
やり込み要素も豊富で飽きない作り!
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本作は『龍が如く』シリーズの派生作品で、神室町の地下格闘技場・ドラゴンヒートでファイターとして生きることになった不良少年の右京龍也を主人公にした"暴力"がテーマのストーリーが展開。『龍が如く』本編とはまた違った若さゆえの衝動、荒々しさが魅力です。
ただ、暴力とはいっても過度な残虐性はなく、プレイしている感覚としては格闘ゲームのような雰囲気に近かったですね。イベントシーンも従来のシリーズのようなCGではなく、イラストに音声を当てたものだったのでコミックに近い感覚で楽しめました。また、街の中に隠れている“にゃんこ”を探すイベントもあり、ポップな要素やギャグ要素も満載で取っつきやすかったです。
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本作の主人公である右京龍也は高校中退後、“力こそがすべて”と信じて喧嘩に明け暮れる毎日を過ごす少年。龍也は闇金を襲撃して金を横取りしようと計画するなかで東城会直系九鬼組の幹部・戸田直輝と相対することになり、圧倒的な力で彼を倒しますが、戸田が息絶えていることに気づきます……。
極道の幹部殺害により、東城会と警察に追われる身となった龍也。神室町から逃亡しようとするものの、九鬼組の組長・九鬼隆太郎に捕まり、九鬼組が運営する非合法闘技場“ドラゴンヒート”に連れていかれることに。そこで、“ドラゴンヒートで10連勝すれば、戸田殺しを見逃す”という条件を突きつけられます。
龍也はドラゴンヒートで幾度もの戦いを乗り越えるなか、死亡したはずの戸田の姿を見かけたことで九鬼への疑念を強め、独自の調査を開始する……という展開になっています。
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本作の魅力はなんといっても主人公である右京龍也のキャラクター。若さゆえの無鉄砲さで“力こそがすべて”、“信じるのは己のみ”と思っていた彼が強敵との戦いや仲間との対話を経て、自分の哲学を見つけて成長していく姿は胸を打ちます。未熟だからこそ成長していく彼はシリーズの顏である桐生一馬とはまた違った魅力のある人物でした。
ほかのキャラクターたちも個性的で忘れられない人物ばかりですが、筆者のお気に入りは3回戦の相手である教師の悠木! 警察に通報されたことを根に持った龍也に暴行を加えられ、彼に土下座をするという情けない教師として描かれた彼は、じつは合気道五段、空手五段の達人。かつては龍也と大差のない不良だったものの、大学の空手部でしごかれて更生できた彼は“想いのある拳”を信じて教師に。しかし、一発のビンタが原因でクビになってしまった過去がありました。
そんな彼が龍也のためにふたたび“想いのある拳”を振るってくれるシーン、そして悠木のことを教師として認める龍也のシーンが最高。ここは悠木役のチョーさんの熱演も素晴らしく、プレイしていてアツいものが込み上げてきました。
バトルはキャラクターを中心とした画面構成。従来の『龍が如く』とは異なり、格闘ゲームに近いカメラワークでした。ゲームを進めていくと龍也はボクシングやプロレス、ムエタイといったさまざまな格闘技を習得。自身で閃いたり、戦ってきた相手に技を教えてもらうことで“スタイル”を増やしていきます。スタイルによって長所や短所が異なり、必殺技の“ヒートアクション”も違うのでバトルの状況や敵のスタイルによって切り替えるのがカギでした。このスタイルシステムは『龍が如く0 誓いの場所』でも採用され、引き継がれていくことになります。
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2010年10月5日より斎藤工さん主演でテレビドラマが放映されたほか、2012年3月22日には続編でシリーズの完結編でもある『クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編』が発売されました。
『クロヒョウ』シリーズはリマスターやリメイクが発売されていないので、現在ではプレイするのが難しいタイトルではありますが、このシリーズならではの魅力が詰まっています。まだ遊んだことがない人はぜひこの機会にプレイしてみてほしいです。