これに先駆けて、クアンティック・ドリーム共同CEOのGuillaume de Fondaumière(ギヨーム・ド・フォンドミエール)氏によるメディア向けプレゼンテーションが行われた。本記事ではゲーム説明とともにその内容を紹介していく。

新作は空を飛び交う魔法使いチームバトル

本作はパリとモントリオールの2拠点にて、約100名以上のチームで制作中。過去に『フォーオナー』、『ゴーストリコン』シリーズなど、オンラインマルチプレイ要素のある作品に携わっていたさまざまなベテランスタッフたちで構成されている。
制作は外部スタジオではなく新規チームを結成。キャラクター表現や演出など、細かいところまで自社でコントロールできるほか、新たなノウハウを積むため……など、長い目で見て会社にとってプラスになるのでそう判断したという。これまでに手掛けた作品からもわかるように、シネマティックな部分や魅せかたを重視しているクアンティック・ドリームだからこその考えなのだろう。


このゲームを見て、「クアンティック・ドリームらしくない」と思った読者も多いだろう。しかし、本作のコンセプトは、同社の創設者兼社長のデヴィッド・ケイジ氏自身が考えたものであり、クアンティック・ドリームのファンの多くが予想していた作風からあえて外したゲームを作ったり、考えがブレたりしている意図はないという。「デヴィッド・ケイジがかつて手掛けた『Omikron: The Nomad Soul』で、『グランド・セフト・オート』シリーズよりも早く3Dオープンワールドを作ったときのように、“常に革新的なものを作る”という想いで挑戦している。その想いはスタジオのDNAとして刻まれている」とギヨーム氏は語る。
基本となるゲームの流れを紹介しよう。マッチメイキングはフレンド同士の2~3人組、あるいはひとりで入ったりと自由な形式だ。使用するスペルキャスターを選び、バトルに持っていくデッキ(召喚クリーチャーや魔法)を組んで準備していく。用意された50以上の呪文と召喚クリーチャーをもとに、それぞれ4つまで選んでデッキを構築。その組み合わせを考えるのも戦略的要素のひとつである。


各プレイヤーは、ライフストーンというものをひとつ持っており、勝利条件は相手のライフストーン3つをすべて破壊すること。操作キャラは空を飛べるので、マップ全体を見渡し戦況を把握してクリーチャーを召喚、あるいは自分自身が直接前線に飛び込んで侵攻していく。1試合の時間は約20~30分ほど。操作はマウス&キーボードまたはコントローラー対応、テキストやボイスチャットでゲーム内でコミュニケーションも取れる。

【登場キャラ一覧】
仲間を癒せる回復特化のサポート役キャラクター。


建物を生成し、その中からクリーチャーを生み出せる無限製造機のような役割を持つ。


スピーディーな動きで白兵戦をしかけたり、火、雷、風の魔法を扱える速攻タイプ。


大多数のキャラクターを一気に生み出せるほか、自分を生贄にして敵に大ダメージを与える技も持っている。


体力の多いキャラクターでいわゆるタンク型。要塞のような建物を生成できるのが特徴。


本作の中でもっともスピード重視のキャラクター。透明化する能力も持っている暗殺者。



さらに、バトルの進行状況によって“タイタンゲージ”というものが溜まっていき、このゲームでもっとも強いクリーチャーである“タイタン”を召喚できる。攻めきるための最後の一手だったり、相手の猛攻を防ぐための切り札として使い、召喚するタイミングによっては巨人どうしによる戦いも起こってしまう。その迫力は実際に披露されたプレビューでも見応えのあるアツイ演出だと感じた。



『スペルキャスターズ クロニクルズ』は、よくある対戦型のストラテジーアクションやチームシューターと異なり、プレイヤー自身が味わったゲーム体験が、そのままひとつの物語として形作られる……いわゆるナラティブなゲームを目指しているという。
その特徴こそが『DETROIT: BECOME HUMAN』などを生み出したデヴィッド・ケイジ氏ならではの味付けになると思われるが、肝心のその魅力がどういった内容になるかは、ゲームのファーストシーズンが始まるときに発表される予定。取材時点では「まだ詳しくは言えないが、ゲーム内でそういった体験を味わえるようにしているし、非常に衝撃的なものになる」とギヨーム氏は語っていた。

本作のリリース日はまだ不明。まずはPC版の展開から始めていくそうだ。シーズンごとに新たな使用キャラ、召喚クリーチャー、魔法なども追加していくという。現在開催中のTwitchConにて試遊イベントを実施しており、2025年内にPC(Steam)向けのクローズドベータテストも予定している。




















