
3DSの『FE』2タイトル目は3つのシナリオが楽しめた
前作にあたる『ファイアーエムブレム覚醒』の発売から3年。同じくニンテンドー3DSで発売された本作はふたつのパッケージが発売され、プレイヤーの選択次第でふたつのシナリオに分岐するという、これまでにない内容で話題を集めたタイトルだった。
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本作は“暗夜王国”と“白夜王国”というふたつの王国が争う世界が舞台。プレイヤーの分身となる“マイユニット(主人公)”はその両方の王国にゆかりのある存在で、どちらの王国に味方するかによって、『ファイアーエムブレムif 暗夜王国』と『ファイアーエムブレムif 白夜王国』にシナリオが分岐した。それぞれのシナリオは展開がまったく異なるうえ、各シナリオはシリーズ1作分の大ボリューム。一度に2作相当の『ファイアーエムブレム』が楽しめるとあり、うれしい悲鳴を上げるファンも多かったはず。
なお、パッケージ版は『白夜王国』と『暗夜王国』のふたつが同時発売。ダウンロード版は序盤の選択肢によってプレイできるパッケージが固定されるという内容だった。もう片方のパッケージのシナリオや、ダウンロード版で選ばなかったほうのシナリオは、ダウンロードコンテンツとして安価で購入できるのもありがたい販売方法だった。
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ゲームシステムとしては、前作にあった“デュアル”と“ダブル”のシステムが“攻陣”と“防陣”のシステムへと進化。攻陣は自分の攻撃に隣り合った味方が参加してくれるシステム。防陣はふたりのユニットをひとつのユニットに合流させるシステムで、前衛のユニットの能力が底上げされるほか、専用のゲージが溜まると攻撃を一度だけ無効化できるといった効果を発揮してくれるのが強力。
仲のいいユニットどうしが行うと能力がさらにアップするといった効果もあるため、どのように親密度を稼ぐのかといった攻略も重要となっていた。
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このほか、自分の拠点である“マイキャッスル”をカスタマイズする機能もあり、ほかのプレイヤーの拠点に訪問するといった要素も存在。アイテムを入手できるといったメリットが多かったので、いろいろなプレイヤーの拠点に遊びに行くことも楽しかった。
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また、コアユーザーのあいだでやり込み要素とされていた要素として、スキルの継承が挙げられる。ほかのプレイヤーの部隊のバトルにハンデなしで勝利すると、相手が持つスキルを自分のユニットに継承できるというもので、おなじみの“良成長(レベルアップ時にパラメータが上がりやすくなる)”のスキルをはじめとする強スキルをたくさんセットして最強のユニットを育成するために重宝されていた。
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さらに、本作を語るうえで欠かせないのが、『白夜王国』と『暗夜王国』に続く第3のシナリオ『インビジブルキングダム』だ。これは2015年7月9日に配信された追加シナリオで、白夜王国と暗夜王国のどちらにも協力しないという選択をした主人公の物語が描かれている。
どちらにも協力しないという選択ではあるが、シナリオでは両王国のキャラクターが一部を除き勢揃いするため、このシナリオが真の『ファイアーエムブレムif』だと語る人も多い。
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『ファイアーエムブレム覚醒』に引き続き、本作でも男女のユニットの絆を最大まで深めるとその親の能力を引き継いだ子どもが登場するシステムが登場するが、『インビジブルキングダム』では暗夜王国と白夜王国のキャラクターをそれぞれカップルにするといったことも可能。
もちろん絆を深めるときに見られる会話シーンも増えたキャラクターぶんだけ追加されることになる。これも途方もないボリュームで、制作に関わったシナリオライターには感謝の意が耐えない。
3作品ぶんともなる大ボリュームなシナリオが用意された『ファイアーエムブレムif』だが、ニンテンドー3DSのニンテンドーeショップはすでにサービスを終了しているため、『インビジブルキングダム』を新規にプレイする方法は現在存在していない(『白夜王国』と『暗夜王国』のシナリオは、ニンテンドー3DS本体とパッケージ版をそれぞれ入手すればプレイ可能)。
2025年現在ではかなりレアなゲームとなってしまったので、リメイク版かリマスター版を発売していただくか、Nintendo Switch Onlineで配信されないか、と筆者は熱望している。ニンテンドー3DS版は購入済みのためプレイできないことはないが、大画面でプレイできるようになったらうれしい。あと『ファイアーエムブレム覚醒』も現行機種でやりたい(言うだけならタダ)。