【PS6】数年以内に登場する次世代機搭載を見据えたグラフィック技術が語られる。PS公式動画でマーク・サーニー氏とAMDジャック・フィン氏が言及

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【PS6】数年以内に登場する次世代機搭載を見据えたグラフィック技術が語られる。PS公式動画でマーク・サーニー氏とAMDジャック・フィン氏が言及
 プレイステーション公式YouTubeチャンネルにて、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)とAMDの共同プロジェクト“Project Amethyst”の最新開発について語る動画が公開された。

 動画では、PS5/PS5 Proのリードアーキテクトを務めるマーク・サーニー氏(代表作:『
クラッシュ・バンディクー』シリーズ、『KNACK』など)と、AMDのコンピューティング&グラフィックスグループのシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるジャック・フィン氏が出演。その中で将来のコンソールに搭載予定の技術について触れられていた。

 SIEとAMDは、過去2年間にわたって最新グラフィック技術について取り組んでおり、新たなアプローチとして専用ハードウェアを紹介。レイトレーシング(※)とパストレーシング(※)をリアルタイムで処理して、ライティング性能をさらに引き上げられるようになるという。

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※レイトレーシング……光源からの経路をシミュレーションして、映り込みや反射などを現実世界に近い映像で表現できる機能 ※パストレーシング……レイトレーシングより詳細な計算を実行し、さらに複雑な光源表現をリアルタイムで再現できる
 ただ、次世代レンダリング技術の導入には、現在のGPUメモリ帯域幅の制限が壁となっている様子。そこで新たに導入される圧縮技術により、メモリ帯域幅の使用量を大幅に削減。より詳細な表現や高いフレームレートを提供できるという。なお、現時点ではこれらの技術はまだシミュレーション段階であるが、サーニー氏は数年以内に将来のコンソールでこれらを搭載することを楽しみにしていると語った。

 PS5が発売されたのは2020年11月12日で、PS4の発売(2013年11月。日本では2014年2月)から約7年後の発売となっていることから、プレイステーションの次世代機となるPS6(その名称になるかは不明)向けの技術研究が進んでいることは想像に難くない。SIEとAMDの共同プロジェクトも、今後発売されるゲーム機に向けた研究の一環になっていることは間違いなく、次世代プレイステーションに向けた動きが徐々に見え始めたと言えるだろう。

 動画はゲーム開発者向けの内容で非常に高度なものになっているが、一度チェックしてみてはいかがだろうか(なお全編英語のため、日本語視聴の場合はYouTubeの自動翻訳機能などを活用する必要がある)。
※記事画像は動画『From Project Amethyst to the Future of Play: AMD and Sony Interactive Entertainment’s Shared Vision』より引用 [2025年10月10日18時05分修正] 一部表現を修正いたしました。
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