2025年3月12日(水)からサービス開始予定の、NCSOFTが提供するPC向けMMORPG『ブレイドアンドソウル NEO』(以下、『ブレソネオ』)。『ブレイドアンドソウル』(以下、『ブレソ』)を大幅リニューアルしたタイトルだ。
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『ブレソ』と言えばサービスインから10周年を越えて11年目を迎えた3DアクションMMORPG。古代中国のような舞台で、気功の技や仙人の術のような常人離れした能力で戦う、いわゆる“武侠もの”の世界観を持つのが特徴だ。
人気イラストレーターのキム・ヒョンテ氏が初期のキャラクターデザインを担当しており、艶やかなキャラクターたちが華麗な技をつぎつぎとくり出していくのがじつに痛快。重厚な復讐の物語と武侠の世界観が合わさった、独自の魅力を持つタイトルとなっている。
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メディア向けの先行体験会で『ブレソネオ』をプレイしたところ、ずっと『ブレソ』を遊んできた筆者は懐かしさを感じつつも、しっかりと近年のユーザーが遊びやすいタイトルに生まれ変わっていた印象を受けた。
具体的にはグラフィックのリマスターだけではなく、根幹となるプレイフィールやUIの視認性など、さまざまな部分に大きな変化が見られたのである。それぞれの詳細についてお伝えしていきたい。
ブレソらしさが戻って移動の快適さも向上
プレイしてみて最初に変わったと感じたのは、やはりグラフィック部分。キャラクターメイキングや物語の本格的なスタート地点になる“竹林村”など、ゲームの最序盤からはっきりと違いが感じられた。
『ブレソ』では2021年に大型アップデート“胎動”でUnreal Engine 4によるグラフィックリニューアルを実施。精細さが大幅に向上したのだが、グラフィックの魅力が損なわれたという声が少なくなかったという。
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こちらが『ブレソ』のキャラクターとUI。
『ブレソネオ』では従来の『ブレソ』らしさを取り戻すべく、グラフィックを改めて刷新。キャラクターメイキング画面では選択した職業のキャラが演武を披露するようになっており、この時点で美麗さがよくわかる。
キャラクターグラフィックは、よりキム・ヒョンテ氏が描くキャラクターの肉感や躍動感の再現に成功しているように感じる。本作ではこのクオリティーを維持したまま、激しいアクションバトルをくり広げられるわけだ。
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この太ももの存在感。腕やヒザなど間接周りの筋肉が形作るラインがじつにいい。
『ブレソネオ』では最初から選べる髪型の種類がかなり増えている。小柄で動物の耳と尻尾を持つ“リン族”の耳や尻尾のサイズを変更できる機能も追加。耳は最小化すると髪に隠れてほぼ見えなくなる。
最初に選択できる職業は、剣術士、拳闘士、滅砕士、魔導士、暗殺者、召喚士、リン剣術士の7種類。なお、『ブレソ』で後年に追加されたリン族の暗殺者も最初から選択可能だ。
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キャラクターを作成したらチュートリアル開始。ストーリー面の変更はないので、終了後に主人公は竹林村で目覚めることになる。この竹林村のグラフィックからして、かなり印象が異なっていた。
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左が『ブレソ』の竹林村で、右が『ブレソネオ』の竹林村。同じUnreal Engine 4を使用しているが、ライティングなどの変更でより自然になっている。
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ライティングの違いは行灯を見ればさらにわかりやすい。左が『ブレソ』、右が『ブレソネオ』。
これらのグラフィックの違いに驚きつつ、竹林村を走り回って各所を観光してみた。そのときに気付いたのだが、キャラクターが無限に走れるようになっている。というか、いきなり水面を走ったり、壁を駆けのぼったり、高い場所から滑空したりといった、ストーリーを進行して会得する移動アクションが最初から使える。
『ブレソネオ』では、走る、壁を駆けのぼるなどの移動アクション“軽功”に消費するスタミナのようなゲージを削除されていたのだ。すべての軽功を最初から使用可能なので移動周りのストレスが軽減。移動の楽しさが際立つ。
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水面を走っている途中にゲージがなくなって水に落ちるという『ブレソ』あるあるがなくなっていた。めっちゃ快適。
クエスト名の横のアイコンをクリックするだけで関連NPCのところへ“縮地”でファストトラベルできる機能も追加。移動については本当にストレスフリーになったと言える。
加えて、ストーリーの進行度に関わらず、実装済みマップのすべての縮地地点に最初からワープできた。先行している友人と合流できたり、後述する“ワールドボス”をレベル1の段階で殴りに行ける。“行きたい場所に行ける”のはシンプルに気持ちいいものである。
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昨今のMMORPGでは標準装備になったクエストワープを使用可能。広大なマップが多いので、これは本当に助かる。
戦闘における操作感は、『ブレソ』とまったく同じ印象。ただ、長い『ブレソ』ユーザーだからこそ慣れが必要な点もあった。高レベルで装備が揃った状態だと、武功に使用するリソース“内力”が勝手に回復する。まだキャラが育っていないのにその感覚でプレイするとすぐに内力が枯渇してしまう。
ただ、言われてみればこれが本来の形だったよなぁと納得できるところもある。古参のプレイヤーにとっても心機一転し、いちから武芸を磨き直すことを楽しむいい機会になるかもしれない。
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筆者はある程度触ったことがある剣術士でプレイしたが、知っている技がなかったり、内力が足りなかったりでだいぶ慌ててしまった。これなら未経験の新職業で楽しむのもいいかも。
装備強化が大幅変更、IDでいざトレハン
本作では『ブレソ』の経験の有無を問わず、基本プレイ料金無料で全プレイヤーがゼロからプレイしていくことになる。そうなると気になるのは、キャラクターの育成要素についてだ。
『ブレソ』は課金で入手&強化できる装備品が非常に強力だったり、強い職業と武功や装備が定番化する傾向があった。MMORPGあるあると言えばそれまでだが、幅は広いに越したことはない。『ブレソネオ』ではこれらのイメージを払拭し、より初心者にもわかりやすい改善を行なっているという。
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ステータスや装備ウィンドウを開くとこう。UIはとてもすっきりしている。
まず大きく異なるのが、装備の強化だ。『ブレソ』では膨大な素材を集め、ひとつの武器をに進化させていく形式だった。本作ではインスタンスダンジョンなどで手に入る装備に適宜持ち替えていく形式に。
さらに装備にはランダムでつくオプション能力があり、これが装備の個性になる。後述する“霊魂石”や“真言珠”をはめこむスロットの数に違いがあるので、当たり外れに一喜一憂するトレジャーハンティングの要素も味わえそうだ。
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素材を集めて地道に武器を強化していく形式は運に左右されないのが利点ではあった。一発で強力な武器が手に入る(可能性がある)形式も魅力的。
武器に追加能力を与える“霊魂石”と“真言珠”は新たな収集要素。ランダム要素があるオプション能力だけでなく、真言珠には色の組み合わせで発動するボーナス能力があり、どんな能力を付与するか考えるのも楽しい。
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霊魂石には“魂の力”が宿っている。武器に装着すると特殊なスキルでボスキャラの魂を呼び、固有の能力を発動できる。
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真言珠の組み合わせは多彩で、レアリティーが高い色のものを組み合わせないと発動しない貴重な能力も。
武器以外の6ヵ所に装備できる装飾品、いわゆる防具についてもカスタマイズ要素がある。これらに“武功書”を装備することで、特定の武功の性能が変化するのだ。武功書にはレアリティーが設定されているため、こちらも収集要素のひとつとなる。
なお、本作では各職業の系列(スタイル)分けはなくなっている。そのぶん、武功書による武功のカスタマイズでプレイスタイルを確立していくことになる。ざっと見ただけだが、「この系列といえばこの武功」という代表的な技に変化させる武功書もあるようなので、過去のプレイスタイルの再現も難しくはなさそうだ。
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ひとつの装備で最大3つの武功書を装着可能。最大18個のスキルカスタマイズを行える。
装飾品が6つという時点で気付いたかもしれないが、『ブレソ』でアップデートごとに追加された新規の装飾品部位はほぼすべてなくなっている。これら装飾品は“Pay to Win”のイメージが強かったので、ゼロからのスタートに際してなくしたのは英断だ。
また、『ブレソ』譲りの豊富な“衣装”はもちろん健在で、“衣装室”に入ると未入手の衣装も試着でき、入手先も確認できる。これらの衣装の一部や装備が、ゲーム開始直後からでも“英雄牌”というアイテムを集めて交換できるので、ゲーム開始後にやるべきこともわかりやすい。
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お気に入りの衣装を入手してモチベーションをがんがん上げたいところ。
ゲームパス中心の課金システム
『ブレソネオ』において、課金でしか入手できないアイテムは“神石”くらいのもの。ほかのインゲームアイテムは、ゲームパス形式でもらえる報酬や、“市場”でのプレイヤー同士の取引で手に入る。
市場ではゲーム内通貨“神石”を使用。この神石はゲームパスのランクアップなどにも使うもので、無課金プレイヤーでも問題なく、レアな装備を売って神石を入手すればゲームパスをランクアップできるわけだ。
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ランダムオプションのこともあり、ID産の装備や真言珠などのアイテムは大量に売りに出されそうだ。
“Pay to Win”から“Play to Win”への、本作での舵切りの一環と言える。この方針はゲーム内でも色濃く出ており、新コンテンツ“冒険日誌”はその代表格。いわゆる業績集めのコンテンツで、各地方で特定の敵の討伐やサブストーリーの読了、宝探しや“秘境”探しをこなすことで、キャラクターの能力値にボーナスを得られる。
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カードを各地で集める“図画帳”でも収集段階に応じたボーナスを得られる。
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秘境を発見すると、その地方の美しい情景を堪能できるムービーが流れる。場所のヒントもあるので、クイズ感覚で探せる。
装備集めや冒険日誌などプレイできるコンテンツが増えたのと並行して、削除された要素もある。本来のアクション性を楽しんでもらいたいということで、“簡易戦闘モード”が廃止された。とはいえ『ブレソネオ』の初期には、そこまで簡易モードに依存する職業はない印象。困ることはなさそうだ。
また、PvP専用コンテンツ“比武”も廃止されている。プレイヤーがふたつの勢力に分かれて霊石などを奪い合うPvP要素は残っているが、1on1や3on3などの対人戦が行なえる“比武場”はない。比武の成績で手に入る装備がなくなるのは残念だが、それらの代替品は英雄牌などで手軽に入手できるだろう。
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『ブレソ』と『ブレソネオ』は今後も並行してサービスを続けるので、コンテンツや強化要素などの好みでプレイするタイトルを選ぶのもあり。
『ブレソネオ』のサービスイン時点でプレイできる範囲は、大砂漠のID“犠牲の墓”のクリアーまで。つまり、ふたつめのエリアの最後まで。物足りなさを感じるかもしれないが、それ以降のエリアも『ブレソ』ですでに実装済みの部分なので、“水月平原”などのエリアは順次アップデートで実装されていくであろう安心感がある。
むしろサービスイン時点のエリアにも、新しいIDが追加されていたりと変更点が多い。今後はワールドダンジョンや、フィールド各地に人数無制限で戦える新規のワールドボスが追加される。取材では確認できなかったが、ナリム・ソユなどの人気NPCの衣装が変更されているそうで、細かな変更を探す楽しみも数多くありそうだ。
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2025年内には職業もひとつ追加予定とのこと。それまでは生まれ変わった世界の旅路を楽しもう。
以上、取材は短時間のプレイにとどまったが、それだけでも『ブレソ』を文字通りゼロに戻し、楽しさを再確認させてくれるタイトルだと感じた。『ブレソ』でID攻略などで有用な職業や、テンプレ装備などがだいぶ固まりつつあることもあり、そこにUIの利便性やストレスフリーになる改善などが提示されたことで、解放感をもってプレイできた。
『ブレソネオ』はMMORPGやアクションゲームの初心者でも問題なく遊べる、わかりやすい仕様に生まれ変わったタイトルだ。ほかのRPGタイトルにはない唯一無二の世界観と雰囲気を持つ本作を、未プレイの人も堪能してみてほしい。