“学園モノ”の『ポケットモンスター』が新しかった
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『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は、株式会社ポケモンから発売されたRPG。『ポケットモンスター』本編シリーズの最新作にして9作目(9世代目)となる作品だ。
シリーズ初となる完全なオープンワールドを採用し、『ポケットモンスター』シリーズの醍醐味である冒険がより自由になって大幅な進化を遂げるなど、新たなチャレンジが満載の1作となっていた。
そして何よりストーリーはシリーズ随一との呼び声も高く、終盤の感動的な展開に涙した人は多かったのではないだろうか。イギリスのシンガーソングライターであるエド・シーランさんとコラボした『Celestial』は紛れもない名曲で、生涯忘れられない1曲になったなんて人もいたはずだ。
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パッケージに描かれていた伝説のポケモンは、『ポケットモンスター スカーレット』はコライドンで『ポケットモンスター バイオレット』はミライドンだった。どちらのタイトルを選ぶかによってライドできるポケモンが変わってしまうので、筆者はかなりの熟考の末に『ポケットモンスター バイオレット』を選んだ覚えがある。
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冒険の舞台となる“パルデア地方”は、中央にぽっかりと空いた“パルデアの大穴”が印象的な大自然に囲まれたマップとなっている。主人公は、伝統ある学校“オレンジアカデミー”あるいは“グレープアカデミー”に入学し、“宝探し”の課外授業に挑戦。果たして自分だけの宝物に巡り会えるのか――というのが最終的な目標だ。
ストーリーは大きく3つに分かれていて、各地のジムを巡りチャンピオンを目指す“チャンピオンロード”、ヌシポケモンを倒して“ひでんスパイス”を探す“レジェンドルート”、アカデミーの風紀を乱すやんちゃな生徒で結成されたスター団に立ち向かう“スターダスト★ストリート”が存在。
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しかし本作はオープンワールドだけに、どこに行き、誰と出会い、何を為すのかは自分次第。いちおう、相手のレベルによってそれとなく誘導はあるのだが、基本的に順番は自由に選んでかまわないというのは『ポケットモンスター』としてはかなり新鮮な展開だった。
しかもフィールドのそこかしこにポケモンたちが生息していて、それらがバトルに入る前から実際に描画されているシンボルエンカウント方式のため、つい気になって捕まえるのに躍起になってストーリーが進まない進まない。連れ歩いているポケモンを“レッツゴー”で向かわせて道具を拾ったり、野生のポケモンと“おまかせバトル”をさせたりするのが非常に便利だったこともあり、ずっとフィールドで遊んでいた人も多かったはず。
捕まえれば当然ポケモン図鑑に登録されるのだが、今回は図鑑アプリが本棚のようになっていて徐々に本が飾られ、空きが埋まっていくのがたまらなく楽しかった。
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バトルでの象徴的な要素として“テラスタル”が新たに追加。テラスタルオーブの力によってポケモンたちが宝石のようにキラキラと輝く現象のことで、特殊な技“テラバースト”が使用可能になる。しかも、ポケモンのタイプが“テラスタイプ”となり、タイプを任意に変化させられたのでバトルで意表を突くこともできた。
個人的にはテラスタルする際の演出がカッコよくてお気に入り。強風に髪をなびかせたり、いろいろな表情が見られたりジムリーダーごとの見せ場もあって見逃せなかった。
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『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の登場人物たちは敵も味方も非常に魅力的だった点も忘れられない。主人公のライバルでポケモンバトルが大好きなネモ、料理が得意なペパー、人見知りな性格だが機械やハッキングが得意なボタン(バトル曲がカッコよくて燃える)といった感じで主人公のまわりだけでも濃いメンバーなのだが、アカデミーの先生方やスター団、四天王やチャンピオンらも個性豊かな面々過ぎた。
ジムリーダーのナンジャモも発売前に話題になった。動画配信者という設定や見た目のかわいさも相まって発表時には大いに注目を浴びたのも印象に残っている。
なお、2023年9月13日にはダウンロードコンテンツ『ゼロの秘宝』“前編・碧の仮面”が配信。2023年12月14日には“後編・藍の円盤”が配信された。
また、2025年6月3日には更新データ(Ver.4.0.0)が配信され、Nintendo Switch 2に対応。フレームレートの向上や高解像度化が行われているので、Nintendo Switch 2を入手できた人は、遊び直してみるのもいいかもしれない。
















