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『PROJECT BLITZ(仮)』は『タイニーメタル』の世界観を受け継いだ4人対戦アクション。“シンプルでおもしろくて、ライトユーザーでも楽しめるゲーム”を【BitSummit the 13th】

by古屋陽一

『PROJECT BLITZ(仮)』は『タイニーメタル』の世界観を受け継いだ4人対戦アクション。“シンプルでおもしろくて、ライトユーザーでも楽しめるゲーム”を【BitSummit the 13th】
 2025年7月18日~20日にかけて開催されている、日本最大級のインディーゲームの祭典“BitSummit the 13th Summer of Yokai”(ビットサミット)。

 AREA35が『
PROJECT BLITZ(仮)』という最大4人で遊べる対戦アクションを出展していた。AREA35は、由良浩明氏が代表を務めるスタジオで、『タイニーメタル』などの開発を手掛けている開発会社。AREA35は人で言えば“多彩な”会社で、ゲーム開発のほかに、映像や音響なども手掛けている。そもそも代表の由良浩明氏が元バイオリニストだったりもして、会社としては『オーバーウォッチ』の開発に携わったり、アニメ『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』の制作なども担当していたりする。

 そんな独特なスタンスを持つAREA35がただいま開発中なのが『PROJECT BLITZ(仮)』。本作は『タイニーメタル』の世界観を受け継いでおり、制限時間内に4人で戦い勝敗を決することになる。勝敗はポイント性で、相手を倒すなど、いくつかポイントを稼ぐ方法があるのだが、キモとなるのは“メタル(戦車)”の存在。
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 フィールドにはメタルがおり、ダメージを与えるとメタルに搭乗することが可能。そこで搭乗して30秒逃げ切ると、スコアが10ポイント加算される。ちなみに、30秒経たずに一定攻撃を受けると対戦相手にメタルを奪取されるのだが、メタルのカウントダウンはそのまま継続される。敵を倒すことによってもスコアは加算されるが、1キル1ポイントなので、メタルを巡ってはし烈な戦いが展開されそう。

 そして、ゲーム終了時にスコアがもっとも高いプレイヤーが勝利となる。

 ワチャワチャ楽しめそうな本作だが、そもそもは、「ラインが空いたので、どうしようということで考えたところから始まったプロジェクト」だという。着手してから2~3ヵ月のプロトタイプ的なもので、開発メンバーは、由良氏も含めて4名。ベテランスタッフもいるので相当なスピード感で進んでいるそうだ。

 プロトタイプと言いながら、発売も視野に入れており、「2026年には発売したい」という。なんともアグレッシブさが感じられる一作だが、由良氏にゲームのことを聞いてみた。
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プレイのしやすさ、おもしろさをとにかく突き詰めている

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由良浩明氏ゆらひろあき

AREA35 代表

――本作でこだわっている点を教えてください。

由良
 プレイのしやすさ、おもしろさをとにかく突き詰めています。あと、ライトユーザーでも楽しめるものですね。テーマは、“シンプルでおもしろくて、ライトユーザーでも楽しめるゲーム”です。

 もちろんゲーマーにも楽しんでいただきたいです。少しプレイしていただければわかると思うのですが、深さがあるんですよ。壁越しに攻撃できたり、いろいろな戦略を練られる。メタルの降車、乗車をくり返すことによって生まれる戦略性など、いろいろあります。掘れば掘るほど深いところにいける。一方で、ライトユーザーでも楽しめるというのがコンセプトですね。

――ゲームのステージ数はどれくらいになるのですか?

由良
 いまのところは3つです。じつはプレイモードはたくさん考えていまして、今回出展したのはメタルの占拠なのですが、複数のプレイスタイルがあって、複数の勝ちかたができるというふうに落とし込んでいきたいんです。最終的には、メタルを占拠してもいいし、街を占拠してもいいし、物資を占拠してもいいし……と、まだ実装していないのですが、自分に合ったプレイスタイルで楽しんでいただけばいいかなと思っています。

――同じステージでも勝ちかたがいろいろあるということですね。

由良
 そうです。ステージも、先ほどお話した通り現時点では3つですが、たくさん用意するつもりでいます。

――チーム構成はどのようになっているのですか?

由良
 4人の小さなチームなのですが、僕だけが日本人で、あとはカナダ人、ニュージーランド人、フィンランド人と、いわば多国籍軍です。みんなでアイデア出して、「こうしたほうがいいのではないか」という感じで、いろいろ考えながらやっています。トップダウンでディレクターが全部決めるというスタイルではないです。

 AREA35には、スクウェア・エニックス時代に『
ファイナルファンタジーXII』のオープニングを担当した鈴木卓矢氏や、『オーバーウォッチ』の原作者であるマイケル・チュウなど、かつてBlizzard Entertainmentを支えた人材が多数在籍しています。私自身もいちばん多感な時期にBlizzard Entertainmentで仕事をしていたので、私の多くの価値観はそこでの経験から来ています。たとえば、“ゲームはゲーマーのため”ですね。『PROJECT BLITZ(仮)』は、ヘビーゲーマーとライトゲーマーの両者が楽しめるゲームでありたいと思っています。作り手がおもしろく感じられないと意味がないので、そのセンスを磨いていたりもします。
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集計期間: 2025年07月23日02時〜2025年07月23日03時