DMM GAMESを運営するEXNOAと、KMS GAMESによるマブラヴシリーズ新作『マブラヴ ガールズガーデン』(以下、『マブガル』)。2025年サービス開始予定だが、待ちきれない読者もいることだろう。今回の記事ではそんな『マブガル』の先行プレイを行ったレビューをお届けする。
※記事内では開発中のデータを使用しているため、リリース後の内容と異なる場合があります。スポ根にラブコメちょっとした陰謀もありそう?……そんなお話
本作の舞台となるのは、謎の巨大空間“メイズ”を持つザルトゥーム島。ちょっとした経緯があり、メイズの中で主人公は目を覚ます。そこでたまたま出会ったメイズガーダー(以下、MG)のパイロットチームであるシリウスシュガーと行動をともにするといった導入でスタートする。
この”ちょっとした経緯”というのは恐らくシナリオ上クリティカルな部分に触れてしまいそうなので言及はしないが、文字通り世界をまたぐ何かに巻き込まれたという理解でおそらく合っているだろう。
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シリウスシュガーの面々。初っ端から大ピンチなチームに加入ってハードすぎ!
いろいろありながらも、助けてくれたシリウスシュガーをサポートすることになった主人公。メインクエストでは、そんな流れで主人公はザルトゥーム学園に所属することになる。そこにはメイズを探索するための搭乗機体“MG”のパイロットが集まっている。ザルトゥーム学園は彼女たちを育成する機関なのだ。登場するヒロインたちはこの学園に所属し、チームに分かれて活動している。
とはいえ、ただのんべんだらりと学園生活を過ごすわけではなく、そこには数々の困難が待ち構えており、主人公は彼女たちとともに成長しながら立ち向かうことになる。
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戦闘はMGとパイロットの派手なアニメーションが楽しめる
シナリオは章仕立てとなっており、いわゆるアドベンチャーパートのあいだにいくつかの戦闘をこなし、勝ち進めたご褒美として物語の続きが楽しめるという一般的なシステムだ。
シナリオ中にはAとBのどちらのヒロインの話を見るかの分岐が登場するのだが、不可逆な選択肢となっており、よくある遡って別の選択肢を選ぶという行為は不可。慎重にどのキャラクターの話を追うのか決めなくてはならないのが非常に悩ましい。
ある程度物語を進めた印象としては、努力・友情・勝利という某3要素でできており、青春ドラマが展開される。また、主人公をこの状況下に陥らせた人物や学園側の実力者など、何か裏がありそうなんだけどその全貌が見えないゆえの歯がゆさなどもよいエッセンスとなっている。
あとは美少女たちと戯れられてサイコーじゃん! ってのもね。
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時にはほかのチームと言葉を交わすことも。
メイズはランダム性の強い強力な空間だ
ザルトゥーム島にある巨大な地下空間を探索するモード“メイズ探索”。このモードでは希少な鉱物であるタツミヤ鉱をメイズから持ち帰ることを目的としており、無事に持ち帰ることで様々な恩恵を得られるというものだ。
メイズ探索はエリア(ダンジョンモノで言うところの階層)を攻略することになるのだが、エリア最初の戦闘以降はランダム生成されるルートを選択しながら深部を目指して進むことになる。
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どのルートを選択するかで得られる報酬もガラッと変わる。
エリアの深さは筆者がプレイした感じだと最短5、最長10。ルートを選択して進むごとに進行度が増し、最深部でのボスバトルを経て帰還するといった流れだ。
タツミヤ鉱の獲得方法は敵との戦闘報酬か、イベントで獲得の2パターンある。イベントは基本的に戦闘が生じないのでタツミヤ鉱をたくさん確保できるポテンシャルを秘めているのだが、運が悪いとMGの耐久をガッツリと削られたりイリーガルな方法でメイズへと入ってきた侵入者とバトルになったりとデメリットも存在する。
それでも戦闘を最小限に抑えて実入りのよさそうなイベントを選択し続けるのがよいかと思う。
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毒の影響を受けながらも大量のタツミヤ鉱を獲得。イベントを選んでよかったと安堵する瞬間だ。
では戦闘をするメリットとは何か? というと、チームに対するバフ効果を持つレリック(追加効果)を獲得できる。
たとえば戦闘開始時の初撃の威力が上がったり、毒のデバフを与えたりといったものなのだが、戦闘を有利に進めるには重要と言えるだろう。とくに深度の深いエリアでの探索の場合、避けられない戦闘が生じることも多々ある。そういった場合にレリックの有無は生死を分ける可能性が否定できない(死ぬわけじゃないけどね)。
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初めてのエリアではレリック収集を前提に戦闘メインでこなし、バフを獲得しながら進行していくのもアリ
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今後の戦闘のことを考慮してどのレリックを選ぶか熟考せねば。
ちなみに、深度10のエリアを引いたとき、道中で不法侵入者の開くショップと遭遇することがある。そこでは道中で手に入れたタツミヤ鉱と引き換えにレリックを獲得することができる。ただ、遭遇するかどうかは運の要素が強いので、コレ狙いで進めるのは悪手だ。遭遇したら冷やかし程度に店を覗いてみればいいんじゃないだろうか。
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強力なレリックもあるが値段は相応。ただタツミヤ鉱も多く持ち帰りたいしどうしたものか悩ましい。
獲得したタツミヤ鉱は帰還後にチューンナップ屋で使用でき、機体の強化などができる。こちらは探索においての基礎能力向上など様々な恩恵が得られるので忘れずにしておくことをおすすめする。また、メイズ以外でも恩恵をえられるので探索はこまめにしておくとよいだろう。
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チューンナップ屋でしっかり機体の改造をほどこさないと辛い場面が多々ある。タツミヤ鉱を集めて強化しまくろう。
なお、エリア攻略を進めていこうとすると早々に躓くのがレベル上限だ。これは指揮官のランクが25だった場合、探索時にキャラクターレベルが30だとしても指揮官ランクと同じ25に制限されてしまう。これが若干の枷となってゲームの始めたてのころはなかなかエリア攻略が進まないタイミングが出てくるだろう。指揮官のランクが上がるまでは安定して攻略できるエリアでチマチマとタツミヤ鉱を集めながらチューンナップするのが吉か。
ちなみに、運がよいとイベントの連続選択でタツミヤ鉱がスンゴイ量獲得できることもあるので、途中で追い返されてもくり返し挑戦してみることをおすすめする。
戦闘はソシャゲらしく属性に合わせよう
本作はただ搭乗機体でドンパチするだけのゲームではなく、いわゆるキャラクターごとの属性のすくみを利用したバトルが採用されている。簡単にいえば火属性、水属性といった感じの4属性プラス相互作用する2属性の4+2のすくみ。
相手の属性がどういう構成なのかに合わせてチーム編成を変えていけば効果的に敵を撃破できるというよくあるタイプだ。まあ考えるのが苦手な筆者は”お任せ編成”で楽をしたけどね。
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おまかせ編成にしたら属性一色になったけど敵の前衛に対してゴリゴリな脳筋で仕掛ける様は潔い。
戦闘はとくに何かをする必要もなく自動で展開されていく。たまにパイロットの様子を見るために画面を切り替えてみると戦闘で四苦八苦する美少女たちを眺めることができ、これはこれでよいものだという印象。
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彼女たちの一挙手一投足を見逃さないように凝視しよう。
この戦闘で重要になるのがキャラクターレベルだ。本作は戦闘をこなすことで成長するのではなく、成長を促す素材を集めて消費することでキャラクターをレベルアップさせることが可能だ。ただし、この素材はふつうにプレイするだけだとなかなか集めることが難しいのでキャラクターの育成に関してはやや鈍足な印象。
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育成にはとにかく素材が沢山必要! 塵も積もれば山となる精神でコツコツ集めて育てていこう。
なお、編成できるチームメンバーは5名までで、前衛と後衛に分かれた配置となっている。ヒロイン達は適正ポジションがあり、前衛タイプや後衛タイプだけでなく、両方OKなキャラクターもいる。可能な限り無茶な配置にしないようにしたいが、手持ちのキャラクター構成によってはお任せ編成だと苦手なポジションに配置されることもあるので注意したいところ。
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放置して素材を集めてスキマ時間も有効活用
『マブガル』で忘れては行けないのが放置要素。こちらはゲーム側が自動で様々な素材を収集し、指揮官ランクやキャラクターレベルを上げるための素材や資金が手に入るシステムだ。
多くのゲームは戦闘をこなしたりと、なんやかんやプレイヤー側が操作しなければ経験値が獲得できず成長が見込めないものが多いが、本作はゲームに張り付かずともランクを上げたり成長させたりすることが可能。実際筆者も体験期間のうち、何日間か遊ぶ余裕がなく放置してしまったのだが、いざ復帰してみればガツンと素材や資金が手に入り、ランクやレベルを上げられたことでシナリオやメイズ探索を進められるようになった次第だ。
日常生活のスキマ時間にちょいちょい素材を回収しキャラクターを成長させ、時間に余裕があるときにシナリオをガッツリと進めていく緩い感じで遊べるのはありがたい限り。まあ、何よりうれしいのは、ヒロインたちの好感度上昇アイテムも手に入るところ。グッドだね。
メインクエストを進めていこう
本作は前述したようにメインクエストとメイズ探索というふたつのモードのほか、さまざまな属性の敵との戦闘を見据えた“バトルシミュレート”や“戦術演習”、“MG競技”、“サークル対抗 制圧戦”など、さまざまな遊びが提供されている。
ただ、これらは最初から開放されているわけではなく、メインクエストを進めていくことで少しずつ開放される仕様だ。
中でもバトルシミュレートはクリアーすることで指揮官ランクが上昇したり採掘での恩恵が得られるなどメリットが非常に多い。ただ、難度はやや高めでキャラクターのレベルが低いと相手の属性に合わせた編成でも即ボロ負けなんてことは日常茶飯事。骨のあるモードだと思うので、是非攻略を目指してみてほしい。
ちなみに筆者はこのモードをチマチマ回しながらランクを上げてメイズ探索に挑み、そこで得た報酬をもとにキャラクターのレベルを……といったサイクルでプレイした。やっぱり時間はかかるが着実に一歩ずつ進めていけるということで。
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バトルシミュレート。ステージ数はかなりあり、現在は全属性相手のグループに戦っているが、後々属性特化型のステージも登場する。
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戦術演習は強力なパイロットを相手に戦うモード。ダメージをどれくらい与えられるかがカギになる。
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相手側も演出が入るケースも。見ていて楽しめる感じがとてもよい。
『マブガル』はゆっくりと自分のペースで遊べるソシャゲ
以上、簡単ではあるが『マブガル』を先行プレイさせていただいたインプレッションを紹介してきた。筆者が触ったバージョンでは未実装な部分があったものの、そこは製品ビルドよりも若いバージョンなはずなので御愛嬌といったところだろう。
登場するヒロインたちはどの子もかわいいのだが、何か個人的な問題を抱えていたりと若さゆえの苦悩が見て取れる。そんな彼女たちと寄り添いながら少しずつ歩みを進めて物語を進めていく過程はまさにラブコメ要素のあるスポ根といった感じだ。
育成関係は前述した通りややゆっくり目で進むと思ってほしい。それと、今回の記事では紹介しきれていない(筆者がアンロックできていない)強化要素もあるようで、そこは皆さんの目で実際に確かめてみてほしい。
戦闘まわりに関してはフルオートで進められるので非常に楽。個人的に最初はMGと敵との戦闘シーンは最初こそワクワクしてみていたのだが、途中からコックピットビューのみに絞って進めるようになってしまった。まぁキャラクターがいろいろなリアクションをするし、その際にいろいろと揺れたりするので目の保養とでもいいますか。あ、ヤマシクナイデスヨ。ゼッタイ。
本作を『マブラヴ』シリーズとして見るとどうか?」と問うのは、正直、時期尚早と言わざるをえないだろう。ただ、あの世界線とこのマブガルの世界が何かリンクしている様子はチラチラ見え隠れしている。ただ、先立って行われた開発者インタビューの通りソレはソレ、コレはコレといった感じで一旦分けて楽しむほうが良いんじゃないかなと思う次第。肩の力を抜いて気長に本作を遊びませう。