や、生放送を無事に終えた現在のお気持ちなどをお聞かせください。
Reed
運営側には生放送を専門的に担当しているチームがあります。あらかじめ時間を十分に取り、会場の選定やゲストの招待、その時点におけるコンテンツ内容に合わせた会場のセッティング、全体の流れの確認などは、すべてそのチームが行っているという感じです。
これまでの生放送に関する皆さまの反応を総合的に見て、今年は上下2部に分けた生放送イベントを試みました。これまでのものに比べ、イベントのトータル時間が大幅にのびたということになります。私もチームのメンバーたちといっしょに会場やオンライン上での雰囲気を確認したり、新情報が公開された際の皆さまのリアルな反応を目にしたりと、いろいろ自分自身で体感しましたが、『NIKKE』に対する皆さまの情熱やここまでともに見届けてくれたことに対して、本当に感謝しています。
――新オープニングアニメを制作することになった経緯や、苦労話などがあればお聞かせください。
Reed
3周年を迎えることができ、『NIKKE』も新たな段階に差しかかったと言えます。そこで、皆さまにも作品の新しい一面をお届けしたいと考えました。新しいオープニングも、いまいるキャラクターたちのひとつの総括のようなものです。
『NIKKE』にはこれまで数多くのキャラクターが登場してきましたが、彼女たちをアニメーションに登場させ、皆さまの記憶を呼び起こすこと――それが我々にとっても大切なことだったんです。また、A-1 Pictures社のスタッフも作品をよく知ってくれているため、すばらしい映像が完成したと実感しています。
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――生放送のビデオメッセージで、Reedさんからは「新たな展開」を考えているという発言がありました。新オープニングアニメが生放送で流れたときは、「テレビアニメか!?」と思った指揮官も多いと思いますが、将来的にはそのような可能性も……?
Reed
それに関しては、私の夢でもあります。
――ついにクイーンが登場するなど、メインストーリーがクライマックスを迎えているような印象を受けます。指揮官からは、「『NIKKE』はまだ終わらないよね……?」と、期待と心配が混じったような声も上がっています。『NIKKE』はまだまだ続きますよね……?
Reed
『NIKKE』は長期的な運営が計画されている作品です。今後のストーリー展開にぜひ、注目してください。
――すでに発表されているコンサートなど、さまざまな施策やイベントを準備されている最中かと思います。準備中の施策やイベントについて、指揮官たちの期待が高まるような情報をぜひお聞かせください。
Reed
今年の年末から来年の年始には、NIKKE展やコンサートなどのイベントが計画され、日本各地でのイベントも企画段階に入っています。来年はさらにさまざまな地域とのつながりを深め、コラボを行ううえでも新たな試みをどんどん行っていきたいと思っていますので、楽しみにお待ちください。
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新たな驚きを提供し続けたい(※“GODDESS FALL”の一部ネタバレ注意)
――3周年記念イベント後半“GODDESS FALL STORY II”の衝撃的な結末を見届けた指揮官たちからは、「3周年というお祝いのイベントなのに、とんでもなくヤバい展開が待っていた!」など、さまざまな反応がSNSで見られます。ある意味では、とても『NIKKE』らしいとも言えますが、運営チームとしては指揮官たちの声をどのように感じていますか?
Reed
ストーリーがもたらす衝撃をより楽しんでいただくため、当初の宣伝では重要なキャラクターの登場をわざと隠していました。たとえば、ミラーの存在です。そうすることで、初めてストーリーを目にした瞬間、100%の衝撃と驚きを感じてもらえれば、と思っていたんです。
じつを言うと、パブリッシングチームである私たちも、初めてストーリーを知ったとき、本当に驚きました。ですので、指揮官の皆さまがSTORY IIを見たときにどのような反応をするか、とても楽しみだったんです。
――“過去”の出来事を描いたイベントでニケが“死亡”した例はありましたが、“現在”のストーリーでニケが“戦死”したと明言されたのは、今回のSTORY IIが初めてではないでしょうか。衝撃を受けている指揮官も多いと思いますが、戦死したニケとは、もう二度と会えないなんてことはないですよね……?
Reed
この質問にはとても答えづらいのですが、現時点では今後のストーリー展開にご期待くださいとだけ言わせてください。
――3周年イベントに限らず、指揮官たちの反応をふまえて今後の運営計画を立てたり、軌道修正をするといったプロセスはよくあるのでしょうか。また、3周年イベントの反応をふまえて、そのようなプロセスが生じることになりそうでしょうか?
Reed
イベントコンテンツはどれも例外なくその後の具体的な効果の分析を行っています。そこから、今後どのようにすればさらによくなるかを考えるんです。ゲーム内のアンケート以外に、SNS上での投稿や反応にも、私たちは注目しています。作品も4年目に入ったことですし、これからもさまざまな驚きをご提供できれば幸いです。
――最後に、運営チームとして4周年に向けての目標と意気込みをお聞かせください。
Reed
皆さまに、つねに新鮮な気持ちで『NIKKE』を楽しんでいただきたいと私たちは考えています。4年目に入る『NIKKE』は、今後もゲームの基礎体験を改善し続け、さらなるテーマや企画をお届けしてまいりますので、ぜひ楽しみにしていてください。
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週刊ファミ通『NIKKE』3周年特集号が発売中
週刊ファミ通2025年11月20日号(No.1922/2025年11月6日発売)では、本作の3周年を記念して大特集をお届け。これまでのストーリーの振り返りや、開発&運営チームへの特濃インタビューなど、すべての指揮官にお届けしたい豪華な内容になっている。
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特集号の表紙イラストは、『NIKKE』開発チームによる描き下ろし! このイラストをあしらったB3ポスターと、2.5周年のときに週刊ファミ通向けに描き下ろされたイラストをデザインしたクリアカード(シンデレラ)を、本誌の付録としてご用意。
詳しくは、週刊ファミ通2025年11月20日号(No.1922/2025年11月6日発売)をチェック!